睦月も半ばを過ぎて。

寒いと思ったら雪が降っていた。
どてらを羽織って外をちら、と眺める。
窓から観る雪景色はWeezerのジャケットみたいで。これはまた積もりそうである。
滅多に降ることのないこの街で雪が降ると、誰かにそれを伝えたくなったり共有したくなる。
そういう気持ちになれたり、そんな相手がぽつぽつと浮かんだりするのはある意味幸せな事なのかもしれない。
あいつがいる街や、あの人がいる街にもこの瞬間に雪がちらほら降っていたらよいなあ、とも思う。要するにおれはロマンチストなんである。こんなナリして。

「100年ぶりに東京に雪が降る
イタズラ好きなイノマーが
天国でオナニーしてんだろ」…

東京を高知に脳内変換して「オナニークリスマス」を聴く。
イノマーがくたばってからというもの、雪が降る度にイノマーの仕業だな、と無意識に考えるようになった。本当にそうだったらいいね。

年が明けてから色々な人に会えている事が嬉しいしありがたい。去年はほとんど人と会う事がなかったので。会う人会う人のまあ元気そうな事。嬉しーね。とりあえずみんな生きてりゃあOKす。なんとかなっても、なんとかならなくても一応人生は続いていくんである。

今年こそはピアスを開けたい、と思っていたらある人がピアスをプレゼントしてくださった。まさかのサプライズである。2024年が始まってまだ三週間ほどだが、今のところ一番嬉しい出来事だ。一生大事にしようと思う。ありがとう。
嬉しすぎるので、耳に穴を開けるまで財布にいれて持っておく事にしている。御守りみたいなもんである。近々ピアッサーを買う。ツルハでピアッサー売ってるもんなのね。また露呈する世間知らず。
しかし、ピアスを開けている自分がなんとなくイメージしづらい。はてさてこのおれなんかにピアスなんて似合うだろうか。
…いや似合う似合わないは関係なくて、開けたいのだから開けるんである。
それに、あの人が選んだピアスならばこんなおれにも絶対に似合うに違いない。

今また窓をちらと見たらまだ降ってる。
どうやら明日はハイロウズの「迷路」を聴くのには絶好の日になりそう。

おれの人生においてのテーマソングのひとつだ。

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