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#15 月日の結晶

月日は変わらず過ぎ去っていき
あの日から10年が経ちました。

10年前の今日  2012年 11月9日。
私の初恋の人は
病気により天国へと旅立ちました。

彼女とは幼稚園からの付き合いで、内気でシャイだった私にたくさん話しかけてくれる女の子でした。
小学校になってクラスが離れたりもしたけど
同じ習い事を習っていて、会う度に仲良く話していた日々を思い出します。

よく小さい頃は"〇〇ちゃん好き!"とか簡単に言っていましたが彼女は私にたくさん"好き"って言ってくれて私はとても嬉しかったし
私もよく"好き"って言いあうほどの仲良しでした。

私は本当に彼女のことが大好きでした。

その気持ちは幼稚園からずっと変わらず
いつかちゃんと告白すると決めていました。

そんな中 彼女は小学5年の時に病気を患い
学校にくることも会う回数も減ってきました。

私が彼女と最後に会話を交わしたのは
小学6年の修学旅行の時。

「元気だった?」

たったひとことでした。
 
なぜあの時 もっと会話できなかったのか。
なぜあの時 気持ちを伝えられなかったのか。

今でもあの日を後悔することしかできません。

彼女が亡くなった日のこと。
まだ小学生だった私がはじめて大泣きしたのは
"悔しい"という感情を知ったからだと思います。

あの声も笑顔も 失った時にはもうそこには存在しなくなってしまうということを強く感じました。


あの日から10年が経ちます。

今も元気にしてるかな?

あの時何もしてあげられなかったこと。
"ごめんね"って言いたいくらい苦しいけど
きっと彼女が聞きたいのは
"ごめんね"じゃないような気がします。

今を自分らしく生きること。
それが今 私が彼女のためにできることだと
信じています。


ここまでお読みいただき
本当にありがとうございました。

皆さんもどうか
自分の気持ちを大切にして
好きな人に 大切な人に
ありのままの思いを伝えてあげてください。

伝えられなかったと 後悔しないために。


今日も変わらず 空は綺麗ですね。

2022/11/09  arukaS(アルカス)


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