東京アダージョ-多摩川をさかのぼる「夏の川辺の土のにおい」
世の中には、どう考えても、どうあぐねても、どうしょうもない事がある。
真直ぐな子供の心は、ただ、なおも、真白くなれど、どうにも、しょうがないものだった・・
それでも、幸、不幸を背負った時間の動きは止まらない。
子供の時、この川辺の土のにおいを強く感じた時がある。
小学生同じクラスの友人が、
「バケツに一杯分の血を吐いて自宅に居る」と言う。
病気の彼は、学校に来ないまま、中学生になった。
中学になっても学校にはいない。
「どうしているんだろうかな。」
小学校の同窓会