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「俺はビッグになる」実現する、しないの境目は? ~ところで「吉田栄作」はどこへ行ったのだろうか?の巻。

「俺はビッグになる」と明言を残したのは、
吉田栄作だっただろうか(古い)

確かに、あの頃の吉田栄作は、
白いTシャツとジーンズだけでカッコ良さが際立っていた。

「坊主頭」でも美しかった夏目雅子と同様、

「本当にカッコイイ/ 美しい」の真価が問われる。


「俺はビッグになる」
「私、仕事で成功したいの」とおっしゃる人に
お会いしたことがある。


夢を持つのは素晴らしい。
Big Mouthで成功しているサッカー選手、成功者もいる。
「夢は口に出した方が良い」という教えもあるようだ。


しかし、私はその後の展開のほうが気になる。
思うのも、言うのも、簡単なのだ。
でも、ビッグになるために、成功するために、何をしたのだろうか。

行動したのだろうか?


林真理子の小説「女文士」で、私は唸った。
宇野千代などと同時代に小説を書いていた、実在の女流作家の
物語だ。

この主人公眞杉静枝は、とにかく貪欲だ。

女の幸せだけではなく、
仕事での名声、成功も貪欲に欲しがる女性だった。


でも、全くの二流で終わってしまう。
「ビッグマウス」な人だったのに。


林真理子は、主人公の秘書の視点でバッサリ切り捨てる。

「野心は必要なのだ。
 でも、彼女には、野心に見合う「向上心」はあったか」


この主人公は、ビッグになりたい、と口では言うが、
野心はあったがさっぱり手を動かしていない。


長編小説も書かない。
何事も「数稽古」が必要と言われるが、
フワフワして、何もしていないように見える。

地味な努力が一切できない人、だったから、
小説を書き続けることができない。


「俺はビッグになる」と言っても良い。
好きにしてほしい。
その「野心」に見合う、向上心はあるのだろうか。

地味な作業をバカにしないで、コツコツ続けられるのだろうか。
そこが重要なのだと思う。

そこで、将来、大きな差がつくのに。
大作家になった宇野千代と、
一発屋で終わった、この小説の主人公と。


私は地味な作業をしない人は、やっぱり信じられないなあ。


ところで。
あのビッグマウスだった吉田栄作は、どこへ行ったのだろう?

俳優さんは、TVではなく、舞台で活躍していることもあるし、
きっと良い活動をしているはず(と思いたい)

ハリウッドデビューしてたよね?


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