「推し活の闇」という番組を観て。
普段日本のバラエティ番組はほとんど見ないのですが、たまたまXで流れてきたので興味を持って観てみたらすごく考えさせられたので今日はそれについて綴りたいと思います。
私が今回観た番組は「上田と女がDEEPに吠える夜」という番組で「推し活の闇」というテーマでした。
この番組は下記TVerで現在視聴できます。
番組に出てきたビデオリサーチの統計(2024年2月)によると、現在推し活を楽しむ人は1000万人以上で15~26歳が62.1%、27~42歳が40.4%、43~58歳が27.1%、つまり今や中高年でも4人に1人が「推し」を持つ時代なのだそうです。
推し活は生活に潤いを持たせたり経済効果がある一方で「行き過ぎた推し活」で悩む人も少なくないそうです。
番組ではその行き過ぎた推し活の具体例をコメンテーターの女性タレントさん達があげていていました。
例えばゲストの方が握手会でファンに直接「前の髪型のほうが良かったから戻して」というようなことを言われるそう。
これって、推しと対面で会えたり交流できるからどこかで距離感を勘違いしてしまうのだろうし、今のSNSがそうさせていて自然と承認欲求が高まってしまうのでしょうね。
私は昭和の人間で、TVの向こうの人は完全に別次元の人だと思っているのでコンサート以外で会いたいとはあまり思わないかも。。。
もちろん、大好きなXGちゃんに会えたら嬉しいし先日のライブでも団扇作ってお見送り会も参加させてもらいましたが、もし直接お話しできたりしたらきっと次はもっと自分を覚えてもらおう等と思ってしまうかも知れませんしまさに沼の手前。私みたいのは耐性がないので危険です。推し活の闇な気がします。
それから出演者さんがいってたのが、「グッズが出るたびに欲しくなっちゃって家中グッズだらけになってしまっていて悩んでる。SNSでファンが持っているのをみると買わなくってもいいかなと思ってたのに欲しくなっちゃって結局メルカリで買ったりしてる(笑)」
確かに同じファンの方が持っていたら欲しくなりますよね。
私は去年からジャネット・ジャクソンとTLC、それからXGのライブに行ってツアーTシャツを買ったのですけど、ツアーTって日常でなかなか着ないですねw
(XGちゃんの今回のツアーTはタイダイTでアーティストの顔がドンと入っているタイプではないので普段使いしやすく結構今、外出時に着てます。)
あとは人生ではじめてCDを3枚買ったと言ってた方がいました。だって入っている中身が違うんだもんって。
これもわかる!
アイドル系だと沢山のメンバーがいてトレカがランダム一枚入っていたら推しのトレカ欲しいから複数買ってしまうのですね。それからバージョン違いのCDだと付属品が異なるのでCDは同じなのに全部買いたくなります(泣)
そういえば、このCD商法についてBMSGのSKY-HIさんが動画でBE:FIRSTでは新たな試みをしていることをおっしゃってましたね。
これは推し活している人、そして他の音楽事務所の関係者にも是非見て欲しい内容です。
noteの徳力さんもこちらについて記述されていらっしゃるので是非ご覧ください。
私はトレカはランダム付属にしないでそのままグッズ売りにしてもらえたら嬉しいなあと思います。
あとは最近また人気が出てきているのでコレクターの為のレコードとか、それからカセットが出たら嬉しいかも!
レコードやカセットは私世代にとっては青春そのものなので音楽を愛でている感覚がすごくするんです。
サブスクは便利だけどなんだか重みが違うんですよね、上手く言えませんが。たぶんそれは育ってきた文化背景のせいなんだろうけど。
最初の番組の話にもどります。
「推したちが自分たちで決めてやろうとする方針にちょっとそれは違うんじゃないのとか昔の方がよかったとかファンがいう。違うと思ったら離れればいいのに、求められてもいないのにプロデューサー目線になって見えるとこに書いちゃう。」
これもSNSの良いところでもあるし悪いところでもあるんですよね。
Xでも自分の意見を書いているファンがいて「確かに!」とは思うけど、もしそれを運営さんやメンバーが見たらどう思うかな?と考えたとき複雑な気持ちになります。
XGちゃんの運営さんやプロデューサーさんもファンの投稿を実はよく見ているみたいなんですよね。もちろん、ファン一人一人の意見を聞いていたら大変ですけど真面目が故に受け止めすぎてしまっているのでは?と思うときがあります。
いやいや、もうね、すばらしいグループと音楽を生み出してくれただけで心から感謝なんですよ!
わたしはファンとして全てを肯定していきたいです。
(ちょっと違うなと思ったらほんまスッと離れればいいと思うよ)
番組の最後の方でこんなお話されていました。
「自分がされて言われて嫌だったことは絶対言いたくない。全てプラスになることしかしたくない。」
「推すということは多少の暴力性をはらむ。自分の言葉が相手に対するハラスメントにならないかを気を付ける」
これは「推し」に対してだけでなく誰に対しても言える事かも。特にSNSでは誰に見られてもいい言葉を選んで使うことが大切なのかなと思いました。
それからSNSを見てて思ったことがあります。
「推し活」はたしかに生活の一部だし潤いなんだけどそれは人生の「全て」ではないのですよね。
世の中現実逃避したくなる毎日なので推しに全てを求めてしまいがちですが、でもそれはちょっと危険なのかなとオバちゃん目線で思いました。
時にはSNSからすこし離れて
リアルの自分をもっと充実させてあげて欲しい。
純粋に音楽に没頭して楽しむ、映画や絵画、アートを楽しむ。
自然に触れて散歩や野外で運動する。
動物と触れ合う。
家族と会話をする。
友人と美味しいものを食べる。
そうすると推しとの距離感も客観的に考えられるんじゃないかなと思いました。
推し活より楽しいものなんてないよ!と今は思う方も居るかもしれないですが、歳をかさねていくときっと同じぐらい楽しいことが出てくるのでそれを楽しいと受け止められるようにするために、推しではなくて自分が主人公となるような物語を描ける人生を生きて欲しいなと思います。
私に関して言えば、現在推しからインスピレーションを沢山貰っていてファンアートを本当に楽しく描けており、クリエイティブ活動を充実させることができて推しにはとても感謝しています。procreate やprocreate dreamsのソフトも少しずつ使えるようになったのもファンアートのおかげ。
でもそれ以上に、自分の健康面がとっても不安定なので普段の仕事を体調がいい時に少しずつこなし毎日家族や愛犬との生活を楽しく過ごすことが今は何より大切だなと思っています。
久々にバラエティ番組を観ましたが、いやはや、推し活には深い闇があるんですね。
普段では気づけないような実態が知れた気がしました。
ただ
SNSでフォロワーさんが推し活に勤しむ姿はとっても素敵だし微笑ましいですし、楽しんでる姿を見るのはこちらも幸せな気分になるので私は全てが闇に繋がるとは思っていないです。
自分を大切に、そして他人と推しに対しては節度ある距離感での推し活でありたいなと自戒を込めて思いました。
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