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展覧会最終日は明日。

【展覧会明日が最終日】

田園茶房
https://hot-dog.co.jp/cafe/
長友心平展覧会「君とみた風景」in田園茶房。明日5/31の16時くらいまでとなります。似顔絵イベントは満席ですが、ぜひ作品を見にいらしてくださいね。原画の力を体感してください。

あっという間の1ヶ月でした。たくさんの方に来ていただきました。この作品群は2か月半の骨折療養期間に描いたものです。あの世とこの世の境目で、愛する我が子と旅立つ世界は・・。渾身の力を込めて描きました。

「犬」は道先案内としてちょっと登場する程度の世界観に、驚かれた方も多かったです。しかし本来、命そのものを描く時に、その愛する対照はどんどん消えていき、美しい光や風や波となって、一緒に歩んでくれるような気がするのです。

そのような気配を描くために、目の前の似顔絵モデルのワンコや猫たちを、また極限まで集中して色彩豊かに描いていく・・。
今回は、人間の家族もありの似顔絵イベントでした。皆様、照れながらも美しい横顔を見せていただきました。

「人も描くんですか?」と聞かれることが多いくらい、たくさんの動物を描いてきましたが、それ以上に僕自身の原点は「井の頭公園でゴザをひいて、人の似顔絵を描いていた」ことなのです。そして大切にしてきたことは、単純に「似ている似ていない」の絵ではない、ということです。

井の頭公園では、いろんな人を描きました。初々しいカップルの次に、余命宣告を受けた同じ世代の女性を描きました。酔っ払った人や、結婚式を挙げる恋人、浮気中の人、初老の上品なご夫婦、悲しみに暮れた人、理不尽な世の中に怒ってる人、喜びに満ち溢れた人、赤ちゃん、子供たち、天国に旅だった親や動物・・それはもうたくさんの歴史を・・。
その歴史まるごと一枚一枚描くたびに、勇気づけられ、励まされてきました。どんな時であれ、ゴザの前に座って、自分や、愛する人を描いてもらおうとするお気持ち。喜んでいただけることに、心が震える日々でした。それが20年近くも僕自身を支えています。

この先、何千回、何万回と伝え続けても、初めて語るように、当時のことをありありと思い出せます。
物心つく時から、目の前の命の形を追い続けてきました。両親を看取って命が消えた時には天国のクジラが生まれました。命は絵画に変化していきました。

現在、必死に勉強している「禅」の姿勢において、「生も死もない境地」を描きたいと思っています。マインドフルネスの世界を。今に集中して、すべてを感じ取れば、生きるも死ぬもなく、既にそこに全てがあるということを。

ご来場いただいた皆様には、心から感謝の意を込めて。最後の1日を楽しみます!。

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