ズレ



サンドウィッチマンさんの「ちょっと何言ってんのかわかんない」というボケを知っているだろうか。

今日ある人とうなぎの話をした。発端は食物連鎖の話で、

「和牛が増えれば食物連鎖が崩れる前にぼくが全部食べますわ」みたいなことを言ったあとに同じ高級食材の繋がりでうなぎの話になった。

ぼくはうなぎが増えたら値段が下がって、所謂「高級うなぎ料亭」みたいな店は減ってしまうのでは無いか、ブランド物みたいなもんでしょう、と言った。きっとああいうお店の客は
「高いものを高い店で食べるという行為」にお金を払っていると思うからだ。

そうしたら話していた人が「いや、増えるようなぎ屋は。だって今まで5000円だったものが300円になったら買うでしょ?逆にマックが3000円とかしてたら買わないでしょう」と得意げに説いてくる。

言っていることはわかる。300円で国産のうなぎがおなかいっぱい食べられるなら食べたいし、マックが焼肉食べ放題の値段になったら焼肉を食べる。

だが、話の論点はそこでは無いのだ。

僕が言っているのは「うなぎの価値が下がったら高級うなぎ料亭が減るのではないか」という話であって、「うなぎが安くなったらうなぎの総消費量が減る」とは一言も言っていない。

あとはただ延々と続くズレた講釈を聞かされる時間が続いた。

こういったズレがあるとイラッとする。会話が苦手な人というのは「話題を正しく理解し根拠を元に自分の考えを述べる」という能力に著しく欠陥があるのだと思う。

自分では気づいていないだけで、こんなまとまりもない文を書いているぼく自身が周りから見たら「ズレ」ているのかもしれない。

ちょっと何言ってんのか分かんない。の時、どういう顔で会話を乗り切ればいいのか、知りたいと思う。

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