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血筋ってすごい

助っ人のT君は後ろの扉を担当してもらってます。あおりを閉めたままでも荷物の出し入れができる親子扉です。
この辺はこれまでの軽トラ荷台自作の経験が生きてます。こうしておくとちょっとした荷物の出し入れが楽になります。またあおりをあげて中で寝れるので、車中泊を外に知られずに済むというメリットもあります。

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古材の風合いを生かしてるのは私の趣味嗜好ですが、小割りを打ってあったところのその変色具合をきっちり揃えるあたりのこだわりはなかなか。

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T君は父親と一緒にDIYをやったことがあるわけでもないのです。特に教わったわけでもなく本人の自覚もないのに、建具職人の血筋を見せています。持って生まれた資質ってすごいなと改めて感じます。本人の意思とは別にこういう資質を周りの大人が見抜いて教えてあげるというのはかなり重要だと感じます。
自分のことってよく見誤るのです。 
ところでこの丸窓ですが、ここはもともとのベニヤに穴が空いていたのです。なので丸窓を開けました。この美術館の製作に使っている材料はほとんどが解体材なのです。それぞれの材料の持ち味を生かすようにしています。この丸窓も全体の中でいいアクセントになったような気がします。

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ちょっと工夫がいるのが鍵。両方施錠すると面倒だし、鍵がどちらか分かりにくい。内鍵をつけてロックできれば鍵は一つで済みそう。でも中にいる時、いない時、あおりを上げた時、あげない時などいくつかのシチュエーションを想像しながら検討します。結果的に一つでなんとかなりました。ロック式や鍵付きのドアノブとかもあるのですが、工作がちょっと大変になるのでそれはやめました。

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この扉部分だけがやけに立派で、ちょっとバランスは悪いのですが、仕上がりの格は上がりました。T君は職人気質らしい頑固さも早くも出していて、「そこはそんなにきっちりしなくていいんだよ、大体でいいんだよ」というのを何度か言ってたしなめました。本人珍しく不満そうな表情を見せましたが、これが仕事になると色々な条件で判断しなければならなくなるので、言っておきました。

2021.6.19

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