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【中2英語】不定詞・形容詞的用法:渋沢栄一&津田梅子

自己紹介

渋沢栄一: やあ、若い諸君。私は渋沢栄一という者だ。明治から昭和にかけて実業家として活躍し、日本の近代化に尽力した。「論語と算盤」という言葉を知っているかな?これは、道徳と経済の両立を説いた私の思想だ。君たちも、勉強と趣味を両立させることが大切だよ。

津田梅子: こんにちは、皆さん。私は津田梅子です。明治時代に女子教育の先駆者として活躍しました。6歳で渡米し、帰国後は女子英学塾(現在の津田塾大学)を設立しました。困難は多かったけれど、諦めずに夢を追い続けた結果、多くの女性に高等教育の機会を提供することができたのよ。

渋沢: そうだな、梅子君。君の勇気と努力には本当に感心させられる。私も、日本の近代化のために多くの困難に直面したが、諦めずに前進し続けた。若い諸君も、困難に直面したら、それを乗り越えるチャンスだと考えるといい。

梅子: その通りですね、栄一さん。皆さん、私たちの時代とは違い、今はたくさんの学びの機会がありますよ。特に英語は、世界とつながるための大切な道具です。今日は、私たちと一緒に楽しく英語を学びましょう。

渋沢: そうだ。今日は不定詞の形容詞的用法について学ぶんだったな。これは、物事を説明したり、目的を示したりするのに便利な表現だ。例えば、私の顔が新しい一万円札に使われることになったが、それを英語で表現すると面白いな。

梅子: まあ、それは素晴らしいアイデアですね。では、その話題から始めましょうか。皆さん、準備はいいですか?さあ、一緒に学んでいきましょう!

なりきり解説

渋沢栄一: さて、若い諸君。今日は不定詞の形容詞的用法について学ぶんだったな。これは、名詞を修飾するために使われる表現だ。例えば、私の顔が新しい一万円札に使われることを英語で表現してみよう。

I have a face to be used on the new 10,000 yen bill.
(私には新しい1万円札に使用される顔があります)

ここでの "to be used" が不定詞の形容詞的用法だ。「使用されるための」という意味で "face" を修飾しているんだよ。

津田梅子: 素晴らしい例ですね、栄一さん。不定詞の形容詞的用法は、名詞の後ろに置いて、その名詞の目的や用途を説明するのに使われるのよ。私も例を挙げてみましょう。

I need a book to read on the train.
(電車で読む本が必要です)

ここでの "to read" が "book" を修飾していて、その本の用途を説明しているわ。

渋沢: なるほど、分かりやすい例だな。この用法は「~するための」「~すべき」という意味を表すんだ。もう少し詳しく説明しよう。

He wants something to drink.
(彼は飲み物が欲しいです)

この文では、"something to drink" で「飲むための何か」つまり「飲み物」を表しているんだ。

梅子: そうですね。この "something to ~" という形は、よく使われる表現よ。否定文や疑問文では "anything to ~" という形も使われるわ。例えば:

Do you have anything to eat?
(食べるものは何かありますか?)

渋沢: いい指摘だ、梅子君。そうそう、この形容詞的用法は、時には「~すべき」という意味合いも持つんだ。例えば:

I have a lot of work to do.
(私にはたくさんやるべき仕事があります)

ここでの "to do" は「やるべき」という意味を含んでいるんだよ。

梅子: その通りです。さらに、この用法は「It is ... to ~」という形で使われることもあるわ。これは形式主語の "it" を使った表現なの。例えば:

It is important to study English.
(英語を勉強することは重要です)

この文では、"to study English" が本当の主語で、それを "it" が形式的に受けているのよ。

渋沢: なるほど。その形を使って、私の座右の銘を英語で表現してみよう。

It is essential to balance morality and economy.
(道徳と経済のバランスを取ることは不可欠です)

これが私の「論語と算盤」の精神を表しているんだ。

梅子: 素晴らしい表現ですね。この形式主語 "it" を使った表現は、様々な形容詞と組み合わせて使えるのよ。例えば:

It is difficult for me to speak French.
(フランス語を話すのは私にとって難しいです)

ここでは "for me" を加えることで、誰にとって難しいのかを明確にしているわ。

渋沢: そうだな。この形を使えば、自分の考えや感情を効果的に表現できるんだ。例えば:

It is exciting for young people to learn new things.
(若者が新しいことを学ぶのはワクワクすることです)

これは、君たち若い世代への私からのメッセージでもあるんだよ。

梅子: 素敵なメッセージですね。私からも一つ、この形を使って伝えたいことがあるわ。

It is important for girls to have equal educational opportunities.
(女の子たちが平等な教育機会を持つことは重要です)

これは、私が生涯をかけて実現しようとしたことよ。

渋沢: 素晴らしい志だ、梅子君。さて、若い諸君。ここまでの説明で、不定詞の形容詞的用法の基本は理解できただろうか?この用法を使えば、物事の目的や用途、そして自分の考えや感情を効果的に表現できるんだ。

梅子: そうですね。皆さん、この用法を使って、自分の夢や目標を英語で表現してみてはどうかしら?例えば:

I have a dream to become a scientist.
(私には科学者になるという夢があります)

このように、自分の将来の目標を表現できるわ。

渋沢: いい提案だ。自分の目標を言葉にすることで、その実現に向けてより一層努力できるだろう。さあ、若い諸君。これからもどんどん英語を学んで、世界に羽ばたいていってくれたまえ。

梅子: その通りよ。英語を学ぶことは、新しい世界への扉を開くことになるわ。今日学んだことを活かして、どんどん表現の幅を広げていってくださいね。

まとめ

津田梅子: では、今日学んだ不定詞の形容詞的用法についてまとめましょう。

  1. 基本的な使い方

    • 名詞の後ろに置いて、その名詞の目的や用途を説明する

    • 「~するための」「~すべき」という意味を表す

  2. 主な形式

    • [名詞 + to + 動詞の原形]
      例: a book to read(読むための本)

  3. よく使われる表現

    • something to ~ : (ふつう肯定文で)「~するもの」
      例: something to drink(飲むもの)

    • anything to ~ : (疑問文・否定文で)「~するもの」
      例: Do you have anything to eat?(食べるものはありますか?)

  4. 形式主語 it を使った表現

    • It is ... (for ~) to … : 「…することは~にとって ... だ」

    • よく使われる形容詞:

      • important(重要な)

      • easy(簡単な)

      • difficult(難しい)

      • interesting(面白い)

    • 例: It is important to learn English.(英語を学ぶことは重要です)

    • 例: It is difficult for me to speak French.(フランス語を話すのは私にとって難しいです)

  5. 使用上の注意点

    • 形容詞的用法の不定詞は、必ず名詞の後ろに置く

    • 形式主語 it を使う場合、本当の主語(不定詞句)は文の最後に置く

  6. 応用

    • 自分の夢や目標を表現する際に使用できる
      例: I have a dream to become a scientist.(私には科学者になるという夢があります)

以上が、不定詞の形容詞的用法の主なポイントです。これらを使いこなせるようになれば、英語での表現の幅が大きく広がりますよ。

練習問題と解説

渋沢栄一: さあ、若い諸君。ここからは実際に問題を解いて、学んだことを確認していこう。私が問題を出すから、しっかり考えて答えてくれたまえ。

(1)次の文の空欄を埋めなさい。
私は家で使うためのコンピューターを持っていません。
I don't have a (    ) (   ) (   ) at home.





解答:I don't have a computer to use at home.

解説:この文では、「使うための」という目的を表すために、不定詞の形容詞的用法 "to use" を使います。"computer" という名詞を修飾しているんだ。

(2)次の日本語を英語に訳しなさい。
彼女には話すべき重要なことがあります。





解答:She has something important to say.

解説:「話すべき重要なこと」を表すために、"something important to say" という表現を使います。"to say" が "something important" を修飾しているんだ。

(3)次の英文を和訳しなさい。
We need a place to stay for the night.





解答:私たちは夜を過ごすための場所が必要です。

解説:ここでの "to stay" は「過ごすための」という目的を表し、"place" を修飾しています。

(4)次の文の空欄を埋めなさい。
私たちには解決すべき問題がたくさんあります。
We have many problems (   ) (    ).





解答:We have many problems to solve.

解説:「解決すべき」という意味を表すために、"to solve" という不定詞の形容詞的用法を使います。これが "problems" を修飾しているんだ。

(5)次の日本語を英語に訳しなさい。
この川で泳ぐのは楽しいです。





解答:It is fun to swim in this river.

解説:ここでは形式主語 "it" を使った表現を使います。"to swim in this river" が本当の主語で、それを "it" が受けているんだ。

(6)次の英文を和訳しなさい。
Do you have anything to wear to the party?





解答:パーティーに着ていく服は何かありますか?

解説:ここでの "anything to wear" は「着るもの」という意味で、疑問文で使われている "anything to ~" の形だ。"to wear" が "anything" を修飾しているんだ。

(7)次の文の空欄を埋めなさい。
私には読むべき本がたくさんあります。
I have many books (   ) (    ).





解答:I have many books to read.

解説:「読むべき」という意味を表すために、"to read" という不定詞の形容詞的用法を使います。これが "books" を修飾しているんだ。

(8)次の日本語を英語に訳しなさい。
私たちにとって、この問題を理解するのは難しいです。





解答:It is difficult for us to understand this problem.

解説:ここでは形式主語 "it" を使った表現を使います。"for us" で「私たちにとって」という意味を表し、"to understand this problem" が本当の主語になっているんだ。

(9)次の英文を和訳しなさい。
She is looking for something interesting to do this weekend.





解答:彼女は今週末にする面白いことを探しています。

解説:ここでの "something interesting to do" は「する面白いこと」という意味だ。"to do" が "something interesting" を修飾しているんだ。

(10)次の文の空欄を埋めなさい。
英語を学ぶことは若者にとって重要です。
(   ) (   ) (           ) (   ) young people (   ) (    ) English.





解答:It is important for young people to learn English.

解説:ここでは形式主語 "it" を使った表現を使います。"for young people" で「若者にとって」という意味を表し、"to learn English" が本当の主語になっているんだ。この構文は「〜することは...にとって重要だ」という意味を表現するのに適しているんだよ。

よくある質問 (FAQ)

渋沢栄一: さて、若い諸君。ここからは、不定詞の形容詞的用法についてよくある質問に答えていこう。疑問点をしっかり解消して、理解を深めてくれたまえ。

Q1: 不定詞の形容詞的用法と副詞的用法の違いは何ですか?

A1: よい質問だ。形容詞的用法は名詞を修飾し、その名詞の目的や用途を説明するんだ。例えば、"I need a pen to write with."(書くためのペンが必要だ)という文では、"to write with" が "pen" を修飾している。一方、副詞的用法は動詞を修飾し、行動の目的を表すんだ。例えば、"I went to the store to buy milk."(牛乳を買うために店に行った)という文では、"to buy milk" が "went" を修飾しているんだよ。

Q2: "something to do" と "anything to do" の違いは何ですか?

A2: なるほど、紛らわしいところだな。"something to do" は通常、肯定文で使われ、「何かすることがある」という意味だ。例えば、"I have something to do this weekend."(今週末は何かすることがある)というように使う。一方、"anything to do" は主に疑問文や否定文で使われ、「何かすることがあるか」「何もすることがない」という意味になる。例えば、"Do you have anything to do?"(何かすることはありますか?)や "I don't have anything to do."(何もすることがない)というように使うんだ。

Q3: 形式主語 "it" を使った表現で、"for ~" の部分は必ず必要ですか?

A3: いい質問だ。"for ~" の部分は必ずしも必要ではないんだ。一般的な事実や意見を述べる場合は、"for ~" を省略することが多い。例えば、"It is important to study hard."(一生懸命勉強することは重要だ)というように使う。しかし、特定の人や集団にとっての状況を説明する場合は "for ~" を使うんだ。例えば、"It is difficult for beginners to speak English fluently."(初心者にとって英語を流暢に話すのは難しい)というようにね。

Q4: 不定詞の形容詞的用法で、名詞の前に形容詞を置くことはできますか?

A4: もちろんできるよ。むしろ、適切な形容詞を使うことで、より具体的な表現ができるんだ。例えば、"I need an interesting book to read."(読むための面白い本が必要だ)という文では、"interesting" という形容詞が "book" を修飾し、さらに "to read" が "interesting book" 全体を修飾しているんだ。このように、形容詞と不定詞を組み合わせることで、より詳細な表現ができるんだよ。

Q5: "the first/last/next + 名詞 + to 不定詞" の形はどのように使うのでしょうか?

A5: これは面白い表現だね。この形は「〜する最初の/最後の/次の〜」という意味を表すんだ。例えば、"He was the first person to arrive at the party."(彼がパーティーに最初に到着した人だった)というように使う。また、"She will be the next student to give a presentation."(彼女が次にプレゼンテーションを行う生徒だ)というような使い方もできる。この表現を使いこなせれば、より洗練された英語が使えるようになるぞ。

もっと勉強したい人は・・・

津田梅子: 皆さん、ここまでよく頑張りましたね。もっと練習したい人のために、追加の問題を用意しました。一緒に挑戦してみましょう。

(1)次の文の空欄を埋めなさい。
彼には解決すべき多くの問題があります。
He has many problems (   ) (    ).





解答:He has many problems to solve.

解説:「解決すべき」という意味を表すために、"to solve" という不定詞の形容詞的用法を使います。これが "problems" を修飾しているのよ。

(2)次の文の空欄を埋めなさい。
私たちには議論すべき重要な事柄があります。
We have an important issue (   ) (    ).





解答:We have an important issue to discuss.

解説:「議論すべき」という意味を表すために、"to discuss" という不定詞の形容詞的用法を使います。これが "important issue" を修飾しているわ。

(3)次の文の空欄を埋めなさい。
彼女には着るものが何もありません。
She has (       ) (   ) (   ).





解答:She has nothing to wear.

解説:「着るもの」という意味を表すために、"nothing to wear" という表現を使います。これは "anything to wear" の否定形よ。

(4)次の文の空欄を埋めなさい。
この本は簡単に読めます。
This book (   ) (   ) (   ) read.





解答:This book is easy to read.

解説:ここでは形式主語 "it" を省略した形を使っています。"to read" が本当の主語で、"This book" が主語の位置に来ているのよ。

(5)次の文の空欄を埋めなさい。
彼らは話し合うべき多くのことがあります。
They have (   ) (       ) (   ) (    ) about.





解答:They have a lot to talk about.

解説:「話し合うべき多くのこと」という意味を表すために、"a lot to talk about" という表現を使います。"to talk about" が "a lot" を修飾しているのよ。

(6)次の日本語を英語に訳しなさい。
私たちには守るべき伝統があります。





解答:We have traditions to preserve.

解説:「守るべき伝統」を表すために、"traditions to preserve" という表現を使います。"to preserve" が "traditions" を修飾しているのよ。

(7)次の日本語を英語に訳しなさい。
彼女には達成すべき多くの目標があります。





解答:She has many goals to achieve.

解説:「達成すべき多くの目標」を表すために、"many goals to achieve" という表現を使います。"to achieve" が "many goals" を修飾しているわ。

(8)次の日本語を英語に訳しなさい。
私たちにとって、この問題を解決するのは難しいです。





解答:It is difficult for us to solve this problem.

解説:ここでは形式主語 "it" を使った表現を使います。"for us" で「私たちにとって」という意味を表し、"to solve this problem" が本当の主語になっているのよ。

(9)次の日本語を英語に訳しなさい。
彼には信頼できる友人がいます。





解答:He has friends to trust.

解説:「信頼できる友人」を表すために、"friends to trust" という表現を使います。"to trust" が "friends" を修飾しているわ。

(10)次の日本語を英語に訳しなさい。
子供たちにとって、新しい言語を学ぶのは簡単です。





解答:It is easy for children to learn a new language.

解説:ここでは形式主語 "it" を使った表現を使います。"for children" で「子供たちにとって」という意味を表し、"to learn a new language" が本当の主語になっているのよ。

(11)次の英文を和訳しなさい。
We need a new strategy to win the game.





解答:私たちはゲームに勝つための新しい戦略が必要です。

解説:ここでの "to win the game" は「ゲームに勝つための」という目的を表し、"new strategy" を修飾しているわ。

(12)次の英文を和訳しなさい。
It is important for students to practice speaking English.





解答:学生が英語を話す練習をすることは重要です。

解説:この文では、形式主語 "it" が使われています。"for students" で「学生にとって」という意味を表し、"to practice speaking English" が本当の主語になっているのよ。

(13)次の英文を和訳しなさい。
Do you have any suggestions to improve our service?





解答:私たちのサービスを改善するための提案は何かありますか?

解説:ここでの "to improve our service" は「私たちのサービスを改善するための」という目的を表し、"suggestions" を修飾しているわ。

(14)次の英文を和訳しなさい。
She is the first person to arrive at the office every morning.





解答:彼女は毎朝一番に出社する人です。

解説:この文では、"the first person to arrive" という表現が使われています。"to arrive" が "the first person" を修飾し、「到着する最初の人」という意味を表しているのよ。

(15)次の英文を和訳しなさい。
We are looking for volunteers to help with the event.





解答:私たちはイベントを手伝ってくれるボランティアを探しています。

解説:ここでの "to help with the event" は「イベントを手伝うための」という目的を表し、"volunteers" を修飾しているわ。

渋沢栄一: 素晴らしい、若い諸君。ここまで頑張って問題に取り組んでくれたことを誇りに思う。英語の学習は、新しい世界への扉を開くことになるんだ。今日学んだ不定詞の形容詞的用法を使えば、自分の考えや目標をより具体的に表現できるようになる。これからも諦めずに学び続けてくれたまえ。

津田梅子: そうですね、栄一さん。皆さん、今日学んだことを日々の生活の中で使ってみてください。英語を通じて、自分の世界を広げていってくださいね。がんばって!

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