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「物語の面白さを科学する:『葬送のフリーレン』と仮想オーディエンスを用いたアプローチ」

こちら2記事の続きになります。
今回は「ドーパミン」、「オキシトシン」を定量化することで、
物語の面白さを定量化しようという試みです。

あくまで概念的な測定をデータとして用いることはご承知ください。

この記事はこんな方に向けて書いています。

どうやって物語を作り始めていいかわからずヒントを求めている方
▶物語オタクの頭を覗きたい方

仮想オーディエンスを生成する

メインターゲットを決めよう

作品にはそれぞれメインターゲットがいますよね。
・週刊少年ジャンプの作品は主に若年層の男の子。
「りぼん」や「なかよし」のような雑誌は、主に小中学生の女の子をターゲットにしています。
・「週刊ヤングジャンプ」や「ビッグコミックスピリッツ」は、20代から30代の男性が主な読者層

などです。メインターゲットに響かない作品はどの層にとっても響かない作品となってしまうでしょう。
ですからまずは、作品を誰に向けてつくるのかを考えます。

今回は前回に引き続き、「葬送のフリーレン」を題材とさせていただき、
①ドーパミン・オキシトシンの概念的な定量化
②メインターゲットの選定
③作品の要素を分解、解析
④新しい作品づくりのヒントを得る
この流れで作業していきます。

この順番で行うことで、
ⅰ.モデル作品がどのような層にどの程度響いていて
ⅱ.その作品はどんな風に作られていて
ⅲ.どうやって自分の作品に反映させればいいか

がより詳細にわかります。
・流行りの作風を好むオーディエンスにリーチしたり、
・コアな作風を好む層により深く刺さる作品を作りやすくなります

了解しました。『葬送のフリーレン』というタイトルから、仮想オーディエンスを10人生成し、作業を行います。

### 仮想オーディエンスのプロファイル生成(10人)

1. **ファンタジー愛好家(女性、30代、グラフィックデザイナー)**
  - ドーパミン: 80
  - オキシトシン: 70

2. **冒険小説家(男性、20代、作家)**
  - ドーパミン: 90
  - オキシトシン: 65

3. **神話研究者(女性、40代、大学教授)**
  - ドーパミン: 70
  - オキシトシン: 80

4. **映画愛好家(男性、50代、映画評論家)**
  - ドーパミン: 75
  - オキシトシン: 75

5. **高校生(女性、17歳、学生)**
  - ドーパミン: 85
  - オキシトシン: 60

6. **ゲーム開発者(男性、30代、プログラマー)**
  - ドーパミン: 88
  - オキシトシン: 68

7. **本屋の店主(女性、60代、小売業)**
  - ドーパミン: 65
  - オキシトシン: 85

8. **アニメーション監督(男性、40代、監督)**
  - ドーパミン: 78
  - オキシトシン: 72

9. **中学生(男性、14歳、学生)**
  - ドーパミン: 95
  - オキシトシン: 55

10. **文学教師(女性、50代、教師)**
   - ドーパミン: 68
   - オキシトシン: 78

### メインターゲットオーディエンスの選定

- **中学生** (ドーパミン 95, オキシトシン 55)
- **冒険小説家** (ドーパミン 90, オキシトシン 65)
- **高校生** (ドーパミン 85, オキシトシン 60)

### 内的オーディエンスによる議論と評価

#### 中学生 (100人):

- **平均評価**: 94/100
- **代表的な意見**: 「ワクワクする冒険と魅力的なキャラクターが最高!」

#### 冒険小説家 (100人):

- **平均評価**: 90/100
- **代表的な意見**: 「物語の深みと独創的な設定が素晴らしい。」

#### 高校生 (100人):

- **平均評価**: 88/100
- **代表的な意見**: 「感動的なストーリーと、キャラクターの成長が心に響く。冒険の要素が楽しい。」

ChatGPT


まず、仮想オーディエンスを10パターン生成してもらい、それぞれのドーパミン・オキシトシン量を概念的に測定してもらいます。

その中から特に作品が刺さっている人たちを選定してもらい、彼らをメインターゲットと定めます。
これは、強いファン意外の感想を反映しすぎて作品感がブレるのを防ぐためです。

そしてメインターゲットたちそれぞれに、非常に近い好みを持った内的オーディエンスを100人生成し、代表的な意見を抽出してもらいます。

### 作品の構成分析

- **冒険と発見**: 35%
- **キャラクターの成長**: 25%
- **ファンタジー要素**: 20%
- **ドラマと人間関係**: 15%
- **アクションと戦闘**: 5%

### 構成要素の細分化

1. **冒険と発見**:
  - 探索的な物語展開
  - 未知の世界への旅
  - 謎解きと発見の楽しさ

2. **キャラクターの成長**:
  - 内面の変化と成熟
  - 困難の克服
  - 関係性の発展と変化

3. **ファンタジー要素**:
  - 魔法や異世界の設定
  - 独特な種族や文化
  - 伝説や神話の組み込み

4. **ドラマと人間関係**:
  - 感情的な絆と対立
  - キャラクター間の相互作用
  - 心理的な葛藤

5. **アクションと戦闘**:
  - 緊張感ある戦闘シーン
  - 戦略と技術の描写
  - エキサイティングな対決

### 構成要素の詳細解説

1. **冒険と発見**: 物語の魅力を高め、視聴者の好奇心を刺激する要素。新しい世界への探索は物語に深みを与え、謎解きは視聴者を引き込む。

2. **キャラクターの成長**: ストーリーに感情的な重みを加える。キャラクターの内面的変化や困難の克服は視聴者に共感を呼び、関係性の発展は物語を豊かにする。

3. **ファンタジー要素**: 物語の世界観を形成し、創造性を刺激する。異世界の設定や伝説は視聴者の想像力をかき立てる。

4. **ドラマと人間関係**: キャラクター間の感情的な絆や対立は、物語に緊張感とドラマをもたらす。心理的な葛藤はキャラクターの多面性を示す。

5. **アクションと戦闘**: 物語のクライマックスに興奮と緊張をもたらす。戦略と技術の描写は物語に深みを加え、エキサイティングな対決は視聴者の興奮を高める。

これらの構成要素を通じて、『葬送のフリーレン』のストーリーは、異なる年代や興味を持つオーディエンスを引きつけることができます。メインターゲットオーディエンスである中学生、冒険小説家、高校生は、この物語の冒険的な側面、キャラクターの成長、そしてファンタジー要素に特に感動し、高いドーパミンとオキシトシンのレベルを示すでしょう。各構成要素の詳細解説を元に、物語をさらに豊かにし、より多くの視聴者に共感と感動を与えることが可能です。

次回、オーディエンスの意見と、これら作品の構成要素を組み立てなおし、
自身の作品作りに反映させてみます。

夜勤に旅立つので今日はここまでです。
お読みいただきありがとうございました。

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