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尾っぽの先 【詩】


太陽も月も海も山も

ほんとうはみえない


それはたしかにあるのだけれど


それがなければ

これもないのであろうけれど


それにはなかなか気づきにくい


あまりにおおきいから

みえないのだろう

きっと


ふいに目が覚め

心許なく

落ち着かない夜中


みてもいないけれど

わかりもしないけれど


星の瞬きに

慰められたい

無尽蔵に


掌の下の

猫のように

ついと上を向いて

尾っぽの先まで

それに撫でられたい




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