Meetのブレイクアウトルームが使えるG Suite Enterprise for Educationって?

Google Meetでもブレイクアウトルームが使える様になる

 Zoomでのミーティングでは、参加者をいくつかの小グループにその場で分けて、グループワークやグループディスカッションができます。このブレイクアウトルームの機能は、ただ講義を聞くだけではない、いわゆるアクティブラーニングの授業にとても便利で強力な機能です。

 これまでMeetには同様の機能がなく、あらかじめ複数のルームを教員が用意しておき、生徒がリンクから各ルームへアクセスするといったやり方でグループでの活動が行えるよう工夫されていたようです。

 そしてついに、Google Meetでブレイクアウトルームが使えるようになるそうです!ただし、G Suite Enterprise for Educationのみ

G Suite Enterprise for Educationとは?

 G Suite Enterprise for Education は、G Suite for Education の全ての機能により便利な機能がプラスされたものです。G Suite for Educationは教育機関に無償で提供されるのとは違い、G Suite Enterprise for Educationは有償のサービスです。

 セキュリティ、データ管理、教育、コミュニケーション用の高度なツールが使えるとのこと。

ZoomとMeetのブレイクアウトルーム。どっちがいいの?

Meetのブレイクアウトルームが、G Suite Enterprise for Educationに含まれるということで有料サービスとして利用することになります。

Zoomは無料で使うことができますが、教員が授業で利用するとなると有料版を使うことになるでしょう。有料版では

・3人以上で利用した場合、無料プランは40分まで。
・録画しクラウドに保存できる。

といったことができるからです。

まだZoomが有利?

 正確な料金比較をしていないので断言まではできませんが、今の時点ではZoomの方が使い勝手の面からも選ばれやすいのではと思っています。

 その要因は、Meetは同一ドメインのユーザー同士でのコミュニケーションに限られることです。

 特に今のコロナ禍で外部講師にオンラインで講演や講義をしてほしいとき、Meetでとなると外部講師の方にもアカウントを新規に発行しなければいけません。より安全とも言えるのですが、不便でもあります。

 授業の様子を保護者にもオンラインで観てもらいたいときなどにも、同じ問題が起こります。保護者用のアカウントを発行してしまえば、解決されることではあるかもしれませんが。

 学校でのオンラインでのやりとり(外部との打ち合わせ、保護者会、授業その他もろもろ)のために、ZoomもG Suite(Meet)もどちらもあれば一番便利です。ですが両方有料でとなると、Zoomの有料サービスで一本化と考えそうな気がします。

 他にも公立学校の場合、G Suite for Educationの契約は自治体単位でしょうか。そうなると、学校単位でG Suite Enterprise Educationを希望することはできるのかどうかも気になりました。学校単位、または先生個人ででも契約ができるZoomの方が動きやすいかもしれません。

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