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YAU LETTER

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書き手の方には有楽町でのYAUプログラムをご覧/参加いただき、「都市(=東京)について」テキスト執筆をお願いしました。
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記事一覧

YAU LETTER《都市の内奥に潜伏しろ——2020年代の芸術(祭)についての覚書》 中島晴矢

YAUでは、アーカイブの一環として、さまざまなお立場の方にYAUをきっかけとした思考を寄せていただく、「YAU LETTER」プロジェクトを進めていました。YAU編集室に届けていただいたLETTERを順にご紹介します。 都市の内奥に潜伏しろ ——2020年代の芸術(祭)についての覚書 中島晴矢 YAUを巡った時に感じたのは、喉に小骨が刺さったような違和感だった。その微かな引っかかりの正体は、おそらくYAUだけに起因する問題ではない。それは今日の芸術祭が孕む、根本的な困難に

YAU LETTER《勧善懲悪からは遠く離れた相談者》 きりとりめでる

YAUでは、アーカイブの一環として、さまざまなお立場の方にYAUをきっかけとした思考を寄せていただく、「YAU LETTER」プロジェクトを進めていました。YAU編集室に届けていただいたLETTERを順にご紹介します。 勧善懲悪からは遠く離れた相談者 きりとりめでる 人には救われたい形があると言ったのはセーレン・キルケゴールだが、SOUDANに行ったわたしは正にそうだった。事前の確認事項も録に読まず、アポだけ取って話を聞いてもらった。相談所ではなくSOUDANとずらすのは

YAU LETTER《風と十字路》武田俊

YAUでは、アーカイブの一環として、さまざまなお立場の方にYAUをきっかけとした思考を寄せていただく、「YAU LETTER」プロジェクトを進めていました。YAU編集室に届けていただいたLETTERを順にご紹介します。 風と十字路 武田俊  「だからさ、なんで36歳だってはっきり言えるわけ? そこが引っかかるっていうか、俺はあんまわかんないわけよ」  神保町の居酒屋だった。  歴史あるその店は、その頃急激に増えはじめていたネオ大衆酒場とは違う、ほんものの大衆酒場だった。隣

アートアーバニズムの始まりに寄せて

–そもそもアーバニズムとは何か? 中島直人 東京大学大学院工学系研究科准教授 「アートアーバニズム」は造語である。カタカナ表記はおろか、"art urbanism"という英語の綴りでgoogleで検索してみても、用例はほとんど出てこない、「アート」と「アーバニズム」を組み合わせた言葉である。 「アート」はそのまま芸術を指している。計算的、合理的領域に対して、創造的、感性的領域一般を指す広義の芸術である。アーティストや芸術家、あるいは芸術肌と呼ばれるような人たちの立ち振る舞

YAU LETTER《暗がりの記録──未来の環境都市は(アブラムシ)をインクルージョン》渋革まろん

YAUでは、アーカイブの一環として、さまざまなお立場の方にYAUをきっかけとした思考を寄せていただく、「YAU LETTER」プロジェクトを進めていました。YAU編集室に届けていただいたLETTERを順にご紹介します。 暗がりの記録──未来の環境都市は(アブラムシ)をインクルージョン 渋革まろん 2022年5月22日(日)16時45分。  男を見た。  有楽町駅中央口横の高架下、正座で両手をつき地面に頭を擦り受けつける男。彼の前には空の缶詰がひとつ。中には10円玉硬貨がひ

YAU LETTER 《 気になる「大丸有」 》 長谷川香

YAUでは、アーカイブの一環として、さまざまなお立場の方にYAUをきっかけとした思考を寄せていただく、「YAU LETTER」プロジェクトを進めていました。YAU編集室に届けていただいたLETTERを順にご紹介します。 気になる「大丸有」 長谷川香 「大丸有」という呼称がとても気になっている。 いつだったか、「だいまるゆう」と初めて耳にしたときは、なんとなく縁起の良さそうな名前だと思ったが、正直、何のことだか検討もつかなかった。漢字を教えてもらい、大手町・丸の内・有楽町の