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半年に一回の定期検診

息子も娘も、生まれた時から心音に雑音が混ざっていた。
息子は穴が2つ空いていて、それは4歳で埋まったが、娘の場合は肺静脈の弁に問題があり、小学生くらいまでは半年に一回、成人後も一年に一回は経過を見なければならない。
ただ、心臓の負担の数値が上がらなれければ、カテーテルでの手術などはしなくて良いとされている。普通の圧力の数値は10前後。娘は30-40の間というところ。

さて、今回の定期検診。前回はまだ1歳になる前でぼんやりしていたが、今回は状況が見えてきたのかギャン泣き続きだった。爆音が響き渡る。胸にたくさんのパッチをつけられたり、全身を固定されてのレントゲン。3.4種類の様々な検査。やっと担当医の診断になるまで1時間半はかかる。ここまで夫婦二人で仕事を休んで、寄り添い、説明をしっかり聴こうと思っている。

今回は、ギャン泣きのせいか少し強めに数値が出ていたが、まだ問題ない範囲だという。安心した。先日の手足口病で、小児科医が心音に雑音がありますね、と言われたばかりだったからだ。雑音が大きくなって、弁に問題があったらどうしようかと心配だった。

いつも通り、父方の神棚に一礼し、母方の仏壇に線香をあげる。どうか見守ってくださいと祈る。こんな時は、祈るしかないのだ。

とにかく問題なくてよかった。
娘はそのあと,嬉々として保育園に出かけて、先生や園児とハグをしていた。もはやパパの方には振り向かず。当たり前の日常が、どれだけありがたいのかを噛み締める午前中だった。

おしまい。

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