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5歳の長男に心よりお詫び申し上げた話

 学業にお仕事にお疲れさまです。「あさまる。」と申します。今回は表題の通り家庭内の一幕について、自分の備忘録という意味も込めてお話しさせてください。まず前提としてカードゲームのお話ではありません。

 私には5歳の息子がいます。山川さん(@pironekogift)の息子だいちゃんの影響から「同い年だし、今からならうちの子もやれるんじゃね?」と、軽いノリでたまたま近くで有志の方が開かれている将棋教室へ行ってみることになりました。

 その将棋教室には高学年くらいの男の子が2人通っており、園児は1人もいません。そのため先生はわざわざ息子のため、彼らが来る前に30分の時間を設けることで受け入れてくださりました。まずは駒の動きを覚えなければ話にならないということで、名前と動かし方をひたすら学びました。
 夏休みに入り、息子は妻と一緒に実家へ帰省することになりました。長期の休みということで、先生から「忘れないように復習するんだよ。」と告げられます。夏休みの間、将棋の分からない妻と練習している風景が時折写真共有アプリにアップロードされていました。
 まだまだ暑い日が続く中、息子たちが帰ってきました。こどもの成長は早いもので、久しぶりに会ってみると以前は出来なかったことが出来るようになっていて驚かされます。
「ところで明日の将棋教室だけど…」
妻が口を開きます。この一声で抜き打ちテストが突如始まりました。てっきり練習しているものだと思い込んでいた私は、夏休みに入る前には覚えていたことを忘れていた息子にガッカリし、「毎回忘れて覚えてを繰り返していると次のステージに進めないよ!先生はわざわざ時間を割いてくれているのに。」と息子に注意をしました。しょんぼりする息子。その様子を見た妻が、「明日は将棋教室までの時間のお出かけはやめて勉強しよう。」というものだから、息子のテンションはどん底に…。
 子どもたちが寝室へ行き静かになったリビングで、ふと先程のシーンを思い返しました。

「…ちょっと理不尽じゃね?」

①この将棋教室はあくまで親が子に勧めたものであって、本人の意志で自発的に通い始めたものではないこと。
②「忘れないように復習するんだよ」という先生の発言のほとんどは親に向けられたものであり、子では無く親がサボっていたということ。
③「先生はわざわざ時間を割いてくれている」のかどうか、私は知る由もなく、架空の設定を親の立場から押し付けていること。
 つまり私は自分がサボっていたことを息子本人の所為にし、その責任をなすり付けてしまったことに気付いたのです。嫌なら辞めればいいと心から思ってはいますが、始めさせておいて親が自ら終わりへと推し進めることは明らかに矛盾しています。寝室へ向かい、なかなか寝付けない息子に声をかけます。自分が間違っていたと、ありのままを伝え謝りました。

寝室にいる妻へ

 次の日、朝の復習をこなし、将棋教室から帰ってきた息子と妻は何やらとても嬉しそうです。どうやら「よく覚えた来たね!」と先生から褒められたようです。次は一手詰めの練習を始めたため、私が口より先に率先して取り組むことで興味を自然に仕向けることにしています。
 子は親の背中を見て育つというし、実際子どもは親をよく観察しています。特別「何か」になって欲しいとは思いませんが、継続することを学んで欲しいとは思っています。この一件で、またひとつ親の姿を示すことができて良かったと思っています。

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