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サイコロきっぷ北陸の旅 第1日

NO.2です。
前回はこちら👇


2月4日(土)

09:30
阪急京都線に乗って大阪梅田へ。
午前中は大阪で美味しいものを食べよう、と朝ごはんを特に食べずに特急に飛び乗った。
さすがはJRの新快速と競合しているだけあって、とても早かった。

淀川を渡る。
梅田名物、3路線6線が並ぶ。
圧巻の光景。

鉄道系YouTuberの西園寺さんが頻繁に取り上げる、阪急名物の6線が並ぶ光景を初めて目の当たりにした。上野~日暮里に似たものを感じて、結構感動した。

毎回大阪に行くと決まって訪れるのが、「新梅田食道街」。ここはJR大阪駅の高架の下にあって、元々は戦後復員の元兵士さんたちに職の場を提供するために作られた区画と言われている。
(2023/3/18訂正:戦後復員ではなく、旧国鉄職員の方の救済事業のようです。)

なぜか自分が大阪に着く時は朝ごはんを食べていないケースが多い。梅田で朝ごはんを食べるというときは、必ず「潮屋」といううどん屋さんに行っている。
このお店の魅力はなんと言っても値段の安さに他ならない。確か朝のかけうどんは300円ほどだった気がする。
加えて営業開始時間が早いのもありがたい。6:40から営業しているので、何かの間違いでとんでもなく朝早く行ってもここに頼ることが出来る。
言わずもがな非常に美味で、シンプルな出汁が冷えた身体に染み渡るのが何とも心地よい。。オールシーズン行きますが。

店内は非常に狭いが趣があって心地よい。
今回はコロッケそば¥380
普通のコロッケではなく、カレーコロッケなところが面白い

こちらの「潮屋」、値段の安さとボリューム、満足度が釣り合っていないため、かなりお腹が脹れてしまった。仕方ないので阪急梅田百貨店を散策して胃に隙間を開けることにした。

程よく次の品を食べられそうになってきたものの、列車の発車までそんなに時間が無いことに気づいたので、結局駅の近くにあった「OSAKAたこ焼マーケット」で手を打つことにした。ちょうどよく3種類お試しセット的なものがあったので、注文した。
詳細は忘れたが、ノーマルなたこ焼、チーズ入り、牛すじ&ネギ焼、の3種類だったように記憶している。
3人でそれぞれ2つずつ食べて、丁度よくお腹にたまった。

たこ焼きを食べに行ったのに、
1番好みだったのは牛すじとネギのやつだった

12:15
JR大阪駅へ。

西園寺さんの動画はいつもここから。

余談だが、大阪駅は建築物として非常に美しいと感じる。ガラス張りの屋根と流線型の骨組みが綺麗。

乗車するのは12:42発の特急サンダーバード23号金沢行き。
東海道本線、湖西線、北陸本線を経由する。
今回が初めての乗車。12両編成の最後尾12号車指定席を予約した。

雷鳥(サンダーバード)をモチーフにしたロゴ
窓が広い。

進行方向(金沢方面)に対して右側の座席を予約すると、山科駅通過後の湖西線を走行する間に琵琶湖を望むことができる。(ただし、琵琶湖の様子は動画に収めていたため静止画はありません)
大津京を過ぎた辺りから雪はチラホラと見えていたが、琵琶湖から離れ、近江塩津の近くからいっそう雪が深くなった。特に、近江塩津と敦賀の間にある「深坂越」という峠を貫く深坂トンネルを抜けた新疋田くらいから白銀の世界が広がっていた。

14:59
列車は雪道を快走し、加賀温泉駅に到着した。
ホームの屋根のない場所は雪が膝下くらいまで積もっていて、静岡県出身の私にとってこの深さは体験したことがなかった。
同じようにサイコロきっぷの旅人が多かったのか、あるいは単純に春休みだからか、加賀温泉に用事がある人は多い様子だった。

加賀温泉駅、というが「加賀温泉」という温泉が湧いているのではない。加賀市の片山津温泉、山中温泉、山代温泉、小松市の粟津温泉の4つをまとめて加賀温泉郷と呼んでいる。
従ってこの加賀温泉駅の周辺には一切温泉はない。ちょうどどこの温泉からも距離のあるようなところに立地し、駅前からは各方面にバスが出ていたり、旅館やホテルの送迎バスがひっきりなしに往来している。
この加賀温泉駅、加賀市にある3つの温泉の玄関口として機能しているが、片山津温泉に関しては1つ進んだ動橋(いぶりはし)駅の方が近いので、駅のあまりの混み具合を見るに、拠点を分散させた方がいいのではないか、と考えてしまった。

こんな微妙な位置にある理由は以下の通り、

作見駅(さくみえき)として開業。1961年(昭和36年)、特急「白鳥」の運行開始により、隣接する動橋駅と大聖寺駅が片山津温泉・山代温泉・山中温泉の各地元を巻き込み特急停車をめぐって激しい争奪戦を繰り広げた。これを沈静化する目的で両者の中間にあるこの駅に特急列車を集約して停車することとなり、駅名を改称して周辺の温泉地の玄関口となった。(部分略)

Wikipedia

宿は旅そのものが割と直前に決まったこともあって片山津温泉の比較的リーズナブルなホテルにしていたが、時間もそれなりにあったため、山代温泉に向かった。
路線バスは本数も少なく、バス停には長蛇の列をなしていたことからも案の定大混雑で、割と早い段階で並んでおいて正解だった。

霙に近い雨が降る山代温泉街に着いた。
路面はシャビシャビしていて、一番怖いコンディションだった。前述したように路線バスの本数が少ないので、滞在時間は1時間ほど。
街並みは近年整備が施されているのかかなり綺麗で、「古総湯」と呼ばれるメッカみたいな施設はラウンドアバウトの道路に囲まれていて、スムーズな行き来が可能になっていた。

古総湯の正面にはより気軽に入れそうな「総湯」と、併設されるお土産処があったので、とりあえずそこに入った。
温泉に来たのに特に入浴する装備とかは持っていないので、何か食べようとなって温泉卵を注文した。
白玉と紅玉があって、今回は紅にしたが、こちらは黄身が濃厚だった。白はさらりとした口当たりらしい。

白玉¥90,紅玉¥100
今回は紅玉を注文。
五十音図発祥の地、らしい。
予習不足。

さすがに湯には浸かりたかったため、源泉かけ流しの足湯を見つけて入ることにした。冬季は通常足湯はやっていないらしいが、試験的に断熱シートを浮かべていたため利用できた。他は混んでいたのにここだけは何故か空いていたので快適だった。

山代温泉のバス停で加賀温泉駅に戻るバスを待っていたら、なぜか時刻になっても全くバスが来なかった。ようやく来たと思ったらバスは既にかなりの乗車率で、ちょうど目の前で「満杯なので!次に臨時が来ます!」と扉を閉められてしまった。
ここで、後続の臨時もなかなか姿を見せず、シビレを切らした後ろのオバサンたちはずっと愚痴を垂れていてかなり不快だった。あげく、タクシーを呼んで「こっちの方が早いよね!仕方ない!」と言いながら乗り込んで行ったけれど、そんな光景を見送って1分としないうちに全く人が乗っていない臨時バスがきて、微妙な優越感に浸ってしまった。

加賀温泉駅内のコンビニではご当地の品々も取り扱っていた。予約プランが朝食のみだったため、お弁当を購入してからホテルの送迎バスに乗り込んだ。

購入したのは柿の葉寿司。
他にも奈良や鳥取も柿の葉寿司で有名だが、加賀の柿の葉寿司はブリを使うのが特徴だと聞いていた。のに、すっかりそれを忘れてブリの入っていないものを買ってしまったことに後で気がついた。鯖、鮭、鯛では奈良のとあまり変わらないような気がしたが、味は文句なしなので満足した。

その後はホテルの大浴場で温泉を40分くらい堪能し、露天風呂から微かに見える柴山潟の景色を眺めた。

加賀まで来ても、サッカーが好きなのは変わらず、AbemaTVやSPOTV NOWでプレミアリーグの配信を見たが、観終わったら一瞬で眠りについてしまった。
朝から移動し歩いて寒い中の混雑を過ごしたのだから、妥当な気もした。

③へつづく

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