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或る音楽会の進化 〜音楽を地域に根ざす第一人者・後編~

前編では歌声喫茶や地域おこし協力隊に携わる素晴らしい方々を紹介しました。今回は私の生まれ故郷、香川県の“高松”に関わる方々です。

“古楽”を高松に

香川県は音楽に携わる方が数多くいます。「たかまつ国際古楽祭」をプロデュースする(一社)瀬戸内古楽協会代表理事、柴田俊幸さんもその一人です。
柴田さんは私と同じ高松出身のフルート奏者で、ベルギーを拠点に活動されています。
アーティストとして、芸術監督として、常に音楽と地域の繋がりについて考えている素晴らしい方です。
柴田さんがプロデュースした「たかまつ国際古楽祭」は毎年面白いプログラムとなっていて、誰もが古楽について楽しめる内容です。
昨年11月、私は僅かな時間ですが柴田さんとお会いする機会があり、古楽祭の今後のビジョンについてお話を伺いました。
柴田さんのお話から“子どもや障がい者を対象にしたプログラム”も取り入れたいと仰られ、私は只々感銘を受けるばかりでした。
柴田さんが高松地域に“なぜ”古楽祭を行おうとしているのか、その“客観的理由”が下記の記事になります。
https://note.com/opklaring711/n/n380ba38ce33a
この様な素晴らしい芸術監督がいる高松の中で、今後の或る音楽会プロジェクトは「多様な音楽コミュニティや古楽祭の様な取り組みを、様々な場へ繋げていく“受け皿”」としての機能が必要になると思いました。

参考リンク①

柴田俊幸さん公式サイト

https://www.toshiyuki-shibata.com/

人生をかけて“音楽堂”を

「福知山に音楽堂を創る」
昨年6月私はtwitterでその様な記事を見つけ、私は「凄い人が世の中にはいるんだな」と思い、その方をフォローしました。
その方は(株)Locatell代表取締役社長にして(一社)福知山芸術文化振興会代表理事、吉田佐和子さんという方です。
佐和子さんはクラリネット奏者であり、ご自身の出身地である京都府福知山市にて様々な地域プロデュースを行っている方です。
私は「こんな凄い人にいつか会ってお話を聞きたい」と思っていました。
そのチャンスは意外にも早くやってきました。
実はフォローした日、佐和子さんは柴田さんのプロデュースする古楽協会の専務理事として来県されていました。私はダメ元でメールを送ると、なんと翌日の夕方に直接会って頂く運びとなりました。
僅かな時間でしたが一緒に食事をし、或る音楽会のあり方や、音楽堂プロデューサーとしての立ち回り方等様々な事を教えて頂きました。
地域課題の解決、信頼を得る事、そしてお金…私に足りない事も教えて頂きました。
佐和子さんは“小さな事から行うスモールスタート”“自分のビジョンを相手に語る”といった事等を勧められました。
それが“本当に大切な事である”事を後々気付く事になりました。
それから私は古楽祭のスタッフやカウントダウンコンサートの“裏方”として誘われました。
“一つのコンサートを創る事に裏方としての立ち回り方”や“コミュニケーションのとり方”等、様々な技を目の当たりにし、更に“自分自身がどうあるべきか”を考えさせられました。
起業家としても自己研鑽を欠かさない方で、昨年12月に京都北部の起業塾で発表をなされていました。
発表の中で佐和子さんは「私は人生をかけて音楽堂を創りたい」と仰られていました。
私は「今まで人生をかけて何かをしたいと人に語った事がない」と思い、「人生をかけて成し遂げたい何か」を常に心の中に持ちたいと思いました。
佐和子さんが“なぜ音楽堂に人生をかけるのか”についての“客観的理由”はこの記事です。
https://note.com/sawaclarinet/n/nebf4effe88d7

参考リンク②

吉田佐和子さん公式サイト
https://sawakoyoshida.com/

終わりに

前編、後編合わせて四人の方々を紹介しました。
“人と地域を音楽によって繋げる活動”を行っている方々はこの国や世界でとても素晴らしい取り組みをなさっています。
四人の方々は皆さん三十代で、私とあまり年は変わりません。
私も“自分が出来る事”を行いながら先輩方に近づきたいと思います

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