変化〜WR会長選に想う〜
本投稿のGOAL:WR会長選の結果、そしてそれに立候補したアグスティン・ピチョットの想いから、「変化」について各々が考えるきっかけになる。
アルカスユース熊谷、ヘッドコーチの菅原です。
1、WR会長選概要
5/2、WR(ワールドラグビー、ラグビーの国際統括団体)の会長選の結果が公表されました。
立候補者は2名。
元イングランド代表の現職、ビル・ボーモント氏と、当時のWR副会長で、元アルゼンチン代表のキャプテン、アグスティン・ピチョット氏。
これまでのように、「ティア1」国である10か国(イングランド、フランス、ウェールズ、アイルランド、イタリア、スコットランド、ニュージーランド、南アフリカ、オーストラリア、アルゼンチン ※会長選当時、日本はティア2)を中心にラグビーの発展を考えてきた「保守派」のボーモント氏に対し、国や地域の垣根を越えるラグビーの更なるグローバル化を目指した「改革派」のピチョット氏でしたが、ヨーロッパの列強国を味方につけ、51票中28票を集めたボーモント氏に軍配が上がりました。
ただ、ピチョット氏は南半球をはじめとした各国の支持を集め、有力国であるニュージーランド協会もピチョット氏に投票したとされています。
2、フェリペ・コンテポーミ登場‼︎
今回の会長選について、私の永遠の憧れ、元ラグビーアルゼンチン代表キャプテンのフェリペ・コンテポーミ氏のコメントが掲載された記事がありました。
コンテポーミ氏は、ピチョット氏と代表チームで長くHBのコンビを組んできた盟友。
2007年ラグビーワールドカップフランス大会では、ピチョットキャプテン、コンテポーミ副キャプテンの体制でアルゼンチン旋風を巻き起こし、同国史上初となる3位という成績に大きく貢献しました。
コンテポーミ氏は改めて、ピチョット氏が素晴らしいリーダーであること、そして今回の会長選を通し、WRに「変化」を望んでいたことを明言しています。
この直後、日本代表がティア1入りしたことが報じられるなど、ピチョット氏の掲げる「変化」を望む声も元々多かったのではないかと推察します。
ただ、肝心の会長選では「保守派」が勝っちゃうワケです。
3、最後に〜「変化」って難しいですよね〜
これまでやってきた方針を大きく変えない「保守」という考え。
この考えを否定するつもりは毛頭なく、そもそも必要がなければ、わざわざ「変化」させる必要なんてありません。
ただ、ラグビー日本代表の台頭をはじめ、時代は刻一刻と変化しますし、当時WR副会長だったピチョット氏が「変化」を求め、敗れはしたものの多くの票を集めたということは、やはり「変化」が必要なタイミングだったのでしょう。
前述の通り、会長選直後に日本代表がティア1入りしましたし、ボーモント氏も柔軟な対応を見せていると言えます。
そもそも、これまでラグビー列強国でしか開催されてこなかったラグビーワールドカップも日本で開催されたわけですし、アルゼンチンだって元々はティア1の国ではありませんでした。ですので、私のような下々からすれば、これまでもそれほど保守だったのかな⁇という印象です。
もちろん、ワールドカップ日本開催に関しては、関係者の方々の並々ならぬハードワークがあったのですが。
この辺りは、本当の関係者しかわからないところではあります。
ただ、会長はピチョットじゃなかったんですよね〜。
「変化」を求めてはいても、象徴自体は変えない、と言いますか…。
「変化」の難しさを、勝手に物凄く感じています。
これまでの歴史が長ければ長いほど、「変化」は難しくなります。
でも「変化」は求められる。
でも「変化させます‼︎」と言っている人が先頭に立てない。
でも実際に大きな「変化」をさせている部分もある。
難しいです。
頭の中がカオスと化しましたので、今日はこの辺りで。
「変化」について、皆さんのご意見もお聞きしたいです。
皆さんの属する組織では、どのような「変化」が、どのように起こされていますか⁇
また、どのように考え方を「変化」させていますか⁇
よろしければお教えください。
本日もお読みいただき、ありがとうございます。
ARUKAS YOUTH KUMAGAYA ヘッドコーチ 菅原悠佑
ありがとうございます。今後ともアルカスユース熊谷をよろしくお願いいましたす♪