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桜の色って本当にピンク色? ~記憶で作られる色の不思議

3月から5月にかけて、日本全国で桜前線が北上していきます。
今、皆さんの地元でも、まさに桜が咲いているかもしれませんね。
ところで、桜の色って何色ですか?

「何を言ってるんだよ。桜はピンクに決まっているじゃないか」。
そんな風におっしゃる方が多いかもしれません。
しかし、あえて伺います。
「桜の色は何色ですか?」
もし、お近くに桜の木があるならば、ちょっと見て見て頂けないでしょうか?

こんにちは。
Artist_Saika事務局 中の人です。

今回は、記憶と色についてのお話です。

桜の色は桜色?ピンク色?それとも…

なぜかピンクに見えない桜の花びら

先日、何気に割き始めた桜をスマホのカメラで撮影しました。
その画像を見てみると、どうも思ったような色が出ていない。
「スマホで、逆光だからかな…」なんて思って、その画像は削除しました。
桜って、ピンクのはずなのに。
桜って、桜色のはずなのに。
よく見てみたら、「あれ?桜の花びらって白い」と思ったことはありませんか?

花びらを見てみて、白いことを確認するのですが、私は頭でこうつぶやきます。
「桜ってピンクのはずだから、光が強すぎて白く見えるに違いない」。
私にとって白い桜はあり得なくて、ピンクでなければならないのです。

よくソメイヨシノを観察してみると…

気を取り直して、日本での桜の代名詞、ソメイヨシノの花びらを観察してみてください。見れば見るほど、限りなく白に近い色です。
よーく見てみると、ぼやーっとしたピンクの印象はありますが、ほぼ白と言って間違いないレベルではないでしょうか。

これらがたくさん集まって、重なったりするとピンク色に見えることはあるかもしれません。しかし、一般的に言われるのは、「記憶色」と呼ばれるもの。

簡単に言うと、私たちは桜=ピンクというイメージを強く持っているので、桜を見た時点で、記憶の中にあるピンク色が脳に引き出されるようです。

「色」を知覚する仕組み

色は電磁波

一般的に、色は目の前にあるものが、ピンクならピンクという色が張り付いているイメージがあります。しかし実際は、色は単なる光の反射。
桜の花の色は、光が当たり、光に含まれる一部の色の波が反射され、私たちの目から取り込まれます。その情報は、電気信号で脳に送られ、脳内で再構築されて、桜の花の色や形が私たちの頭の中に形作られます。

つまり、単なる光の波を、脳内で映像化しているわけなんです。そこで、思い込みみたいなものがあると、脳内映像は簡単に差し替えられます。白い花びらが、濃いピンクにもなったりするわけです。

極論すれば、色は脳の中で作られているのです。(色だけでなく、五感はすべてが脳内で作られています)

イメージが身体をコントロールする

頭にレモンや梅干しの映像を思い浮かべると、唾液が分泌されます。それと同じように、頭の中にイメージされた色が私たちのホルモン分泌や行動に影響を与える可能性は高いと思われます。

だから、桜を見たとき、本当は白色だったとしても、私たちの脳内映像がピンクであるならば、ピンクが誘発する効果(エストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンを分泌させる)と言ったことも期待できるかもしれません。

皆さんにとって、桜は何色ですか?

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