見出し画像

変わり目かも

気持ちの良い風が通る部屋で、足を投げ出して本を読む。小さなことだけれど、こんなことに幸せを感じる日曜の午後。

ここ最近、自分が空っぽになってしまった感じが拭えない。上手く言えないけれど、精神的な空虚感ではなく、自分の中の蓄えを使い果たしてしまったような感覚。乾いたスポンジとでもいおうか、絞ってもなにも出ないような感じで、ドライフルーツみたいに、乾いて栄養が凝縮したという風でもない。

数十年、大好きで夢中になっていた仕事も、世の流れとともに、どこか色褪せてしまって、仕事に対する気持ちのほとんどは責任感と義務感が占めている。

そんな中、ほんとは3日間のところ、1日だけ有休をもらって参加を決めていたセミナーに、ある朝ふと、「やっぱり2日出たい」と頭に浮かんで、そのまま平日の連休を申請した。もちろん駄目と言われることはないのだが、自分にも社内にも前例がない。病気以外はほとんど休まない社風なのである。

自分の中でカチッと何かが変わった瞬間である。それは計画的ではなく、あ、そうしようと思った瞬間に動いていた。自分で自分に驚いた。乾いたスポンジでありながら、気持ちの奥底に溜め込んだ何かがあるのだと気づいた瞬間でもあった。

流れは、無理矢理ではなく、いろいろな種を蒔いたり、気持ちを積み上げたりしながら、少しずつ少しずつ変わって行く。今さらながら…しみじみ思う。

#呟き #日記