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崖の上のひと

これは夢で見たおはなし。

たまに不思議な夢を見るのですが、
これはその中のひとつ。

夢の中で、私は誰かと一緒でした。
夢の中を案内してくれていたその人のことを
ガイドさん、と私は呼んでいます(笑)

そのとき私は、ガイドさんと
くらーい、曇った空の世界にいました。

その暗く重い世界の真ん中に
どこまでも高くそびえる搭?
のようなものがありました。

その、一番上の
たたみ3畳分くらいの
小さなスペースに、誰かが立っています。

搭の上の人の顔は分かりません。

ですが、
とても不安そうに、
立っているのがやっとのような
感じに見えました。

搭は、
壊れたビルの破片を積み上げたような
それは不安定な造りで

吹き付ける風に何度も揺られ
いつ崩れ落ちるか分からない様子でした。

搭の上のひとは
強風に吹かれるたびに
その小さな足場に、
必死にしがみついていました。

「あのひとは、あそこから落ちるのが怖くて、
一歩も動けずにいるんだよ」

ガイドさんが教えてくれました。

まるでガラクタにしか見えないモノが
高く高く積み上げられ出来上がった搭。

それは、
そのひとが必死に努力して創りあげた居場所。

だけど、それはなんとも脆い足場で

いつ崩れるだろうかと恐れながら
落ちないように
ただ必死にしがみついている…

何一つ出来ずに。


そこから動けない人。
その夢の光景を見て、とても理解したんです。

あぁ、
あのひとは、私だ。

人ってみんな生きるのに必死で
さみしがりやで
安定が欲しくて 安心が欲しくて
一生懸命、自分の居場所を
「作ろう」とする。

足場が崩れそうになったら
また必死に修復して

どんどん降りることができなくなって


いつになったら、楽になれる?



私たちは
生きる意味を必死に探します。

自分の地位だったり
他人からの評価。
目に見える努力の結果。

それが、自分の価値だと信じて。

だけど、ほんとは
生きる意味なんて
考える意味がないのね。

生きるために生まれた

誰もが、ただそれだけ。




怯えて生きなくていい。

居場所は作らなくていい。

そこから降りて、前に進もう。
あなたは必要だから、ここにいる。


崖の上のひと。

あの夢は、
私にそれを、教えてくれたのかなって

そう思います(*^^*)

読んでくださって、ありがとうございます!





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