スポーツが上手くなるためのトレーニングとは。

久しぶりの記事となってしまいました。

メモ的に書いたので何となくで読み進めて頂けると幸いです。
しかしパフォーマンス向上に伸び悩むアスリートにとって非常に重要な内容となるでしょう。

筋力を鍛えるvs動作を鍛える


従来のトレーニングは一つの種目を「より正確に」「より強く」極めていくことが求められてきましたが、近年では運動学習やパフォーマンス向上の観点からはこれだけを求め過ぎると、むしろ弊害になる可能性があると考えられています。

狙いとする“筋肉“を鍛えたいならより正確なフォームで重量を求めていくことが大切ですが、
ある特定の種目を極めすぎてしまうと、、、例えば「スクワットの綺麗なフォーム」=「しゃがむ動作の正解」という思い込みが強くなりすぎてしまい、スポーツ場面でしゃがむ動作が必要になった際にどの局面でもスクワットのしゃがみ方になってしまう可能性があります。(極端な例ですが)

しかしいわゆる正しいスクワット動作というのはあくまで、

・地面が平らで安定している
・重さが一定
・負荷がかかる方向が一定
・視覚情報が安定している
・認知判断がほとんど必要ない


など、ざっと挙げただけでもこれだけの「良い条件が整った状態」だからこそできるフォームなのです。

一方、実際のスポーツ場面でこのような好条件で動作ができる瞬間がほとんどないのではないでしょうか。

ほとんどのスポーツでは先ほど挙げた条件の真逆で、

・地面は常に不安定
・負荷の強さは一定ではない(高負荷に対応する身体の使い方と低負荷に対応する身体の使い方は違う)
・負荷の方向は一定ではない(筋トレでは錘が負荷となるのでほとんどの種目が下から上に持ち上げる方向でしか鍛えられない)
・目は情報収集のために色んな方向を向かないといけない
・しゃがむ動作自体に意識を向けられない(ボールや相手に意識を向ける必要がある)

つまりスポーツパフォーマンスに取って重要な能力は、「環境適応力」なのではないでしょうか。

①様々な路面
②様々な負荷の強さや方向
③様々な姿勢
④様々な状況判断


などなど、多様な条件下でのトレーニングを行うことでパフォーマンスを最大化できる=環境適応力を向上出来ると考えています。

もちろんベーシックな筋力トレーニングも非常に大切です。
ただし筋力を鍛えれば競技力が上がるという考えではいつか行き詰まってしまいます。

今回の話を通して、「筋力を鍛える」のと「動作を鍛える」のではアプローチ方法が異なる(もちろん重なる部分もある)ということをご理解いただけると幸いです。

ps.手段は何でも良いですが、「動作の多様性」に鍛えるにはマシンピラティスは最強だと感じています。

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