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砂漠の街と青の都 韓国・ウズベキスタン旅行2019その1

2019.04.26
1日目 羽田-ソウル

 ウズベキスタンへ行くことになった。

 きっかけは、2019年の黄金週間が改元の影響で十連休になったことだった。友人に誘われて、「行きたい」と即答した。たぶん、自発的には一生行くことがないと思ったから。
 私はウズベキスタンのことを何も知らなかった。最近ちょっと流行っていて、青がとてもうつくしいモスクがある、そのくらいのイメージしかなかった。だから、どうして行くことにしたの? 何があるの? どこにあるの? と訊かれても、「友だちに誘われて……モスクを見に……どこにあるのかは私もあんまりよくわかってないんですよ……」とひたすらぼんやりした答えを返していた。

 何しろ、友人および友人の友人を含めた総勢七名での道行きで、海外旅行慣れした友人たちがこちらの希望をリサーチして着々と旅程を組み、ホテルを手配し、旅のしおりまで作成してくれていた。すっかり大船に乗った気分だ。
 いったん韓国に渡り、仁川空港から大韓航空でウズベキスタン入りすることになっているのだが、住んでいる場所や仕事のスケジュールなどの関係で、全員が集合するのは韓国の予定だった。航空券の値段との兼ね合いなどもあり、少し前のりして韓国も観光することにした。

 そういうわけで、連休を半日だけ先取りし、金曜日の午後から休みをとって羽田空港へ向かった。
 二時間程度のフライトなのに映画が充実していた。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」が面白すぎて、機内だということをすっかり忘れて夢中になっていたら、いよいよここから……! というところで着陸態勢に入ってしまった。

 飛行機が着陸する前から、夜景がきれいだな、光の粒々がすごいな、と感じていたのだけれど、金浦空港からホテルまでの、タクシーの窓から見える漢江沿いもとてもきれいだった。キラキラしている対岸の遠さに、河幅の広さが察せられる。河だけでなく道路も広く、 片側四車線あった。対向車のランプがどんどん流れていく。
 ホテルは明洞にあって、まわりに屋台や飲み屋が多くて歌舞伎町っぽい。二十三時を過ぎているのに街中はあかるく、人もたくさんいる。台湾とか、香港とか、東アジアの街のあかるさはまさに「アジアンパンク」という語から連想される雰囲気で、少し不思議な感じがする。日本はもう少しおとなしいような気がするのだけれど、外から見たらあまり変わらないのだろうか。

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