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コートにすみれを〜Carpe diem

お正月ですね。あ、明けましておめでとうございます💦

…と言うわけで、ふと気づくと来年はアラカン(アラウンド・還暦(笑))なんだなあと、年越しそば食べながら、ちっとも実感湧かないものね、と。

表紙の「Carpe diem」
もう、かれこれ10年前の作品になるでしょうか。私が初めて東京都美術館の工芸公募で入選した作品で、ラテン語で「今、この時を生きる」と言う意味40代、50代の女性に向けてエールの気持ちを込めて作った、私の代表作の1つです。

真ん中の石は針水晶で、その細く淡い、けれどキラキラと煌めく石に、諦めそうになりながらも、女としての美しさ、もう一花咲かせるんだと言う力が、どんなに年をとっても女として、埋み火のように心に燃えている。
それを表せたらと思って作った作品でした。

女性だけではなく男性もそうでしょうが、光の届かない海の底のような、失意や孤独と絶望を味わう時もあると思います。

それを乗り越えるには、とても大きな力が必要で、本当に心の折れそうな日もあります。

けれど、「Carpe diem」
渾身の力で独り、人生の荒海に船を漕ぎだす勇気と力を、誰もが埋み火のように心に灯して、みな、今日を生きていってます。

表題の「コートにすみれを」は、マット・デニスの甘いラブソング。
でも、私はこの曲は、晩年のビリー・ホリデーが歌ったものが好きです。

晩年のビリーが、渾身をこめて歌ったこのCDに収録された「コートにすみれを」を聴くと、甘く可愛いだけじゃない、このままでは終わらせたくない!と言うビリーの気持ちを感じるようで、私の中の「何か」が燃え上がるような、このままで終わらせられないと、そんな気持ちにさせられるます。

Carpe diem〜今、この時を生きる〜

まだ、人生に負けられないから、オールを強く握りしめ、
今年もこの荒海を乗り越えていく、そう、思いながら、これを認めています。