芸術文化創造活動の担い手のためのキャパシティビルディング講座2023|レポート Vol. 00「2023年度講座 開講しました!」
芸術文化創造活動の担い手のためのキャパシティビルディング講座2023
~創造し続けていくために。芸術文化創造活動のための道すじを“磨く”~
アーツカウンシル東京の人材育成事業「アーツアカデミー」の1プログラムとして2018年度よりスタートした本講座は、今年度から東京芸術文化相談サポートセンター「アートノト」に運営を移し、実施しています。
この講座では、芸術文化と社会との関係性を広い視座で捉え、自らの実践を展開する多様な担い手の活動基盤・推進力強化を支援するため、芸術文化創造活動の課題解決や新たな価値創造、及び目標達成への道筋に必要な思考力やスキルを多面的に磨く連続講座を実施しています。
公募選考を経て集まる受講生を対象としたレクチャーとディスカッション、ワークショップを軸とした座学と、各受講生の活動に根差した課題解決/価値創造戦略レポートの作成・発表の2つの柱で構成する【対話型ゼミ】形式の本講座では、様々な分野で一定のキャリアを積んだ受講生が集い、互いに学び合うことで新しい視点を掴み、実践へとつなげていく場が生まれています。
2023年度は12人の多彩な受講生が集まりました。
2023年度 受講生 全12名(50音順、敬称略)
秋田 祥(あきた・しょう)|キュレーター、オーガナイザー
池田美月(いけだ・みづき)|独立行政法人国際交流基金 文化事業部企画調整・文芸チーム主事
印田彩希子(いんだ・あきこ)|特定非営利活動法人SEED OF ARTS、DEL(ドラマ・エデュケーション・ラボ)ファシリテーター、一般社団法人ソーシャルコーディネートかながわ 非常勤職員、准認定ファンドレイザー
植木 愛(うえき・あい)|公益財団法人八王子市学園都市文化ふれあい財団 芸術文化振興課主事
榎 日向(えのき・ひなた)|公益財団法人東京交響楽団 フランチャイズ事業本部
小池梨沙(こいけ・りさ)|株式会社ジェー・シー・プラス 代表取締役、民謡未来ネットワーク 代表、特定非営利活動法人日本火消し保存会 上級木遣り師、一般社団法人和軸 正会員
佐藤千春(さとう・ちはる)|公益財団法人日本民謡協会 広報部、民謡研究会ゆたちた 主宰
武内 剛(たけうち・ごう)|映画監督、プロデューサー、芸人、講演家、タレント
長井望美(ながい・のぞみ)|「人形劇団ネンネンネムネム!ねむり鳥」「眠鳥企画」 主宰、人形遣い、人形美術家、人形劇作家、企画制作者
西村聡美(にしむら・さとみ)|アートマネージャー、企画制作者
早渕仁美(はやぶち・ひとみ)|アートギャラリー運営者、アーティスト
深井厚志(ふかい・あつし)|編集者、企画戦略コンサルタント
コロナ禍を経て、私たちは様々な社会領域で「ウェルビーイング」や「サステナビリティ」、「人工知能」といった、生、環境、倫理等相互に連鎖する大きな問いに直面しています。芸術文化分野においても、社会の変化に対応する活動基盤の見直しや拡充が急務であり、そのために必要な資金調達や公的支援、人材育成等、様々な課題について現在議論が進行しています。
このような背景のもと、本講座では、次代の芸術文化創造活動の担い手による活動の継続・展開を支援すべく、思考や実践力を磨く機会の提供から芸術文化の価値を問うレクチャーまで、連続性のある多様なプログラムを企画・実施します。
今年度は、一部のレクチャーを【オンライン公開講座】として開講し、活動のステップアップを目指すより多くの芸術文化創造の担い手や、様々な形で芸術文化に携わる/これから本格的に取り組む方々を対象に、自身の活動を推進するためのヒントや知見を提供します。
これらの取り組みを通し、受講生のキャパシティビルディングやネットワーキングに資し、芸術文化環境全体の向上に貢献することを目指しています。
これから、本講座の様子をnoteでレポートいたします。お楽しみに。
芸術文化創造活動の担い手のためのキャパシティビルディング講座2023
~創造し続けていくために。芸術文化創造活動のための道すじを“磨く”~
東京芸術文化相談サポートセンター「アートノト」
アーティスト等の持続的な活動をサポートし、新たな活動につなげていくため、2023年10月に総合オープンしました。オンラインを中心に、弁護士や税理士といった外部の専門家等と連携しながら、相談窓口、情報提供、スクールの3つの機能によりアーティストや芸術文化の担い手を総合的にサポートします(アートノトは東京都とアーツカウンシル東京の共催事業です)。
アーツカウンシル東京
世界的な芸術文化都市東京として、芸術文化の創造・発信を推進し、東京の魅力を高める多様な事業を展開しています。新たな芸術文化創造の基盤整備をはじめ、東京の独自性・多様性を追求したプログラムの展開、多様な芸術文化活動を支える人材の育成や国際的な芸術文化交流の推進等に取り組みます。