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ブルウィップ効果

先日、Voicyを聞いていた時に「ブルウィップ効果」という聞きなれない単語が出てきた。どうやら、サプライチェーンにおいて需要変動が上流に向かうほど増幅する現象のようだ。例えば、営業部は強気な数字を設定するが、生産部では過剰在庫を恐れて少ない数字設定にするなど。鞭を振ると遠くに行くほど増幅していくイメージだ。

Voicyのパーソナリティーの荒木博行さんは「ブルウィップ効果」を、遠く(例えば社長→役員→部長→一般社員など)に行くほど伝言ゲームの意味が変わっていくことを意味する際に使用していた。特に時間軸に変更があった場合には、丁寧に説明しないと誤解を招いて不信感につながる、と。会社の中長期の目標数値のはずが、末端に伝わるころには「数字が独り歩き」して、短期的な目標と思われていることはよくある気がする。切り抜きの記事や動画が横行する世の中ではより一層発生しうるだろう。

かくいう私も、仕事で大方針の数値に乗っ取って担当の数値を作ることがある。そのとき、大方針の数値の「想い・背景」を受け取っていない状態で数値を作ることもある。そんな形だけの数値では、長期を意識しつつ短期目標を設定したり、その数値を部下たちにはうまく伝えることができない。源流に戻って鞭を振っている人たちの「想い・背景」を確認しつつ、ブルウィップの振幅の差を少なくしていくことが必要なのかもしれないな。

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