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静脈内鎮静法で親知らずを4本一度に抜いた話(入院・手術編)


【前回→術前検査】


入院前日


普通に仕事。8連休をとっているので直近の案件の引継ぎも済ませたりで忙しかった。

最後の晩餐はマクドナルド。自分にとって一番我慢するのが辛い食べ物はジャンクフードだから、とりあえずお腹いっぱいポテトを食べておきたかった。ちょっと良いお肉とかお魚よりもジャンクフードとの別れが辛い庶民舌。

いっぱいポテト食べられて満足。

帰宅後、最後の入院準備を済ませて普通に就寝。


持って行ったもの

(☆→特に持って行ってよかったもの、△→使わなかったもの)
・診察券
・保険証
・運転免許証
・印鑑
・筆記用具
・財布
・入院に必要な書類
・(△)血液検査の結果
・(☆)服用している薬の説明書き
・服用している薬
・携帯電話
・(☆)iPad
・充電器
・バスタオル 1枚
・フェイスタオル 3枚
・(△)シャンプーなどのお風呂セット
・歯ブラシ
・プラスチックのマグカップ
・ヘアブラシ
・ヘアゴム
・パジャマ
・下着
・上靴(スリッパ・クロックスは病院の規則でNG)
・(☆)ボックスティッシュ
・(☆)レジ袋 3枚
・ウェットティッシュ
・お腹が空いたとき用のおやつ
・薬用リップクリーム
・血がついても目立たない黒のパーカー


特に持って行ってよかったもの

・服用している薬の説明書き
→おくすり手帳をちゃんとつけていなかったので薬の名前や効能を伝えるために使用。
・iPad
→不安や体調不良を紛らわせるために常にYouTubeを見ていた。
・ボックスティッシュ
・レジ袋 3枚
→血の混じった唾液をティッシュに吐き、枕元のレジ袋へ捨てていた。血が固まりにくいことと血の味にすぐ吐き気を催してしまうため、ポケットティッシュでは足りないのでボックスティッシュを選択。

使わなかったもの

・血液検査の結果
→先生も看護師さんもきちんと理解してくれているから必要なし。
・シャンプーなどのお風呂セット
→朝シャワー浴びてきたからまあいいやってなった。あと不安であまり動きたくなかった。


入院1日目

荷物を持っていざ病院へ。
終点が病院にも関わらず、繁華街行きと思って乗車していたおじさんがキレ散らかしてて草。

13:30
入院受付センターへ行き、説明を受ける。

14時からの入院のため、入院する階のデイルームで待って時間になってからインターホンで呼ぶようにと言われる。コロナの影響か、通常鍵が閉まっているらしい。デイルームへ出た患者さんもインターホンを押して帰っていた。

14:00
看護師さんの案内のもと病室へ向かう。入院は初めてなのか、家族の訪問予定はあるかなど和やかに聞いてくれて落ち着く。
インナーカラーを褒めてもらった。にこにこしてて優しくて、これがホスピタリティかってなった。

入院の書類を2枚×2種くらいサイン。個室をお願いしてたためなのか入室申込書にもサインをしたけど特別療養環境室(個室)って書いてあって、かっこよ……ってなった。

病室で血圧と体温を測ってから、身長と体重計測に行く。廊下の一画に普通に置いてあってなんか草。

計測後に看護師さんと別れて病室へ。ちゃんと何号室か覚えてなかったから端の部屋じゃなかったら迷ってた気がする。
薬剤師さんが来て、看護師さんに預けた薬の説明。自分で説明するのは限度があったので薬局でもらった薬の説明書きをそのまま渡した。薬剤師さん、デザイナーとかにいそうな小洒落た雰囲気だった。

病室はこんな感じで柔らかい雰囲気。

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17:30
血液内科の先生が来てくれて、第Ⅷ因子欠乏の話のおさらい。血友病因子を持ってるのかもしれないけど遺伝子検査をしないと分からないよ的な説明もあった。
入院してるから第Ⅷ因子を入れる処置は、抜いてみて血が止まらなかったらにしましょうと言われる。明日の朝から内服でちょっとだけ第Ⅷ因子が増える薬を服用開始するらしい。咽喉痛にも使う薬だとか。

18:00
夕食を食べているタイミングで、口腔外科から執刀医の先生が手術の内容を教えに来てくれて食欲が死んだ。

すき焼き風の煮物がおいしかった。

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からの、物々しい同意書。

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先生「血液内科・小児科の先生と話したんだけどね、やっぱり血液凝固のところが気になるんだよね。だから急遽決まったんだけど、下の親知らずを抜いた場所にガーゼを埋め込んで縫う方法をとりたいと思います」

私「えっ」

先生「上2本はうまく抜けたらガーゼ埋め込まずにいきたいんだけど、下はそうもいかなくて。血は止まりやすくなるんだけど、抜糸でガーゼも一緒に取るとき痛いんだよね。ごめんね」

私「え~……絶対埋めなきゃダメですか……?」

先生「ダメだね~、ごめんね~」

私「じゃあそれで同意します……」

先生「ガーゼ取るとき、骨のところだから麻酔も効かないんだ。でもすぐ終わるように私たちもがんばるからさ!」

私(ぴえん)

先生「じゃあ今日はしっかりごはん食べてね!あ、すき焼きおいしそうだね☆」


こんな話の後に食欲湧くことある?めちゃめちゃにこやかに颯爽と去って行って逆に面白かった。
看護師さんも21時までで食べられなくなるからしっかり食べとかないとね!って言い残していって草。とりあえず最後に食べときな!って勧めてくれる優しさ。

入院2日目(手術の日)

朝食 なし(水分とっていいのは7時まで)
昼食 なし
夕食 なし

7:30
採血。普通に痛かったけどまあ失敗されたときほどじゃないかな感。
今日も今日とて注射針に怯えていたら看護師さんが内出血ですごいことになっている腕を見せてくれて、看護師さんたち同士で何度も練習していることを教えてくれた。

採血の後に留置針のセット。刺しっぱなしの針をテープで留められて、その上からネットをかぶせられる。

生理食塩水のはずなのに、打たれて5分後くらいから動悸と発汗が激しくなって怖かった。聞いてみたら注射針への恐怖心からだろうということで、とりあえずリラックスするように言われた。

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お昼ごろ、手術に向けて抗生物質の点滴を入れてもらった。
点滴部分のネットを着脱するたびに、どこかに引っかからないかと怯えて身構えてしまう。いちいちチワワみたいに涙目で震えるのを毎回なだめてもらって、申し訳なかった。

ちょっとずつ看護師さんの出入りが多くなってきて、今のうちに着ておいてくださいと手術着を渡される。
緑色で上下の、ペラペラの甚平みたいな感じだった。着ると、いよいよだなって感じ。

あと、髪を結んでおくように言われた。

手術台に寝転ぶから後頭部じゃなくてサイドに下ろす感じで結ぶようにとのことだった。お団子にした方がいいのか聞いてみたら、帽子に入れちゃうからどっちでもいいよと言われた。結果的にお団子にせず、右側にまとめて下ろす感じで結ぶ。

唇が乾燥して切れやすいからこのタイミングで薄くリップクリームを乗せた。器具とかつける場合にぬめったらまずいし、軽く乗せてぽんぽんしてうっすらなじむ程度。
術後、水分とるまでに結構時間が空いたけどそこまで乾燥しなかったからやっといてよかった。


14:00
14時には手術室へ呼ばれると言われていたけど、30分ほど前に看護師さんから前の人が長引いているから遅れると言われていた。
ここで引き延ばされるの怖いなあとは思いつつ、推しているバンドのYouTubeチャンネルをのんびりと視聴。まだ余裕が残ってる。


15:00過ぎ
看護師さんに呼ばれる。
手術室が違う階にあるので点滴スタンドを引きながら向かう。身体自体は一応健康なはずなのに点滴スタンドを引いて歩くの変な感じ。

「行きは歩きですけど、帰りはボーッとした状態になると思うのでお部屋のベッドで迎えに行きますね」と微笑んで言われた。お迎え感謝(?)

エレベーターでは好きなバンドの話や昨日の夕食の話をしていたものの、手術室のある階で下りるとさすがに言葉に詰まった。工場みたいな無機質な通路と大きな扉がいくつも並ぶ様子は純粋に怖い。そういえば手術室初めて入るなってここでやっと気づいた。

少し歩いた先の手術室の前で一旦椅子に座り、薄手の帽子を被らされる。事前に髪を結んであったので前髪とその他をきゅっと入れ込むだけだった。

そこから5分くらい時間があって、音楽がかかっていることに気が付く。

私「なんか音楽流れてますね。J-POPっぽい……?」

看護師さん「そうなんです。意外と明るい曲がかかってるでしょ?実はの話なんですけどここの曲って先生が選んでる曲で、ジャニーズの曲が流れることもあるんですよ」

私「ジャニーズwww」


豆知識!って感じでニッコニコで教えてくれるのかわいいし面白かった。
直前まで不安を抑えてくれる看護師さんのホスピタリティは本当にすごいと思う。


まあ、それでも笑顔になれない瞬間は来る。

とうとう手術台に乗る時が来た。腕を置く場所がくぼんでいて、落ちないように座りのいい場所を探す。
前日に「すき焼きおいしそうだね☆」って言ってたのと同じ笑顔でよろしくね~!って言う先生に思わず笑ってしまった。

鼻のところに酸素の管を置かれて、両目にシールが貼られる。

麻酔科医らしき先生に「シカッとしますね~」って言われて、点滴針から冷たいものが入ってきた。

シカッとってなに!?


今になればこれ「歯科」とかけてる説もあるわねとか舐めたこと思えるけど、この時はめちゃくちゃ動揺した。
とりあえずちょっと痛い感じはしますとだけ言ったけど、それで大丈夫だったらしい。シカッとって本当になに!?

ここからしばらくはしっかり意識があった。全身麻酔みたいに意識が飛ぶのをちょっと期待してしまってただけに、なかなか意識が薄れないのがちょっと怖かった。

局所麻酔のための麻酔の塗布が始まって恐怖を感じ始めたからか心拍に小さい異常が出たらしく、先生の「不整脈だね~」という声が聞こえた。
「そりゃ怖いし不整脈にもなるわ」って思っていたら、その直後から意識がぼんやりしだした。

恐怖を感じたのは最初だけで、実際に切ったり抜いたりの時には痛みも恐怖心もなかった。
ぼんやり俯瞰視点で進んでいって、歯を引っ張られたり口の固定でぐっと開かれるときにふと「あ、力入れられてるなー」と思うくらい。

全身麻酔なら体感は一瞬なんだろうけど、ぼーっとテレビ見てたら時間過ぎてたみたいな感覚だから怖いのがイヤだなくらいだったら静脈内鎮静法でも問題ないと思う。


手術の後

【症状】
強めの吐き気
術創がドクドク疼く感じ(痛みになりかけっぽい)

いつの間にか全部終わっていて、肩を叩いて起こされる。左右にガーゼを噛まされていた。

呼びかけにかろうじて返事をすると、自力で手術台からベッドに移るように促される。いつの間にか酸素の管も目のシールもなくなっていた。手術台のすぐ横に病室にあったベッドがくっつけられていて、寝返り的な感じで這って移動した。

担架みたいなやつで「1、2、3」の合図で運んでくれるとかではなかった。
いや、確かに親知らず抜いただけで医療ドラマの緊急手術的な扱いは期待しちゃいけないと思うけど。そもそも半分ずつ歯医者で抜いてたらすぐ自分の足で帰らなきゃいけないわけだし。

でも病室の大きいベッドで何人もの看護師さんに運ばれてるわけだから、術後感はすごかった。半日前まで元気だったから、なんでこんな丁寧に扱ってもらってるんだろうって違和感はあった。


術後、一番最初にきた欲求は食欲でも痛みを止めてほしいでもなく「トイレ行きたい」だった。

ぺたぺた貼られた心電図諸々の器具を剥がして、点滴スタンドをトイレ側に移してもらってトイレへ。めっちゃ普通に歩けた。

この日の夜中の方がふらつきを感じたくらいだからたぶんこのとき必死だったんだと思う。何にしろ漏らすようなことがなくてよかった。


しばらくガーゼっぽいものを噛んでたけどあまりにも血まみれになるから何回か変えてもらいつつ噛み続けてた。

ガーゼをとってからは血の混じった唾液が気持ち悪くて、唾液が溜まるごとにティッシュに吐いて枕元のレジ袋に捨てていた。
唾液が多いのはもとから言われていたことだけど、この時は本当に鬱陶しかった。

血が気持ち悪くてティッシュに唾液を吐くと時々血餅になりかけたものが出てきて、また血があふれて吐き気が強くなるという悪循環。

傷が疼くような感覚の段階で「痛くなりそう」と伝えて痛み止めの点滴を入れてもらう。
これが功を奏したのか、全てのリソースを吐き気に割いているのか、退院まで痛みらしい痛みはほとんどなかった。

吐き気と唾液が溜まる気持ち悪さで眠れなくて、消灯時間後もずっと電気をつけっぱなしにしてた。
生活リズムを他の患者さんに合わせられなくなることを見越して個室を希望したんだけど、これは正解だった。

電気をつけっぱなしにしても、ごそごそ物音を立てても、唸っても、誰にも気兼ねすることがなくて気持ちがすごく楽だった。

血餅を崩さないために溺れる直前まで唾液を溜めて吐いてるのを看護師さんたちも分かってくれてたから、消灯以降に何度も唾液を吸引しに来てくれた。

痰を吸引する機械で唾液を吸ってくれて、そのたびに血餅の具合や混じる血の多さを確認して教えてくれてありがたかった。親知らず程度で死にそうな顔してるのに、どの看護師さんも本当に親切だった。

本当にお世話になったから、この時世で看護師さんやお医者さんが苦境に立たされているニュースを聞くたびに心苦しくなる。うつされず、かつうつさない自衛策以外にもできることがあったらいいのにと思う。


入院3日目

朝食 病院食(汁のみ)
昼食 病院食
夕食 病院食

【症状】
・吐き気
・ちょっと術創が疼く感じ(痛みはほぼなし)

夜中よりは少し落ち着いたけどやっぱり唾液を吐かずにはいられなかった。終わらない血の味と、血餅がきちんとできるかの不安で吐き気がひどい。

血の味で気持ち悪い×血を飲み込むと吐き気が起こるのダブルパンチが苦しい。
夜中に来てくれた執刀医の先生に口を見てもらったときに「血餅はがれちゃってるね……」って言われた時の絶望すごかった。

朝になって血餅の赤ちゃんみたいなものが術創に留まってくれるようになっても、気持ち悪いし血餅がはがれるのが怖かった。

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お味噌汁の大根好きなのに食べられなくて切ない。あと白はんぺんの煮物が甘くておいしかった。舌ですり潰せるものだと少し食べられるようになった。

ちなみに、画面外すぐ左に若干血肉の残った親知らずの残骸が置いてある。上は綺麗に形があるけど下はそこそこ割られてて、先生の戦いの痕跡が見える。先生が記念にどうぞ⭐︎って置いて行ってくれたけど、ごはんと同席させちゃいけないなって思って動けるようになってからすぐしまった。

そしてここで今回の入院中のMVPが登場。

病院食についてるお茶が温かい麦茶で、香ばしさとほろ苦さで血の味が緩和されることを発見した。
この麦茶飲んだとき感動してしまった。血混じり唾液以外の味がすごく嬉しかった。血以外の味で口内が満たされることの幸せすごい。

麦茶のおかげで吐き気も薄まり、鏡を見る余裕ができた。思っていたよりも顔は腫れていなかった。
ちょっと下膨れっぽくなったかな?くらい。

ごはんのあとは執刀医の先生が様子を見に来てくれて唾液が多いね~と言いつつ吸引してくれたり術創を確認してくれたり。その後血液内科の先生にも全く同じことをされた。

あと入院中、朝昼晩の3回熱を測ったりパルスオキシメーター挟まれたりした。この日の朝は38度台の熱があって朦朧としてた。


12:00
お昼ごはん。

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麦茶効果でちょっとずつ唾液を吐かずに済むようになってくる。麦茶最高。今まで緑茶派だったけどこの入院で麦茶派になった。
熱はあるけど吐き気が少しずつ弱まってきたのでYouTubeを見つつうとうとして過ごす。


14:00過ぎ
入院している階に備え付けられた診察室に呼ばれる。体調が優れないのもあって待ち時間がかなり長く感じられて辛かった。

お地蔵さんビジュアルの先生とマッドサイエンティストビジュアルの先生がいて、お地蔵さんビジュアルの優しい先生に診てもらう。顎がうまく開かなくて自力で口を開けると指1.5本分くらいしか開かなかったけど、先生が問答無用で開かせてくれてなんか笑ってしまった。だいぶ傷口は塞がってきているらしくて安心。
簡単に洗浄をしてもらって個室へ帰った。

夜ごはんはもうだいぶ普通っぽいメニューになってて困惑した。早い。
でも普通に傷口が塞がって吐き気がなければこれくらいは普通に食べられるのかもしれない。

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夜中の1時くらいに起きてiPadでYouTubeを見る。
バンドマンのかわいいやりとりに安らぎを感じられるくらいには余裕が出てきた。

この日、今酒ハクノというVtuberを見つけて見事にハマった。普段お酒は全く飲まないけど、お酒やおつまみの食レポがあまりに面白いし美味しそうだしで少しがんばろうって思えた。


入院4日目(退院日)

朝食 病院食
昼食 牛乳寒天(セブンイレブン)1個、プリン半分
夕食 昼に食べきれなかったプリンの残り半分

退院日。
熱は微熱まで下がって、血の味も気にならなくなった。

朝ごはんはもう普通の食事だった。
朝ごはんの後、退院の支度。

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ストローを使うのが怖かったから牛乳は家に持ち帰って後日飲んだ。健康な身体づくり?のためにミロ飲むようにしてたからそこで使った。

支度の合間に入れっぱなしだった留置針をとってもらった。
もうこの針が本当に気持ち悪くてぞわぞわした。

血管に入ってた部分が若干曲がって、血の塊がくっついてて少し長くなっていた。それがズルッ……って出てくる気持ち悪さ。終わってから「お疲れさまでした」ってにこやかに声かけてくれて、医療従事者の方はマジですごいって強く感じた。

お地蔵さんビジュアルの先生に最後の診察をうける。
掃除も兼ねて術創に水を軽くかけられつつ「お水飲んだときに鼻の方にいっちゃうみたいな感覚ないですか?」って聞かれてぎょっとした。

上側の親知らずを抜いた時に鼻と口繋がっちゃうことがあるらしい。口内に水行きわたらせる感じで飲んでないから自覚症状はないけど、水かけられたときにも問題なかったからたぶん繋がってない。

マッドサイエンティストビジュアルの先生にここで初めて呼び止められる。昨日より2%くらいは体調が良くなってたからちょっとは愛想のある返事ができたような気がする。

先生「おつかれさま~」

私「はい(超小声)」

先生「2、3日すると今口内にある内出血が下りてきて、肌の白い人だと顎から首あたりに青っぽい・黒っぽい感じの痣みたいなのが出る可能性があるけど心配しなくて大丈夫だからね~」

私「はい、ありがとうございました……(超小声)」

ちなみに特に痣は出なかったし、ほっぺたの腫れもすぐ引いた。

最後に執刀医の先生とガーゼ除去・抜糸の日取りを決める。術日から数えて6日後になった。
退院の手続きをして看護師さんに見送られつつ入院病棟とお別れ。

病院が休みの日だったからいつもの出口が閉まってるわ全然人がいないわでめちゃめちゃ怯えてしまった。
なんやかんやでバスを待って帰宅。タクシーだと自分で行先の説明しなきゃいけないから個人的にはバスの方が楽だった。

セブンイレブンで食べられそうなものを買って、帰宅後ネットスーパーでスープやら柔らかいパンやらゼリーやらを買い込んだ。術創は痛まないけど、飲み込むときに喉というか口の奥あたりが痛くて困る。口はやっぱりまだ開きにくい。

病院でもらったネオステリングリーンうがい液で毎食後にうがいしてたけど血餅がはがれないか結構長く不安だった。口に含んで頭をゆっくり左右に揺らすうがいの仕方で、通常のぶくぶくうがいに戻るまでだいぶかかった。

入院・手術にかかった金額は83,300円。
個室に入って手厚く診てもらってこれなら妥当だと思った。

次回
→退院後・抜糸編



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