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仕事は楽しいかね? 読書メモ4

あらすじ

大雪で閉鎖になった空港で、偶然出会った老人の問いかけに、動揺してしまった35歳の“私”。日々の仕事にゆきづまりを感じ、未来に期待感をもてない私に、老人は一晩だけの講義を開始した。

学び

さまざまな実例を交えながら、「試してみることに失敗はない」という金言を伝えてくれている書籍です。

自分なら同じ状況でどうするかを考えて読んでいくと、それぞれの結果がなぜ素晴らしい成果に繋がったのかなんとなくわかる気がするかと思います。

コカ・コーラ

アトランタにジョン・ペンバートンという薬屋がいました。彼は何十種類もの薬を考え出していた。

ある日、彼の職場の従業員2人が、(頭痛でもないのに)彼が新しく作ったシロップ状の頭痛薬を水で割って勝手に飲んでいた。

そこで彼はその飲み物に興味をそそられ、自分も飲んでみて美味しさに気付き、ソーダ水を加えたらもっと美味しいのでは、と考えたところからコカコーラが生まれた。

リーバイス

リーバイ・ストラウスは10代でアメリカのケンタッキーに行き、行商人として働いた。ある日、カリフォルニアの金の話を聞き、坑夫に必需品を売るために船に乗った。船の中でテント用の帆布を除いて全て売り切った。

サンフランシスコに到着しても帆布は売れなかったが、ズボンが品薄になっていることに気付いた。

そこでサンフランシスコの仕立て屋を雇って、帆布を使ったオーバーロールを作らせた。それがヒットし、あまりの人気に金の採掘に行けなくなってしまったが、しっかりと結果が出た。

トールハウスのチョコチップクッキー

ルース・ウェーク・フィールドはオリジナルのバタークッキーを作っていた。ある日、チョコレート地のクッキーを作ろうとしていたが、急いでいたのでチョコを溶かさずに生地に入れた。

焼いている間に溶けて思った通りになると思っていたが、実際は溶けなかった。だが、チョコチップが入ったクッキーが美味しかったためそれを販売することにした。

スティーヴ・ウォズニアック

Apple Computerを発明したが、最初はただ仲間に見せたかっただけだった。友人のジョブズに勧められ、初めて発売する気になった。

ホーソーン効果

1939年に電話機を製作しているホーソーン工場で、生産高がどんな変化で増減するのかを試す実験が行われた。だが、労働者はリサーチに参加するのが好きなため、どんな変化があっても成果が出てしまった。

ちなみに実験の内容としては、下記が影響するかという内容だったが、どのような変化を与えても30%程度の成果の向上が見られた。
1. 照明の明るさ
2. 休憩時間の長さ

ジャン・ピエール・ランパル

世界的なフルート奏者ジャン・ピエール・ランパルの話。

努力に努力を重ねてある曲をコンサートで完璧に演奏できたとする。そうすると、また翌日のコンサートでさらに素晴らしい演奏ができるように、努力を重ねるのだと彼は言った。

(「完璧はダメになる第一段階」だと書かれていた)

リック・フォスベリー

1960年代に背面飛びを初めてした選手。

中学生の時にはさみ跳びをしていたが、大学でコーチに回転して跳ぶように言われた。だが彼は垂直跳びが苦手だったので高く飛ぶことができなかった。

挟み跳びでうまくバーを飛び越えられないのはお尻がバーに当たることが原因だと気付いたので、お尻を引っ込めるようにし始めた。そうしていくうちに背面飛びが生まれた。

まとめ

成功を研究しても成功をすることができない。成功をするのは右に倣えをしないということだから。成功するためのルールは、ただ挑戦をすること。

一か八かの賭けをしないのであれば、チャンスはない。

書籍

仕事は楽しいかね?

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