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「アイドルマスター シンデレラガールズ」を見た感想を残しておく


はじめに

 「アイドルマスターシンデレラガールズ」というアニメーションがある。僕はこの作品を見るにあたって、1話ごとに感想を残すことにした。このnoteはそれらの感想をまとめたものである。

 わざわざ1話ごとに感想を残したのにはあまり大きな理由はなく、有名な作品だと事前から耳にしており、詳細に記録を残しておくと発見がありそうだ、と思ったからだ。ゆえに他の人が見て楽しめるかもという理由もある。

 しかし、書き終えてから気付いたのだけど「感想」とは銘打っていながら、ニコニコのコメントで流れるようなものばかりになってしまいました。具体的には特定の場面についての、些細なリアクションばかり。ゆえに他の人がそのまま読んでも楽しいか、それは保証しかねます…。いつか見返すときのための個人の備忘録的側面が大きいので、悪しからず。あと当然ですが記事にはネタバレがたくさんあります。

 筆者の予備知識としてはTwitterで流れてくる二次創作でおおよその名前は把握していました。元々ソシャゲが長続きしない性分で、「デレステ」と「シャニマス」を少し触ったことがある程度。曲は「Star!!」「Shine!!」「M@GIC」を作曲者の田中秀和さん繋がりで聴いたことがありました。


第1話

・「THE IDOLM@STER」はまだ見てないんですが、765プロが活躍している世界線の話なんですね…。てっきり765プロが主役だと思ってた。

・OPは「お願い!シンデレラ」なのか…。

・時系列が4月から始まるのは島村「卯月」ということなのかな。

・島村卯月は典型的なアイドル系の主人公だと感じる。これが同シリーズのアイドルマスターシャイニーカラーズ(以下「シャニマス」)に登場する櫻木真乃に連なるだけでなく、後のアイドル系アニメでも受け継がれているんでしょうね…。

・プロデューサー(以下、P)の印象が結構暗い。もっとハキハキしているものだと思っていた。

・渋谷凛、15歳で意外にネックレスしてたりピアスしていたりでギャルっぽい。既にプレイしているシャニマスの風野灯織が真面目で不器用なイメージで、渋谷凛も同じ感じだと思ってたからちょっと驚きだったり。

・あらかじめ聴いていた「Star!!」の歌手名に「CINDERELLA PROJECT」とあって、何かと思っていた。こういう計画があって軸になっていくのか…。


第2話

・346プロの読みを初めて知った。「みしろ」なんですね。

・ちゃんとしたオープニングは「Star!!」なのか、やはり良い曲。

・346プロ、デカいな…大学の構内みたい

・ちひろさんの背が思ったより低かった。Pの背が高いだけ?

・たぶんゲームにも「エナジードリンク」が出てくるからだろうけど、エナドリって10年前にもあったんだ。

・卯月、凛、未央の鞄の描写、個性が現れていてよい。

・卯月だけ高2で、他は高1なので先輩後輩みたいな関係なのか…そういうのを気にせず、同じデビュー前のアイドルとして対等でいられる姿勢に尊敬

・エステルームが事務所にあるのって、ホテルみたいだな

・かなり楽しそうな展開と雰囲気なので辛い展開があると思うと怖くなる。

・小早川紗枝、デビルマンのMADで見たことがある。

・ここでもうシンデレラプロジェクトの12人が揃うの、展開が速いですね

・小学生とか中学生が多いけど、デビューさせて色々大丈夫なのだろうか?

・1話あたりに登場する人が多い。だから25話もあるのかと納得した。

・双葉杏が会議用の椅子に横になって寝てたけど、背中が痛くなりそう…。

・よく考えたら、これだけ個性的な12人の声を聴きやすくミックスしていて、でもそれぞれの個性は損なわずひとつの曲にしてる技術ってすごい。

・城ヶ崎美嘉の衣装、露出が激しくて寒いとか倫理的にも心配になる。

・楽屋など、化粧品のディティールが細かい。

・宣材写真を撮るシーンを挿入することで12人のキャラと見た目を印象付ける演出、見ている人が覚えやすくて頭がいいなと思った。

・写真を撮るシーンの緊張のほぐし方、実際こうなんだろうな~と思わせる妙なディティールがありますね。

・卯月たちがボールを投げ合うシーン、青いボールと白い背景のコントラストが映えていてよい。

・挿入歌が多い。

・太鼓の達人がエンディングで出るの、バンナムの遊び心を感じられて好き


第3話

・また楽しそうな雰囲気だけど、だんだん辛くなると思うと楽しそうなシーンでも不安になるな。

・OPの「Star!!」、何回か転調していく構成なので高揚感がある。

・OPの双葉杏のドヤ顔、かわいい。

・ジェンガのシーン、崩した時ってこんなに散乱するっけ

・アイドルの上下関係とか敬語って、実際は厳しいのか気になる。

・ダンスのレッスンって本気で踊るとかなり疲れそう。小学校でソーラン節を踊って疲れた思い出がある。

・卯月がまだ凛と未央に敬語を使っているの、距離感を示していてよい

・トレーナーが厳しいの、デレステと同じですね

・夜の公園で練習するシーンがあるけど、実際のアイドルもするのかな

・諸星きらりの口調、とても独特

・アニメでキャラが濃すぎると変な感じになるけど、アイドルという業界だと強すぎるくらいで逆にリアリティーを感じて、面白い。

・卯月たちがバックダンサーをするシーンがあるけど、ジャニーズJrもこうやって準備しているのかなと思ったり

・初めてのステージが緊張するの、自分は吹奏楽部だったのでスケールは違うけどちょっと分かるし、舞台裏の描写が細かく見ていて楽しい。

・CGを用いずにここまでスムーズにダンスを描けるのが凄い。

・P、本当に一切笑わないな…。


第4話

・シンデレラプロジェクトのPR動画を撮影する、という構造を通したキャラ紹介、またはギャグ回という感じ。

・「アイドルとしてのキャラを作る」というシーン、滑稽だけど対人関係にキャラが必要になっている現実を考えると何となく象徴的に思える。

・新田美波を見て、初めてラクロスの棒はこうやって振るのだと知った。

・神崎蘭子は中二病感があるけど、このときは中二病という言葉はどの程度普及していたのだろうか?


第5話

・デビューが決まらない人が出てくるの、いよいよ格差を感じる。

・何も言わず静観するプロデューサーの姿勢は凄いなと思う。

・iPodもどきが登場してるの、時代を感じる

・吹奏楽部で本番に出る人を決めるオーディションがあったのを思い出した

・3人グループ、アイドルでは結構多い気がする。

・凛のグループ名のかわいいネーミングセンス、けいおんの秋山澪に似てる

・先にデビューが決まったからといって、それを嫉妬して妨害するとかいじめに発展するのではなく、地道に抗議するみくにゃんの姿勢は素晴らしいと思った。

・Pの内面が徹底して描かれない。これは視聴者がプロデューサーであることとか、ゲームでもアイドルの反応でPの心情が決めつけられる構造とかを示唆しているように思えた。


第6話

・凛の部屋に犬がいるの、かわいい

・ラジオ番組「ゆるふわタイム」ってふわふわ時間のパロディっぽいな

・時計の針が動く描写が挿入されるのは、シンデレラを意識してるのかな

・Pの立ち振る舞いがかっこいい

・ここにおける「客が少ない」という未央の台詞、デビューしたてだから当然だろとは思ってしまう。でも、これまでの努力に対して割りに合ってないと感じて失望してしまうのは分かるな。


第7話

・ガラスの靴が割れる演出、比喩的ですき。特殊OPですね

・ずっと明るい話であって欲しかったけど、第1クールの折り返し地点なので重い話になるのはしょうがない。見ていて辛い。

・まだ晴れ晴れとしているシーンが少ないので、重苦しい雰囲気が漂ってる

・アイドルとして登っていく階段、たぶんかなり長いんだろうな。

・これはアイドルだけでなくPの成長も描くのかもな…と気づいた。

・「大切なのは人の数ではない」というPの言葉は創作とかをしていて見てくれる人の数に囚われてしまいそうになる自分にも、刺さる。

・Pのモノローグが本当にないまま進行していて、すごい


第8話

・メモを取りながら見ていなかった…神崎蘭子はCV内田真礼さんなんですね


第9話

・このバラエティー番組、内容が普通にありそう。クイズに不正解だとすべり台の傾きが上がっていくのとか楽しそうだし

・輿水幸子もデビルマンのMADで見たことあるけど、初めてちゃんと見た

・「アタシポンコツアンドロイド」もMADとかに使われてるのを見たことがあったけど、キャンディアイランドとしての曲だと初めて知った。ソロ曲だと思っていたので

・双葉杏って北海道出身なのか…あまりそんな感じがしなかったけど泰然として落ち着いた考え方とかちょっとそれっぽい。


第10話

・みりあちゃんと莉嘉ちゃん、アイドルとしての無邪気なキャラと素の自分のキャラがほぼ地続きになっていて疲れないのか怖くなる。

・小学生とか中学生で露出の多い服を着させられてて、心配ではあるな。

・眼鏡かけた3人かわいい

・凸レーションの曲、とても電波系って感じがする。


第11話

・眼鏡かけたみくにゃんかわいい

・喧嘩するやりとりで電気ポッドの温度が上昇する描写を入れるの面白い

・アスタリスクの2人の関係が変化していくの、とても尊い


第12話

・合宿回ですね、水着回とか温泉回でもあるのかな…と思ったけど違った。

・今思ったけどNew GenerationsってEXILEグループでありそうな名前だ。

・「ススメ☆オトメ」はタイトルだけ訊いたことあったけど、こんな曲なんですね。

・みんなで大縄跳びをするシーン、回数ごとにひとりひとりにクローズアップする演出がよい。

・特殊EDだ。第1クールのクライマックスっぽい。


第13話

・マジで山の方でやるフェスなんですね…。

・舞台裏の蒸し暑い感じ、分かる。

・衣装のデザインが美しい。

・本番にはトラブルがつきものだし風邪で出られなくなったりするのは本当に辛い、と同情するとともに自分のことのように緊張しながら見た。

・最初とは違って自信を持ってステージに立つみんなの姿が美しいし、アニメーションも可愛かった。


第14話

・「運命のドア開けよう」という歌詞でドアを開けるカットが入るの、よい

・アニメの中で登場するCDが現実のものと同じデザインだと、テンションがあがるし、よい企画だなあと思う。

・13話の後日譚というか、ほのぼのしたギャグ回だと感じた。


第15話

・「強化する」というセリフ、ゲームみたいな言い方だと思った。

・シンデレラプロジェクトの12人だけでなく、マジで346プロほぼ全員の物語を描いていく群像劇なのか、と気づいてびっくりした。

・美城常務はまだ敵なのか味方なのか分からないな…。

・高垣楓がかっこいい回だった。駄洒落とか言って泰然と構えていながらも自分の意見を貫き通していくところ、強キャラ感がある。


第16話

・メモを取り忘れて見てたけど、キャラを貫き通すことの辛さ・矜持について考えさせられた回だった。


第17話

・美城常務も一応会社のことを考えてはいるわけで、完全な100%の悪役として見なすのはなんかちょっと違うように感じたりする。でも常務の改革によってアイドル達が翻弄されて、そういう権力に逆らうようにシンデレラプロジェクトの皆も頑張っていくのだから(見てないけど)半沢直樹みたい

・「とときら学園」、幼女のようなアイドルを集めて幼稚園の服を着させている時点で性的な露悪とか芸能界の闇を感じるし、もやもやする。

・考えるときらりの声優は独特のイントネーションを演じていてすごい。

・みりあちゃんの家族の話とか、ああいう健気に困難を乗り越えて成長する姿に弱いのでほろりとした。


第18話

・「あんきらんきんぐ」というコーナー、普通にありそう

・コンクリートで打ちっ放しの事務所、暗い雰囲気を醸す情景描写の道具になっていてよい。2期は全体を通して暗いムードに抗っていく話なので演出の上でも良い存在感がある。

・江戸切子という伝統的なものを情景描写に使うのが粋でよい

・きらりちゃんの凹んでいるシーン、少ない気がする

・杏の見かけに反して(?)達観した姿勢が好き


第19話

・長期的な関係性の変化を描かれると弱いので、みくにゃんと李衣菜の2人の距離がだんだん近くなっていくの尊いしちょっと感動してしまった。

・改めて1話の中で登場する人が多いし、それらを混乱させないようにバランス良く配置するのが上手い。

・夕日を背景にして話す描写がとても綺麗だった。

・あと実際に演奏しているのだとしたら、ギターが上手すぎる。

・最後のギターとボーカルだけで歌う場面、どうやって録音したか気になる


第20話

・Pが暗い、笑わない、と最初のほうは思っていたけど、ここでわりと強気に反論したり、アイドルの事を第一に考えている様子が見えてきた。

・ライブの成果によってプロジェクトの存続が決まるのを「成果によっては存続する」とアイドルたちに伝えるの、細かい言葉選びにPの優しさが出ていて好き。

・ここにおける凛の決断は難しいものだと思う。やはり新しいことに手ごたえを感じても、今のユニットのメンバーは困惑するだろうし

・エンディングの曲は明るいけど、展開が暗いので違和感があった。


第21話

・ここからクライマックスまで山場なのだろうか…。

・劇的な音楽と共に始まる演出がドラマっぽい。

・第2クールでは卯月、凛、未央の3人に焦点が当てられてこなかった印象があるから、ここからじっくり描いていくのだろうと思う。

・新しいことを始めるときは飛び込んでみないと分からなくて、でもそれでどうなってしまうのかとか周りへのリスクとかを恐れるジレンマがあるのは分かってしまうな…。

・有名な文学作品と絡めて物語を描写するのが好きな人って多いから、「秘密の花園」という劇をモチーフにして現実と重ねていく演出は心憎い。


第22話

・Shine!の「新たな光に会いに行こう」って歌詞、まさにそういうことだと気づいた。「新たな光」に会うために葛藤していく話だ。

・2回目のライブでも、やはり本番はトラブルが付き物だと感じさせられる

・挿入歌が挟まれるのは短いのに、そのどれもクオリティが高くて凄い

・Trancing Pulseを歌ってるときのカメラワーク、凝ってる。


第23話

・そういえばまだ、島村卯月という人について詳しく分かっていない。

・最初に出てきた養成所が出てくるの懐かしいな~

・「頑張ります!」と言い聞かせるように連呼する卯月、その言葉で空回りや強がりな心情を滲ませる、キャラクターの造形が上手だと思った。

・「舞踏会」の目標に追い詰められていく卯月という構図、「舞踏会」という設定の使い方が上手だと思った。

・予想していたけど見ていて辛いし不安になるな


第24話

・最終話直前だから登場人物ひとりひとりの語りも多く、そこで成長を感じられて泣きそうになる。

・舞台裏の暗がりと、Pの持つライトが「新たな光に会いに行こう」とする卯月の葛藤を象徴するようで絶妙なシーンだと思う。

・最後に卯月が制服のまま舞台で歌うシーン、プリキュアが最終話付近で制服のまま知り合いの前で変身するやつみたいで熱い展開だ


第25話

・なんだかんだでこれだけ大きい企画を動かした責任者であるP、相当凄腕の仕事人なのではと思えた。

・Pがガラスの靴を持って階段の先の卯月たちを見つめる演出、最初に出てきた階段だし王子様とシンデレラの対比だしで最高になったな

・第1話のシーンを伏線回収していくところ震えた

・最終回で主題歌流れたり、最初に出てきた演出をなぞるようなものがあると本当に情緒が駄目になりそうになるね。

・後日譚みたいなのが好きなので、最後にみんながそれぞれの道で頑張っているところはよかった。

・やっぱり長期的な人の成長や関係の変化を見ると泣きそうになるし、現に泣いてしまった。

・ああ、最初のシーンに回帰するのか…。


全体の感想

 よい作品でした。いままでの経験則上、曲を聴くと見た時の感動が胸に湧いてくるものはよいアニメだという認識がある。これがデレアニにも当てはまっていて、M@GICなんかを聴くとグッとくるものがありますね

 アイドルが成長するだけでなく、Pの成長も描かれていると感じました。そして、美城常務の立ち上げたソロプロジェクトで凛やアナスタシア、美波は新たな自分を見つけることができたという話の持っていきかたも面白い。彼女を完全な悪役にするのではなく、それすらもアイドルたちが輝く過程として描くところ、そう話すPの姿からもシンデレラたちを輝かせる物語としての在り方が見られてよかったです。最終的に美城常務がどのような立場にあるのかがよく分からず、そこは少し疑問が残りました。

 あと、OPやEDの歌詞の仕掛けにも感動しました。まだフルでは聴いていないのですが「Shine!」の

思い通りいかない夜に 空を見上げた
曇り空でも 星はきっとそこにあるよね?

これはまさに最終話直前のPの言葉とリンクしてるし

それは この自分の靴で
今進んでいける勇気でしょう?

「自分の靴で進む」というのは自分の輝きを信じて進んでいくアイドルたちの姿に重なります。「夕映えプレゼント」では

誰にでも一つの物語
自分らしく歩くの
いつでもはじめられるよ

これはアイドル達1人1人に焦点を当てた物語の本質でした。

 上にも書いたように1~26話が一列に並んで物語を成していくのではなく、1~25話が26話へと収束していく、ひとりひとりが困難を乗り越えていく姿が最後に思いきり輝くような話だと思います。

 一貫して言われていた「魔法」の正体については、最終回でも詳細に言及されませんでした。僕もそれが何なのかは分からなかったのですが問答無用で「アイドル」というものの輝きを見せつけられるような、そんなキラキラした物語だと思います。

 ちなみに僕はアニメを見て泣いたことが子供の頃に見たドラえもん映画しかなかったのですが、最終話で久しぶりに涙を流してしまいました。それくらいには心に来るものがありましたね…


おわりに

 以上、感想でした。一応すべて書き終えたあとに他の人の感想が気になって調べてみたりしたのですが、無印のTHE IDOL M@STERを見たりデレステをやることでより深く見ることができそうだと感じました。それらのコンテンツについても見ていきたいな~

ここまでお読み下さり、ありがとうございました。デレアニはいいぞ


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