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子供を特別と考えるあまり見えなくなっていた問題の本質

感覚過敏がひどくて、ボディイメージが弱い、コミュニケーションも難しい、特別だと考えすぎるあまり人間として当然理解できることを見逃していました。見逃している間に自分も苦しんで、子どもも苦しめていました。障害を細分化してとらえる今、特別な部分があるだけで人間であり子供である基本の部分を忘れていませんか?

苦手があるだけで当然な反応を、汲み取ってあげる余裕がなくなっていた自分に気付いたことで、難しかった母子関係を作ることができました。

1、人間であること
 子供であっても、一人の人間です。それどれの人格を持っています。
いくら親がお世話しないと生きていけなくても、持ち物やお飾りではありません。
子育ての成功は、反抗期「うるさいクソババ。」の言葉が出ると。自身で考えを持って判断して生きて行こうとする自立心を持てた証だと、テレビで言っていました。親は子どもが自立心をもって、巣立つことを目出して子育てをスタートすることが必要です。
学歴や習い事は、巣立つための一アイテムです。わが子の為に、多くのアイテムを持たせたいと思うのは、当然の親心です。でもこだわりすぎて、子供に無理強いしてしまっていませんか?

 そして人間は、表の①立位歩行する動物であることです。立位歩行する骨格を持っています。
身体的な障害があっても、早くから、立位を取ることを諦めてしまうと、育たない骨や筋肉のあることを理解しましょう。筋力の弱さや感覚の未熟さで、自身では体を動かすのを怖がる子は、本人から動くことを待つだけでなく、加減が難しいところですが、体を動かすことを促していかなくてはいけません。たとえ歩けないとしても、ずりバイのような体をくねらす運動を一分間こころがけるだけでも、肺炎になりにくいや胃腸の働きが良くなる可能性があります。
一般的に生まれてから二歳までに、約四十センチ身長が伸びます。この時期、寝返り、擦り這い、這い這い、高這いの、脊椎に負荷の少ない姿勢での活動で、体幹が鍛えられます。自分から動かない子も、身長は伸びるのですから、後々の臓器の健康なども考えると、工夫して、意識的に、筋肉を刺激してあげることは大切です。


 表の③心理面では、大人も子供も同じです。ただ子供は、好き嫌いがはっきりしています。でも、大人は遠慮や世間体、駆け引き等、気を回すため意思の表出は複雑です。
子供でも、発達遅滞のある子供は、感覚的な混乱から、自信が持てることが少なくはっきり好きや、やりたいなどの意思が持ちにくくなります。意思の表出としては、理由は違いますが大人のように複雑になります。

2、子供であること
 表の④子どもの体の小ささや、臓器の未熟さを理解しましょう。いくら、活発でたくましくても、大人よりは、簡単に脱水症になってしまうことや、肺活量等、大人との違いを理解しましょう。
表の⑤体が小さくて起こる事故に想像力をもって、環境への配慮も必要です
表の⑥⑦経験や知識の無いことも理解し配慮しましょう。
ここでいう、配慮とは危険を全て排除することではありません。成長を見て、自分で危険を判断できるように導くことです。

3、母子関係を意識して作る必要のある子供
表の⑧⑨感覚的に未熟なことがあります。味覚は、原始的な感覚が強く残っていて、毒になるものを感じ分ける感覚が強く、苦いやすっぱい味を過剰に嫌がることがあるそうです。
視覚、聴覚、味覚、臭覚、触覚、前庭覚、固有感、の他に痛覚等あらゆる感覚において、一般より過剰に感じたり、鈍感だったりすることのあることを理解しましょう。これらの感覚の混乱は、個々に持っているものが様々で、ここでまさかと拒否して、理解しようとすることを止めてしまうことで親子関係を作るのが困難になります。
感覚が混乱し整理できないことで、知的活動や社会的活動に積極的になれないことは当然考えられます。
問題は、本人の不快や困っていることが周りに理解してもらいにくいことです。自分を理解してくれる人が居るというだけで、気持ちが救われるし落ち着けることは大人でも普通にあります。
本人が、人と違って感じている以上、「それは違う、こう感じろ。」と押し付けても変わるものではありません。本人が、怖がっているなら、寄り添って、説明して怖がる必要はないことを、時間をかけて教えてあげるしかありません。そして、怖がる必要のないことを、本人が実感できた時に、やっとあなたの声掛けが、本当に届いたことになります。
もしまだ、怖いと思う感覚が残っていたとしても、自分が感じているほどの危険がないことを学習していけるでしょう。
 丁寧に気持ちを拾って対応してあげることで、信頼関係が生まれ母子関係が良くなります。

 表の⑩もともと、筋肉量が少ない場合や感覚の混乱から体を動かすことを積極的にできない場合があります。
感覚の受け入れを、良くするよう本人に合った声掛けと並行で、受け入れやすい環境での運動も心掛けましょう。体の安定と心の安定はが関係性が強いです。特に平衡感覚がないことから他の感覚にも集中できなくて感覚の混乱がひどいことは、大人でもあり得ることですから体幹作りは視覚情報などを落ち着いて処理するためにも必要なことです。
筋肉量が少ないと、筋肉疲労が早い、少しの運動で筋肉痛が起こります。ケガしたりやる気をそがないためにも、一度に頑張らそうとせず、少しずつ継続的に頑張る必要があります。
体を動かした後の爽快感は、共通です。どんなに少しの運動でも、血のめぐりが良くなって体が温まった等の達成感を共有していきましょう。
 

4、医療的なサポートが必要な子供
 表の⑪この点では、医師に従うしかありません。手術や医療的器具で治せることや補えることに関しては、本人が快適に日常を送れて、力を発揮しやすいよう、積極的に解決していく必要があります。
表にある、母子関係を意識して作る必要のある子には、同時に医療的なサポートが必要な子供もいます。逆に、医療的なサポートが必要でも、感覚的には全く問題なく母子関係の構築がスムーズな場合もあります。
 どの場合も受け止めて、対処していくことで母子関係は良好になっていくはずです。

私は、この考え方と方法ですれ違いかけた母子関係を良好にすることができ、課題だった親を頼りにしてどんな場所でも落ち着いていられることが可能になりました。今は、親以外の人も頼りにできるようになっています。


~ここまで読んでいただいてありがとうございます。~

 

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