SKIN
育った環境が自分にとっての普通であるのは誰も疑わないのと同じように主人公にとっても差別原理主義の元で育てられればそれが普通のこととして毎日を過ごす。白人至上主義で生きていくと自分たち以外は排除されていい世界。それが当たり前。
だが、ブライオンの疑わない現実に一人のシングルマザーのジュリーが現れたことで二人の日常が混じり弾けあう。ブライオンはジュリーとの恋を育むことで今までの日常がどれだけ狂っていたかを悟り、今までの生活から足を洗うべく今までの仲間と距離を取り始める。
距離を取り始めたブライオンにかつての同志は苛立ち、仲間に戻そうとする。説得に応じない場合は無理やりブライオンに苛立ちをぶつけ、心を砕こうとする。それは元に戻った方が楽になれるかもと考えさせるくらい執拗で愛する家族を危険にさせた。ブライオンは誰にも頼ることができずどんどん家族との距離も離れていき限界を迎え始めていた。そんな中ブライオンの頭をよぎったのが、元対立していた黒人活動家のダリルだった。
一時は敵対し憎しみ合っていた相手だがブライオンはダリルの活動家としての力を頼ることを決意する。
ダリルの言葉にブライオンは意味もなく傷つけた人たちに心を痛め苦悩する。ブライオンは全てを受け入れ、そして決別を決意する。それは一番大事な家族の未来のため、今まで傷つけてしまった人たちへの懺悔でもあった。
ブライオンは改めて今まで育ててもらった家族や元仲間たちの元へ自分の人生を取り戻すために再度向き合っていくのであった。
https://www.netflix.com/title/80206085
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