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私は感謝を捧げるレジスタンス

今回は私の決意表明のようなものをさせていただこうと思っています。
正直こういうのあまりやりたくないんです。
私は自由人で好きに生きているダメダメな人間なので、決意表明は自分を縛りかねず、生き辛くなってしまうと思うからです。

ですが、私が活動するにあたりどうしても表現しておかなければいけないことがあると思っていて、それは
『物語への感謝』です。

私は幼少期よりずっと物語に助けられてきました。
ずっと私に寄り添っていてくれていたのは物語だけでした。
しかし、インターネットの進化により、物語は少し様子が変わったように思います。
以前から私が愛していた物語はどこかへ行ってしまったように感じています。
なぜか、それは物語がWebマーケティングなしには読まれなくなってしまったから、だと考えています。
競合であるSNSやショート動画などに対抗するためです。
これを変えたくて活動しています。

つまり私の活動の目的は、
「物語がWebマーケティングに依存することなく、多くの人を楽しませることができると証明すること」
です。
もっと言うと、「永く愛される作品で溢れる世の中にすること」です。
どういうことなのか、説明させていただこうと思います。


Webマーケティングに依存するべきではない理由

物語の冒頭での衝撃的なシーンやドーパミンを刺激する手法の問題点

物語にはいくつかの「」があり、たとえば起承転結や序破急などが代表的ですね。この型がなぜ長きにわたって基本とされてきたか、
それはオーディエンスのドーパミン分泌を上手にコントロールするため、だと考えています。
長い物語を退屈させずに楽しんでもらうために必要な手法でした。
ドーパミンが途切れないようにしつつ、クライマックスに向かって布石を打ち続けます。
わかりやすいように、伝統的な名作のドーパミン推移をグラフ化してみました。

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おおよそこのように推移することが多いです。
①読者を惹きつける冒頭
②主人公が戦いに至る経緯(少し下がる)
③主人公覚醒(上がる)
④主人公絶望
⑤クライマックス(最大)

ブレイク・スナイダー (著) 出版 :フィルムアート社

この本が理解にとても役立ちます。
名作といわれる作品はドーパミンが綺麗に推移します。

冒頭でやりすぎるとこうなる

最近はとにかく冒頭で強烈なインパクトを与えないとそもそも観てもらうことすらできないため、作品づくりが非常に窮屈になっています。
よく蔑視されがちな「やたら長いタイトル」もこの弊害をくらっています。内容がわからないと買ってもらえません。なんならタイトルでドーパミンを出させようとしています。
この手法でも当然面白い作品は作れます。
しかし、難易度は非常に高くなります。
理由はまず、ドーパミンの性質にあります。

ドーパミンによる脳への刺激

刺激の強さ: ドーパミンが脳の特定の部位に作用すると、その影響は非常に強力です。例えば、報酬や快楽を感じる脳の部位にドーパミンが放出されると、強い満足感や幸福感を引き起こします。この刺激は、行動を促進し、その行動を繰り返すように動機付けることがあります。

耐性の発達: 頻繁なドーパミン放出により、脳のドーパミン受容体はその効果に対して耐性を持つようになります。これにより、同じ量のドーパミンでは以前ほどの効果が得られなくなり、より多くの刺激が必要になります。

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このような性質があります。

樺沢紫苑 (著) 出版:飛鳥新社

詳しくは、この本にかなりわかりやすく書いてあります。
ドーパミン依存の怖さがよくわかります。去年読んだ中でもベスト3に入るくらいいい本でした。おすすめです。

そして、冒頭に強すぎるドーパミンを分泌させ、上手く物語を進められないとどうなるかを表したのが下のグラフです。

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こう陥りやすくなります。最初を超えるドーパミンが出ないため、物語が進むにつれてどんどん下降していきます。
最初に一番面白いシーンを持ってきてしまうので、後半どうしようもなくなりがちです。唐突なエロシーンとかでなんとか進めてる作品も多いです。

かなり長くなりそうなので、分割して記事を作ろうと思います。
今回はここで終わります。お疲れさまでした。

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