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スポーツの運動理論は皆んなほぼ同じ

スポーツの運動理論は共通点があります。ここでまとめてみましょう。

無駄な力は抜く(腕力に頼らない)

 スポーツ初心者でありがちなのは、力の入れ過ぎです。無駄な力を抜く、特に人体で一番細い腕の力でなんとかしようとするのをやめるのが全スポーツの第一歩となるでしょう。(脱力の極意)

力を入れるのは必要な時、必要な所に集中させる

 最初からガチガチに緊張して力が入っていると、いざ動こうとする時に上手く動けません。
 必要の無い時はリラックスしておき、いざ力を発揮すべき時(特に力が必要な時)に瞬間的に力を出しましょう。
 人間、継続的に力を発揮するより、瞬間的に力を発揮する方が強く出せます。
 しかも、必要な部分のみに力を出すのが理想的です。(撃力の集中)

ボクサーや拳法家は構えの時はなるべく軽く拳を握り、拳を打つ時のインパクトの瞬間、握力を最大にするものです。
剣道家や野球のバッターははじめ軽く竹刀(バット)を握り、打突(打撃)の瞬間、握力を締めます。
力士は頭からぶつかる時、手腕と頭は相手の胸に当てたまま、太い脚で相手を押して行きます。

握力は小指側で握るのが強い

手で何かを握る場合、親指側より小指側で握る様に意識して持つと強く握れるというのが、多くのスポーツでの共通点です。
野球のバット、柔道の組み方、剣道(または居合)の竹刀(居合刀)握り、空手や拳法、ボクシングの拳の握り方まで、ほぼ共通します。(握りのコツ)

身体はしならせて打つ

 武道、格闘技などで分かりやすい共通点として、足で蹴る時などは、脚を鞭の様にしならせて打つ、腕で何かを持って打つ時は、腕をしならせて打つ、という場合があります。(しなりのコツ)
動物で猫などは、柔らかい背骨などを巧みにしならせ、高い運動能力を発揮します。

終わりに

他にも色々あるでしょうが、スポーツには合理的に身体を用いる為の共通点があります。
だからこそ、宮本武蔵は五輪の書に「一流を極めし者は、諸芸に通ずる」と書き残したのでしょう。つまり、合理的な身体の使い方が分かれば、他の芸事も理解しやすい、という事でしょう。

 武道に限らず、スポーツをやる際は、その合理性に注目してみて下さい。


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