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みんなが楽しめるコミュニティの「場」登場?~長屋カフェを活用したイベントを開催してみて~

●はじめに

本記事の執筆を担当する上野颯斗(大正大学3年文学部歴史学科日本史コース所属)です。北区の滝野川には、稲荷湯という大正時代初期から続く銭湯があります。その銭湯の隣には、かつて従業員のために使用されていた三軒長屋があります。わたしたち「銭湯コミュニティ」班は、昨年、長い間、空き家となっていた「長屋」を地域に開かれたカフェとしてよみがえらせる活動をしてきました。今回は、この長屋を活用して、6月下旬に行われたイベントに向けての活動について、主に企画や宣伝、そしてイベント当日の様子をご紹介します。

●6月イベントに向けた活動

私達は、北区の滝野川稲荷湯に隣接していて、地域サロンの場として開かれている長屋で、「みんなでお勉強会」「大正遊び処」という2つのイベントを実施しました。

イベントの考案

この2つのイベントの共通点は、地域の人々に開かれた「コミュニティ」の場を提供することです。昨年度は、子供たちを中心とする「バスボムづくり」のワークショップをおこなってきました。今年度のイベント内容を考案する中で、“地域の人たちが交流できる「場」の提供”というテーマのもと、歴史ある稲荷湯と長屋を拠点とする滝野川の新たな地域コミュニティづくりに寄与できないかと考えました。


☝メンバーで企画の内容を練っている様子です

準備活動

2つのイベントの内容が決定した後は、宣伝として作成したチラシを大正大学内の図書館や学習スペースに掲示し、学外では近くの小学校・幼稚園などに配布しました。

☝学内外に多くのチラシの配布や掲示をしていきました

●6月イベントの様子

6月20日の火曜日に実施した「みんなで勉強会」と、6月25日の日曜日に実施した「大正遊び処」の様子は、次の通りとなります。

勉強会編

「みんなで勉強会」は、7名が参加しました。参加者は、大学生の人たちが中心でした。昔の暮らしの痕跡が残る長屋の空間は、現代とは異なる時間が流れているように感じます。参加者の大半は、長屋の独特の雰囲気に興味津々でした。また、現代の都会の住居には珍しい畳敷きという長屋特有の居心地の良さにも満足してくれました!

☝来てくださった方たちの様子です。のんびりくつろいでくれました。

遊び処編

「大正遊び処」は、20名が参加しました。参加者は、周辺地域の子供たちやその保護者などが中心でした。お子様たちは、用意したボードゲームやカードゲームなどに夢中になっていました。

☝用意したカードゲームなどで楽しそうに遊んでくれました

また、同行していた大人の方々も、一緒に遊ばれ、大変満足していただけました。

☝お子様と一緒に大人の方々も楽しそうに遊んでくれました

まとめ

今回のこの2つのイベントを通して、参加者は、「長屋」を利用して楽しく遊んでくれたり、快適にくつろいで満足の表情を浮かべていました。当日、イベントの運営にあたった私は、参加者は長屋がもつ「独特の雰囲気」と「特有の居心地」を再認識するとともに、地域にひらかれた‘’コミュニティの場‘’として発展できる可能性を強く実感しました。同時に、長屋がもつ魅力を活かしつつ、本学や歴史ある稲荷湯など「点」をむすびながら、地域の人々が楽しみながらつながる「場」づくりを進めていきたいと感じました。


著者
大正大学文学部歴史学科日本史コース所属3年
銭湯コミュニティ班 上野颯斗


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