SSSS.GRIDMANを克服
当時リアルタイムで見ていた「SSSS.GRIDMAN」
毎話楽しみに見ていたものの、アカネの変遷の無さと改心というか自立があくまで「創作物からの鼓舞」という、あくまでオタク要素のみしか描かれず
引きこもりや、殺傷に行き着くほどの病理には触れられず、積み重ねがないまま…それこそ1話ゲストキャラレベルで簡単に救われてしまうのが引っかかったり
一番大きいのは、主人公とヒロインである響くんと六花の恋模様を1話から謎として配しつつ、結局一切触れられないままだったのが本当にがっかりして
あくまで作り手のオタクが、特撮ホビー系オタクに向けた凄く内向きなファンサービスで終始した作品だったなぁと
最終回直前まではとてつもなく楽しんでいただけに、その反動で結構な怒りが湧いていたのですが
今回「グリッドマンユニバース」を友人と家で見ることになり…
やはり作り手もTVシリーズでほったらかしにしていた部分が気になっていたのか
上述した通りのアカネの変化と、響くんと六花の恋愛をしっかりと補完していて
アカネは目だけの登場でも充分良かったのに、全身出すかぁ…まぁまぁと思いながら見ていたら、最後に河川敷で友達とゴミ拾いの社会奉仕に従事している。という
アカネの反省と成長と善。がしっかりと簡潔に描かれていて、なんだよ〜これなら最高じゃん〜!と
アカネ関係は基本ずっと鳥肌立ちっぱなしでした。
こういうのに弱い!
バトルシーンは面白みがなく、OP曲の繋ぎがぶつ切りな雑さに冷めたりで、劇中の7割ぐらいはどうでもいい感は強かったですが
TVシリーズ「SSSS.GRIDMAN」が途中まで好きだった人間としては満足感…というかようやくこれで完成!という塩梅で
空けられた穴を、数年越しでようやく埋めてもらえたという感想でした。
TVシリーズ内で提示してるんだから、ちゃんと枠内で描き切れよ…とは思いますが。
ダイナゼノンに関しては、こちらのTVシリーズも見てはいましたが、ヒロインの姉の自殺だとか主人公が怪獣操れるだとかの2要素しか覚えてないほど薄くて
面白げな要素はありながらも、全てが特にテーマ的な意味がないし、そもそも作り手が語る気もないし、これを"物語"とは呼びません。レベルの内容だったことだけは覚えています。
「オタクがオタクだけに向けたアニメ」の虚無さたるや……
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