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【村人編】 第3話 生まれてきた意味って

着ていた鎧が剥がれ落ちた結果、3歳で止まったままの私に戻った。
そんな現象だったと思います。
体は成長しているし、いろんな知識や技術を身に付けました。
だから大人になったつもりでいたけれど、本当の私は自立していない小さなこどもでした。
「自信があった自分の姿は幻だった、自分を守るために身につけた鎧だったんだ…」

第2話より

その頃、私はやせ細り、精神的にも落ち込んでいました。
このまま生きていく意味がわからない、死ぬ勇気もないけど、生きていく気力もなくなっていて、周りの人や家族に心配をかけました。
(結果的になんとかなるので諦めずに最後まで読んでくださいね!)

ひとみちゃんは死ぬほど大きな愛で、そんな状態私の変容を見守ってくれていました。

今私が辛く人生のどん底にいるとしても、この経験がなんのためにあるのかをひとみちゃんは知っています。
私が本来の私を知るまで、その途中にどんなに辛いことがあろうと必要な経験であればむやみに救ったり手助けはしません。

なぜならばそんなことしてもまた必要な経験は目の前に現れますから。
自分で経験し学ばないと意味がないことを私自身も次第に理解して行きました。

どんなに落ち込んでも、言われたことに争ったり逃げたりしても、
時には避けられたり、ムカつかれようとも、
厳しさと優しさの両方を持って接し、ずっと待っていてくれました。
その体力たるや…。

人のために生きる、ってこういうことなんだな…
と今になって果てしない愛を感じるのでした。
(何度も愛を感じていますが、回を重ねるごとにまだその奥があったのか!!!と愛の深海アドベンチャー状態なのです。それくらい深いの。)

問い

ズタボロ期の後半。
落ち込んでいる場合ではない、けれど這い上がり方がわからない…。
そんなある時
「そろそろあなたがこの地球に生まれてきた意味を思い出しなさい。
 あなたはこの地球に何をしに来たの?」と問われ
「思い描いた夢を実現させたい」と言いました。
私がその時見たかった世界。
それは本気で思い描いたことは実現する世界でした。

「例え誰にも賛成されなくても、自分1人でもやりたい!と言えることを実行しよう」と決意し、
森の匂いがする、水の音、鳥の声しか聞こえない場所で暮らしたいという想いを叶えるため2200坪の土地を購入しました。

この決断は自分を試すようなものでした。
土地を買う!と決めてみたらやっぱり怖い…

土地を買うということはその場所に対して責任を持つということです。
土地対して失礼なことはしたくないので草刈りはもちろん、
売却をしない限り私の所有物になるわけですから、死ぬ前には次に誰に使っていただくのかを整理しなければなりません。

それに一人ではなんとかできるはずもない面積。
「誰も賛成してくれなくても決断をする」ということはできたけれど、
でも誰も応援してくれなかったらどうしよう…と不安になりました。

そんな恐怖や不安はあったけれど、どん底を経験したからこそ、
とにかくやるしかない!!と進むことができました。

地球にに生まれてきた意味

「思い描いたことを実現したい!」と言ったものの、じゃあ何を思い描いたのか?この時には明確に見えていませんでした。
一旦3歳児からやり直したこともあり、第一話に書いた「この地球で人と自然がどうしたら仲良く暮らしていけるのか」と思っていたことは忘れかけていました。自分の救済で一杯一杯でしたから…。

けれどその瞬間の自分を正直に生きていくうちに「この地球で人と自然がどうしたら仲良く暮らしていけるのか」この問いを解いていく経験が自ずと目の前に現れ始めました。

いつだってはっきりと未来が明確に見えているわけではありません。
失敗したり、衝突もあるけれど、何度も転びながら結果的に、ここで私がやりたかったことを見つけることになります。

そうやって見えてきた景色の中で生きて、また次の未来に向けて転びならが、笑いながら進んでいく。そんな繰り返しなんだろうなと、この頃うっすら気づいてきます。

第4話につづく

//お知らせ//
この連載は今後イラストレーターまるちゃんにイラストを書いていただくことが決まりました。予告なく写真をイラストに変更しますがご了承くださいませ。

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