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うしろシティ解散によせて

急いで書いている。
誰かが待っているわけではないけれど、気持ちが速くて追いつけないから。
うしろシティが解散する。
金子さんと阿諏訪さんのコンビ。
コントがとてもおもしろいコンビ。

孤独な一人暮らしのお供だった。
公式のYouTubeに上がっているコントを擦り切れるくらい見た。
聞いているだけのときもあった。
次の台詞が無意識に頭に浮かぶくらい見るコントもある。
料理中。
入浴中。
洗濯物干し中。
洗濯物畳み中。
買い物行く途中。
眠れない夜中。
笑いながら。
怒りながら。
泣きながら。
無の感情で。

うしろシティのお二人が声優をしているというところからハマった「あはれ名作くん」というアニメも同じような存在だった。

ずっとずっと隣にあった。
笑いながら見ることができなかったときも、「面白い」という感情を抱くことができないくらいしんどかったときも見た。見たかった。日本語的にも、心情的にも矛盾をはらんでるかもしれないが、見たい気分になれないときも見たかった。指はYouTubeでうしろシティのコントを選んでいた。

一人暮らしを始める前に終わってしまったラジオ「星のギガボディ」も聞いていた。
バイトで疲れた夜道。車もほとんど通らないアスファルトをチャリで爆走しながら、星のギガボディを聞いて爆笑していた。(危ない…)
たまに知り合いに会うと、ラジオを止めなければならないのが嫌だった。(申し訳ない…)
どんなに疲れていても、「ラジオをつけながら箒で空を飛ぶキキ」みたいな気持ちになることができた。
深夜に思い立って、プリンを作りたいと思ったときもお供は星のギガボディだった。
深夜に何をしているんだろうと思いながら、やっぱりお二人のやり取りに爆笑したのだ。
終わり方が忘れられない。
ラジオを聞く習慣がなかったので、ラジオの最終回というものも初体験だったのだけれどあの最終回は私の世界で1番の最終回だった。
1番悲しくて1番心に残って1番…。
金子さんが休養中だったから阿諏訪さん一人の最終回。
阿諏訪さんの「ここまでのお相手は、うしろシティ阿諏訪泰義と金子学でした。バイバイ」。
電車で泣きそうになった。
終わるのが悲しかった、と同時に阿諏訪さんがお二人の名前を出したことが切ないけど嬉しかったのだ。
聞く場所間違えた!これは一人の空間で浸りながら聞くべきだった!と後悔しながら、公共交通機関で浸っていた。

気持ちに追いつかない。
追いつかない気持ちに追いつこうと急いで急いでフリックしているからいつも以上に言葉が出てこない。
だからというわけでもないけれど、他人様の台詞をお借りしたい。
「コントが始まる」というドラマで、こんなふうなセリフがあった。(ネタバレすみません。) 
【これからあなたたちのコントを笑って見るときよりも泣きながら見ることのほうが多いかもしれない。】
とてもとてもリアルだと感じたのは、私にもそういう存在があったからで、紛れもなくそのうちの1つがうしろシティのコントなのだ。

今まで生きるのを手伝っていただきました。
これからも助けていただきます。
ずっとずっとずっと変わらずにだいすきです。

私の人生にエクスカリバーをありがとう。



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