見えないその先へ進んでいけない

「せっかくだからどこか探索できるところはないかなぁ」と思って訪れたのがここ。なんとか城の跡地。

とはいってもほぼ山。山の中に城の形跡である石垣やなにかを祀っていたであろうなにかを感じられる程度の城跡。

最寄りの駐車場に城跡の全体図が掲示されているものの道中に案内板はほぼない。

面白そうな獣道を見つけては引き返す。

「先が見えないなぁ。どこまで続くのだろう不安だなぁ」

「こんなところで遭難したら人様に迷惑かけちゃう」

などと思いながら、その先へと進むことができない。僕はそんな人生を歩んできたんだなぁ。

以前だったら不安など感じることもなく進んでいた。その先に何があるかもわからずに。曲がり角のその先に立派な城跡があるかもしれない。そんな期待よりも無難を選んでいる今。