夢十夜 第七夜の夢 - 自分は何処へ行くのか、わからない船でも

夢十夜
第七夜の夢
主人公は、大客船の上から海に身投げをする。
しかし飛び込んだあとの時間が長く、
なかなか海面に到達しない。そして悠久の時間を
感じながら、主人公は後悔する。

自分は何処へ行くのか、わからない船でも、やっぱり乗っている方がよかった。
始めて悟りながら、しかもその悟りを利用する事が出来ずに、無限の後悔と恐怖とを抱いて黒い波へ静かに落ちて行く。

夢十夜、それは、人とその周辺の本質を無意識の世界から、再構築を試みた作品。

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