マガジンのカバー画像

Poem 貴方への伝言

70
絵画作家・香本博の 心を吐露した詩文集。 貴方の心にストレートに葉書を送ります。
運営しているクリエイター

記事一覧

いわきの「空をゆく巨人」

「空をゆく巨人」という本を手にして、是非行きたかった「いわき回廊美術館」。そこには蔡國強…

雲に面と向かって

ちり紙をちぎったような暗雲と入道雲。 寝た状態で外に出された星野富弘さんが、 雲と同列に(…

2

緑の生命リバーサル

雨上がりの朝の日差しで、 緑が輝いていた。 リバーサルフィルムで撮影したスライドのよう…

2

ヒトに振り回されるな惑わされるな

ヒトは、誰かの役に立っているという実感で、 がんばれるという。 確かにそういう面もあるだろ…

2

【結婚を決めた記念日】

昨日4月4日は、私たち夫婦が【結婚を決めた記念日】でした。 昔書いたノンフィクション【君が…

珈琲道ぢろばたとの徒然記 その3

出会いから4年ほど経ってからマスターが私に言った。 「ずっと香本さんの絵は、私から見ると …

珈琲道ぢろばたとの徒然記 その2

珈琲道ぢろばたの珈琲は 今まで飲んだことが無い味だった。 ス○バの珈琲は、朝仕事の前の圧倒的な目覚めの味。 ド○ールの珈琲は、サンドイッチと共に飲んで美味しい味・・ なんて勝手に私にとっての感じではあるが。 珈琲道ぢろばたの珈琲は、一日の疲れをとってくれる味だと思う。 飲む人をねぎらってくれる味 とでも言おうか。 香り豊かさの中に 酸味あり、苦味あり でも後味が 変に残らない。 心地よい印象が残って、くつろがせてくれる。 今は亡き山中隆太郎さんが心で設計した 樹木のぬ

筆を落とそう

血が通っていないように感じても 煮詰まっていないと思っても まとまらないと感じても 痛くて…

別れの名残

ご存じですか?亡くなられたんですよ。 半世紀以上生きていると、 会うは別れの初め也 を実感…

かかった時間の豊かさ

久しぶりに珈琲豆を手挽きする。ガリガリという砕かれる音は、 香りの音符となって、指から腕…

映画「トーベ」ムーミンの原作者が踊る

説明的な部分を削いで、彼女自身のこと・・ 青春や同性愛や反発や傷・・それでも自由を追い求…

心の旅 帽子を飛ばして

秋にしては暑い日 武甲山に寄り添う 龍の雲を見た。 コロナで出かけられない私は、 帽子を…

痛みで眠れぬ夜

10代から半世紀以上患っている頸椎の持病。 鈍痛は四六時中だが、 ここ数日 午前2時頃 ど…

影も光も降りてくる

冬の朝8時前 盆地の朝日は山から強烈に刺してくる。 それも真横かと思うほどの角度で。 影に染まった真っ黒の裸の樹々、 その影が徐々に下方へ押し込められて、 光が降りてくる。 影も光も降りてきて、 やがて私の身体が温められる。 こうして冬の一日が始まっていく。