アルクト

熟年現役プログラマ スクラッチ開発からローコード開発まで、幅広い業務をこなしています。…

アルクト

熟年現役プログラマ スクラッチ開発からローコード開発まで、幅広い業務をこなしています。 現役の引退は、アルゴリズムが考えられなくなったら、ですね。

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Power Appsのススメ 〜その1〜 ライセンスについて

1.はじめにPower Appsは、ローコード開発でカスタムアプリを構築できるMicrosoftのサービスツールです。 Power Appsを使うことによって、様々なクラウドサービスと連携したオリジナルのアプリケーションを作成することができます。 このシリーズ「Power Appsのススメ」では、Power Appsを始めるにあたって必要な最低限の情報と、実際のアプリの作り方などを紹介していきます。 2.Power Appsを利用するためのライセンスについてPower

    • Power Appsのススメ 〜その9〜 ひらがな<=>カタカナ変換

      Power Appsの文字列関数は半角全角問わず対応しているので特に困ることはないのですが、日本語特有の機能としてよくある「ひらがな・カタカナ間の変換」はさすがに無いです。 ですので今回は、いくつかの関数のチュートリアルついでに変換関数を作ってみることにしました。 まずは使用した関数を紹介します。 AddColumns関数指定のテーブルに、カラムを追加する関数です。 書式は以下の通りです。 AddColumns(テーブル名, カラム名, 値 [, ...]) 既に

      • Power Appsのススメ 〜その8〜 ゲームっぽく無限スクロール

        Power Appsは業務アプリケーション用のローコード開発プラットフォーム、ではありますが、時折、「ゲームを作ってみた」といった記事も見かけます。 プログラマ心をくすぐられるような話なので、自分も試しにやってみました。 といっても、そんな凝ったこともできないので、まずは縦横の無限スクロールから始めてみます。 1.素材をどうするのかこういった時にまず考えるのが、素材をどう入手するか。 絵心など全くない自分としては通常フリー素材をまず探すところから始めるのですが、今回は

        • Power Appsのススメ 〜雑談3〜 SharePointリストについて

          SharePointリストはPower Appsなどで手軽に利用できるデータソースの1つです。 Googleスプレッドシートとの連携も簡単ですが、SharePointリストはMS365のサービスなのでアカウントの一元管理ができ、こちらの方がPower Appsとの相性は良いと思います。 今回はSharePointリストについて、雑談してみます。 SharePointリスト作成時の注意SharePointリストはSharePointのホームから、サイドバーの「+(作成)」

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        Power Appsのススメ 〜その1〜 ライセンスについて

          Power Appsのススメ 〜雑談2〜 データソース更新タイミング

          コネクタと使って外部データを処理する際に、Collect(追加挿入)、Update(レコードの更新)、Patch(カラムの更新)を呼び出すのですが、その際、他のアプリやユーザーが同じデータを扱っていた場合、一方の更新内容が反映されないケースがあります。 上図のように2つのアプリで同じデータを読み込んで(AとA')、それぞれがデータを更新すると、結果はどうなるでしょうか? まず、アプリ側の処理がCollect(追加挿入)だった場合、Bが先になると「3 バナナ Banana」

          Power Appsのススメ 〜雑談2〜 データソース更新タイミング

          Power Appsのススメ 〜雑談〜 データソースについて

          データソースはPower Appsにおける入出力の要ですが、そのデータソースとして扱うデータの種類は色々と選択肢があります。 まず大きく分けて、外部接続のデータソースと、ローカルに埋め込むデータソースがあります。 参照のみで更新する必要もない固定データであれば、ローカルデータソースとしてテーブルを作成しておけば良いですが、やはり入出力や加工することがほとんどになるので、外部接続データソースを選択することになります。 手軽なのはExcelやGoogleスプレッドシート、S

          Power Appsのススメ 〜雑談〜 データソースについて

          Power Appsのススメ 〜その7〜 Googleスプレッドシートとの連携(2)

          前回はGoogle Sheetsコネクタとデータテーブルコントロールを使ってGoogleスプレッドシートの内容をPower Appsで表示させました。 今回はそのコネクタを利用して、スプレッドシートに記録してみます。 その前に、Power Appsで使われるデータに関する用語を紹介します。 1.レコード、テーブル、コレクション1−1.レコード レコードはいくつかのデータをひとまとめにしたもので、スプレッドシートにおける行(ROW)にあたります。 データは名称と値がセ

          Power Appsのススメ 〜その7〜 Googleスプレッドシートとの連携(2)

          Power Appsのススメ 〜その6〜 Googleスプレッドシートとの連携(1)

          Power Appsはコネクタと呼ばれる様々な外部サービスのデータ連携機能を持っています。 MicrosoftのOffice365はもちろん、GoogleやSalesforce、Twitterなどなど、多くのSaaSへアクセスが可能となっています。 このシリーズでは、Googleスプレッドシートとの連携について解説していきたいと思います。 1.準備まず、連携先のGoogleアカウントでスプレッドシートを用意します。 このように、1行目には必ず項目名を付けておく必要があ

          Power Appsのススメ 〜その6〜 Googleスプレッドシートとの連携(1)

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          【動画】Power Appsのススメ 〜その5〜 アラーム機能の追加(2) アラーム動作確認

          Power Appsのススメ 〜その5〜 アラーム機能の追加(2) Power Appsで作成した時計アプリにアラーム機能を追加しました。 アラームが鳴り始めると、「アラーム設定」ボタンが「アラーム停止」ボタンに変わり、ボタンを押すとアラームが止まります。

          【動画】Power Appsのススメ 〜その5〜 アラーム機能の追加(2) アラーム動作確認

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          PowerAppsのススメ 〜その5〜 アラーム機能の追加(2)

          前回はアラームの設定画面を追加しました。 今回はいよいよアラームを鳴らしてみます!! その前に。 アラーム音の用意はどうしましょうか? 私は今回、こちらの無料SEを利用させていただくことにしました。 フリー音素材サイトOtoLogic(オトロジック) こちらで電話の効果音をダウンロードさせてもらいました。 なお、OtoLogicさんの効果音はフリーですが、必ず「クレジット表記」が必要です。 詳細はOtoLogicさんのHPの利用規約をご覧ください。 1.アラ

          PowerAppsのススメ 〜その5〜 アラーム機能の追加(2)

          Power Appsのススメ 〜その4〜 アラーム機能追加(1)

          前回は時計をキャンバス型アプリで作成してみました。 今回は、その時計アプリをベースにして、アラーム機能を追加してみたいと思います。 1.アプリケーションの初期化とグローバル変数今回追加するアラーム機能では、アラームの時刻を設定する画面を追加します。 複数の画面をまたがって値を扱うには、グローバル変数を使う必要があります。 コンテキスト変数は画面が表示された際に評価されるOnVisibleプロパティで初期化を行いました。 グローバル変数も同様に初期化を行う必要があるの

          Power Appsのススメ 〜その4〜 アラーム機能追加(1)

          Power Appsのススメ 〜その3〜 時計の作り方

          前回はPower Appsのアプリケーションタイプを解説しました。 今回は、簡単なキャンバス型アプリを作成してみます。 お題は「時計」です。 1.キャンバスアプリの作成まず、Power Appsのホームにアクセスします。 既にアプリが作成済みでしたら、サイドバーの「アプリ」で作成したアプリの一覧を確認することが出来ます。 ここでは「空のアプリ」を作成しましょう。 するとダイアログが表示されるので、「空のキャンバスアプリ」を選択します。 続いて対象端末を「タブレッ

          Power Appsのススメ 〜その3〜 時計の作り方

          Power Appsのススメ 〜その2〜 アプリケーションタイプ

          前回はPower Appsのライセンスについて記述しました。 今回は、アプリの作成方法とアプリタイプについて解説いたします。 1.アプリケーションのタイプPower Appsのアプリケーションには、3つのタイプがあります。 1−1.キャンバス型 キャンバス型アプリケーションは、あらかじめ用意された様々なパーツを利用してUIを構築し、ソースコードをほとんど書かずにアプリケーションを開発できます。 業務向けのアプリケーション作成に最適で、ほとんど全てのライセンスで作成が

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          【Mac】Boot CampのWindows10でDocker for Windowsが起動しない時にした事

          MacBook Pro(13-inch, 2016)でBoot Campを使ってWindows 10を入れ、Docker for Windowsも入れてあれこれしようと思って始めたところ、いくつかつまづいたので備忘録的にここに書いておきます。 なお、OSはHigh Sierra、Boot Campは6.1なので、Windows 10のISOファイルだけでインストール可能です。 インストールするWindows 10のビルドは古い方が良いこれは何度も試した上での結論なのですが

          【Mac】Boot CampのWindows10でDocker for Windowsが起動しない時にした事