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品格って何? 品格をまとう紺色

「品格」という言葉、よく使われます。
しかし、それは何?と言うと意外とスパッと答えられないもの。

辞書を見てみても、

人の品(ひん)のよしあし。

とあります。
じゃあ、「品(ひん)」てなに?と調べてみると、

地位。身分。家柄。品格。人柄。品位。

品格=人の品のよしあし
品=品格
ここで、無限ループです。

もうちょっと掘り下げてみましょう。
こんにちは!
Artist_Saika事務局 中の人です。


仏教用語の「上品」「中品」「下品」

「品格」がある人の特徴

色々ネットで検索していても、品格とは、ということにズバリ回答しているものはあまり見当たりません。

・身だしなみが整っている
・清潔感がある
・マナーや礼儀がしっかりしている
・所作が美しい
・教養がある

といった、「確かに!」と思う一方、定義というより品格のある人の特徴を挙げてるだけかな、と感じる情報が多いように思います。
なんとなくこういう人が品格がある人と捉えているんだなぁ、という共通認識ではあるようです。

仏教上のランク付け「上品」「中品」「下品」

どうも、品格の品は仏教用語からきているのでは?と私は思っています。仏教の世界では、「上品」「中品」「下品」という言葉があります。
これは、生前の仏の教えへの忠実度で9つのランク付けがされている物の大分類。(上品・中品・下品それぞれの中に、さらに上・中・下があるそうです)

ここで、下品をある言葉でまとめていたものがありました。
それは、
身勝手な人
ということです。
悪行三昧で、人に迷惑をかけても反省がない人というイメージでしょうか。
品格の有無でそこまで言うのは酷ですが、この「身勝手な人」というのは一つのキーワードになりそうな気がします。

人からどういう印象でみられるか?

品格は絶対的なものではない?

私なりに考える中で、品格というのはまずは人と人がかかわる中で成立するもの、ということではないかと感じます。それは自分が評価するものではなく、他人の眼から見てどう映るかです。
無人島で独り暮らしている中では、「品格」は意味がなさそうです。

そして、他人の評価であるということは、常に絶対的なものがあるわけではなく、その基準は所属するコミュニティや、そこに集う人たちの関係性の中で品格というのが形作られるということ。
もちろん、人間として、日本人として、共通の「あるべき姿」はあろうかと思いますが、それも時代とともに変化する可能性はありそうです。

そして、仏教用語における下品が「身勝手」ということは、他人の不快感に対して無関心、ということになるのではないかと思います。つまり、品格というのは、他人が見たときに不快感を与えることなく、むしろ気持ちがよい振る舞いや言動、生き方をすること、と定義してみてはいかがでしょうか。

品格のベースの一つはTPO

TPOというのは、Time(時間)、Place(場所)、Occasion(場面)という要素を意識したふるまいのこと。

実は先日、Artist_Saikaもある会合の司会を務める機会がありました。
もともと、彩(いろ)のアーティストを標榜するSaikaです。
日頃のコーディネイトは比較的カラフル。
それでも正式な式典では和服が多く、和服の場合カラフルでも浮くことはありません。しかし、今回は研修の中での登壇ですので、和服というわけにはいきません。

そこで最終的には、ブラウスに少し色の遊びは入れたものの、紺のブレザーでシックにまとめました。その場の中に溶け込みつつ、主張すべきところは主張できたようです。

品格を保つための基本アイテムの一つが、紺のブレザーやスーツ。
紺色と言えば、キーワードとしては、誠実・真面目・品格・自立・堅実・厳格・沈静など。多くの人に受け入れられやすい色かと思います。

そんな紺色を上手く生活の中に取り入れたいものですね。


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