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【エッセイ】ビブリオマンシー(書物占い)からタロットまで。

子どもの頃
身体が弱かった
ちょっとしたことで
疲れたり寝込んだり
入退院の繰り返し
環境の影響を受けやすく
ひとの感情のうごめきに
左右される敏感な子
どこか守られる場所を
いつもいつも探していた
こころが安心できる場所を

二十歳を過ぎる頃から
少しずつ体力がつき始め
人並みに就職もでき
世界が広がり始めた

仕事を覚え
趣味に没頭し
泣いたり笑ったり
充実しているように
見える日々だった

それでもどこか
着ぐるみを着ているような…
本当の自分を生きていないような
歯がゆい感覚は常につきまとっていた

いつも頭の中は
自分は何者なのか…
そんな問いかけが付きまとう

あるとき
ふと立ち寄った本屋

引き寄せられるように
近寄った棚

何気に手に取った本
ぱらりとページを開く

その時のわたしに
必要なコトバが
目に飛び込む

ハッとした。
二十代半ばの出来事。

わたしにとって
はじめての
ビブリオマンシー

その頃から
必要なものは
目の前に現れる
ということが
感覚的に
わかるようになった

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