悪夢三昧
なぜだろう。ここ数日酷い夢をみる。毎日見ている夢の中でも、朝起きですごく不快な気分だ。
昨日は、知り合いのような女の子3人が、目の前を車で走っていて、ブレーキが効かずに壁に衝突した。(夢です)。顔面が血だらけになっていたが一命を取り留め、救急車を呼んで運ばれていった。知り合いの名医が大丈夫です、と言ってくれたのでひとまず待つことにした。
そして目が覚めた。車の色や、風景、事故現場までリアルに覚えている。
今朝の夢は、ある寺のような施設に拉致されて、それぞれにカードゲームなのか、何かの大戦をしなければならないという。夜中から朝方まで。朝になり、負け続けていた人には何が起こるかわからない不気味さが漂っていた。
僕は門をよじ登り、裸足で脱走した。寺の門番みたいな人が追いかけてくる。電車やバスを乗り継いで逃げていく。すると、ある交差点で白髪の老人に呼び止められた。「締め切りのイラストはいつできるんだ?」と、静かな威厳で有無を言わせない迫力を持った老人だった。僕はあれやこれや思いつく限りの言い訳を述べて、汗だくになりながら詫びた。
そこで目が覚めた。。
耳栓をして寝ているので、妻に肩を叩かれて起きる。「朝の支度をしなくては」と。本調子じゃない1歳半の娘と、いまだに保育園に行きたくない6歳の息子を抱えて二階リビングへ。身体はずんと重く、全然疲れが取れてないと実感する。
プレッシャーを感じているのだと思う。だいぶ待たせているイラストが数枚ある。もう少しで完成というところで、もう1ヶ月たってしまった。息子の心因性頻尿や、熱風邪、それが娘にうつって3週間ほど慌ただしい生活が、昨日やっと落ち着いてきたのだった。夢の中でも、子供の風邪を言い訳にしていた。情けなかった。
しかし、最近は開き直っている。これ以上どうしろというんだと。だから締切は長めに伝えて、あとはその場で終わる仕事しか受けていない。。この10年、子育てが落ち着くまでの間は無理はできない。(と言っても、忙しさは年々倍増してるのだが・・)。きちんとライフワークを設計すること。そのあたりは、昨年からだいぶうまくいっている(ような気がする)。
詰め込みすぎないこと。スケジュールを埋められるのはありがたいことだが、その根源は「不安」からきているのだ。そこを解消できれば、無理をしない流れが出来る。まさに綱渡りのようだ。
家族四人の生活を一人で支えいく。そして夫婦で協力しながら、育児の時間や、人生の豊かさ、思い出を作っていきたいと思う。苦しいことも多いが、仕事は楽しいし、たくさんの人に支えられている。
9月に迫った展覧会。作品を描かねばならない。描きたいけど、気力が湧かない。それも言い訳か。でも、どこかでなんとかなると思っている。夢だって、結局、なんとか生き残れたではないか。
精神的なダメージが夢に現れる。人間を最も苦しめる手段を知っている悪魔が、ニヤニヤとしながら夢に魔法をかけている。
なんとか今日を生きている。すでに陽は落ちかけて、僕はカフェに逃げ込み、少しでも絵を仕上げようとしている。夏バテで疲れている。それでも前を向こう。
大丈夫。目の前に集中するのだ。
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