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遂にレップを去りました、そして…

さてさて、もう4月に入ってしまい、今年も1/4が終わってしまいましたね…早すぎる!

実は先週金曜日3月31日、ずーーーーーーーーっとやろうとしていたことを遂に実行しました。それは、

レップを去ること。


大学院卒業後すぐに所属したレップで、約6年に渡ってお世話になりました。そこはイラスト全般を扱うIllustration Agencyだったので、所属アーティストの中には絵本以外に雑誌やプロダクトのイラストを手掛ける人もたくさんいました。ここは僕の通っていたイラストの先生やアニメーションで活躍するアーティストも何人も所属していたので、とりあえずメールをしてみたら割とすぐに返事が来て、トントン拍子に事が進み所属する運びになりました。

6年間で

Picture Books 4冊
Product illustraton(Card Deck)1点
Early Readers 3冊
Editorial Illustration 1点

なので、決して多くはないですが、Picture Booksに関しては大きいプロジェクトもあったので、僕の中では不満は何もなく、満足のいく6年だったと思います。

ただ、illustration agencyだったにも関わらず、基本は絵本の案件ばかりで、Editorialの仕事はこの6年を通してたったの1件。ここに関しては、このレップに所属している意味あるのか…とかなり前から考えていました。ただ、僕のアメリカのイラスト界隈の仕事は全てレップを通してだったので、レップを去って、その後新しいレップを探すまでの間、仕事取れるかな〜という不安が毎度頭をよぎり、中々行動に移すことができずにはや数年経ってしまいました。

今回、行動に至った経緯としては、
去年レップを通して一件も仕事を貰ってないことに気付いたからでした。

今の絵本のプロジェクトが実は長引いていて、2冊とも2年近くやっていました。それもあって、常に仕事はあったので、去年仕事を貰ってないことに全く気付いていませんでした。というのも、絵本の仕事の依頼自体は実は何件かあって、エージェントから連絡はもらっていたのですが、予算がどれも見合うものではなく、なくなくお断りせざるを得なかった事情があったのも原因かもしれないです。

レップを去ろうと思っていた要因の1つとして、絵本以外の仕事が貰えないとお伝えしました。実はイラストのレップには2つの種類があります。

Illustration agencyLiterary agency

僕のレップは前者のIllustration agencyで、この2つの大きな違いはコミッションの%です。Illustration agencyは基本的に20−30%、Literary agencyは15%という違いです。一見そこまで違うかと思われるかもしれないですが、絵本のアドバンス(契約金)ともなると数百万という額になるので、その数%の違いはかなりの額になります。僕のレップは25%のコミッション料だったのですが、レップを通してもらう仕事の99%が絵本の仕事なのに、25%も持ってかれるのが流石に勿体無いなという思いが常々ありました。なので、このレップをやめてLiterary agencyに移ろうと思い、どこがいいかなーとずっと探しながら、辞めどきを伺っていました。

Literary agencyに移ろうと思い始めたもう1つの理由としては、

いつか自分の絵本を作りたいという思いがあったからです。


Illustration Agencyは基本的にイラスト全般を扱うレップであり、所属しているのは作家ではなくイラストレーターです。レップによっては、author/illustratorと呼ばれる作家兼イラストレーターの絵本作家を抱えるレップもありますが、大半のIllustration agencyのagentは編集経験がないので、author/illustratorを目指すのであれば、Literary agency以外の選択肢は基本的にあり得ないということなのです。


以上の事を踏まえて、この度レップを去る決断をしました!

今日4月7日、辞める連絡をしてからちょうど1週間が経ちましたが、実は次のレップが決まりました!レップを探すときの話はまた後日お話ししますが、どのLiterary agent(agencyに所属するagentを選んでその人に送る)にもQueryと呼ばれる問い合わせメールを送ってから、早くても6〜8週間くらいかかるのが一般的です。その頭があったので、本当に想定外に早かったんです。タイムラインとしては以下のような感じです。


3/31 所属していたレップに辞める連絡をする。

4/3 レップから了解の返事をもらう。

4/4 異なるLiterary agencyに在籍する3人のagentにQuery letterを送る。

4/4 約5時間後に1人のagentから返事を来る。

4/5 Zoomでミーティングをして30分程お互いの事、agencyの事など話し、その場でオファーを受ける!


という驚くべき早さで決まったわけです。他2人のagentからの返事待ってからどうするか教えてね、と言われたのですが、そのagentが在籍するagencyが出版界ではとても有名なレップで、彼女はそこの有名なagentのアシスタントとして6年程働いていたという事、あとは今後どういう作品をやりたいかなどの仕事の話をしていた時に馬が合う感覚があったので、他の返事を待たずに翌日オファーを受けることにしました!


レップの名前や細かいことはまた後日お伝えしようと思います。


以上、長々と書き連ねましたが、

とりあえず新しいagentとのこれからのお仕事が楽しみです!

このようなレップ、agentの事、絵本制作全般などに興味のある方は、noteのメンバーシップにて色々情報発信しておりますので、是非ご参加検討して頂けると嬉しいです!

宜しくお願いします!

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