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強さとは

私の通うフォルケでは、月に一度、新月と満月に行われるWomen'sサークルというものがある。
今の自分の状況や感情、最近起きた出来事などを1人ずつ振り返り、共有するという女性だけが参加する会だ。

今回の新月は、一年の中で最も最強な開運日とされているということもあり、何かを始めるのに最適だとされている。ここに来て始めてこのWomen's circleのファシリテーターをさせてもらうことにした。

私が皆に共有してほしかったのは、「強さ」についてである。

強さと聞いて、イメージしやすいのは何があるだろうか?
大きさ、力強さ、早さ、意思の強さ、歴然とした態度、打たれ強さ、などなど、人によって返ってくる答えは様々だろう。

私自身はというと、「優しさは力」という言葉を心の中にいつも留めるようにしている。
誰かに優しくあれるということが一つの強さの証であると信じているのだ。

しかし最近になり、自分の中での強さの定義が変わりつつあること、そしてどんな強さを自分が身につけたいのかもう一度見直したいと思い、皆に聞いてみたいと思ったのだった。


ある人は、自分が強いことを自覚していて、それは自分が強いということを信じているからだといった。
どんな状況になっても、その物事や状況、感情などを自分でコントロールできるという自己効用感が着実に備わっているような人だ。たしかに強い。

ある人は、どんな物事も受け入れることができることが強さだと言った。またある人は、柔軟性がある(しなやかさがある)ことが強さだと言った。

ある人は、何でも自分でできるという強さを裏付けるものをいくつも持っていながら、最近になって人に頼れるということも強さだと思うと言ってくれた。

ある人は、他人に共感できることが自分の強さだと言ってくれて、またある人はまだ自分の強さを自覚したことがないけれど、自分自身の嫌なところを受け入れられるようになったらそれが強さになり得ると言ってくれた。

またある人は、自分が強さを発揮するのは他人のために動いているときだと教えてくれた。

私がこの場にいる人に強さについて聴きたかったのは、いろんな場面で強さを感じる人がたくさんいるからだ。それは動じない姿勢かもしれないし、物理的な力かもしれないし、圧倒的なスキルかもしれない。しかし、これらは強さの指標として認知されやすい一方で、新たな視点の「強さ」を知ることができた。
それは、目にそのまま映るものだけではなく、物事を臨機応変に受け入れる柔軟な姿勢や度量、そして信頼や愛といった、直接見ることのできない内面の在り方も強さになり得るのだと感じた。

そして、この強さの前提には「自立」がある。「自律」とも言える。
ここにいる人たちは、私から見たらとんでもなく生きる力や活力に漲っている。一人でも生きていける術や知識、ノウハウを使いこなすのが本当に上手い。そして何よりも楽しんでいる。
困難に立ち向かったとき、それを支えるのは楽しむというマインドだと最近になって知った。

未知のものに飛び込む好奇心と探究心、そして困難にぶつかったときにそれを解決しようと試行錯誤しようとする前向きな姿勢こそが、私が彼女たちから学んだ一番の「強さ」かもしれない。

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