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探求文庫 #121  「心理」を学ぶ #2  「特別性と、マウントについて」

探求文庫 #121 「心理」を学ぶ 2 


前回の続きのような話ですが、

今日も「人間を知る」ということで、人の心理の話です。ちょい長いです。

先に述べておきますが、「人間を知る」と、自分自身のこともわかるのはもちろん、他者に対しても『寛容』になれます。他者の反応の裏側や深層心理がわかると、

「この人がそういう態度をとるのも無理はないよね」

ってなるからです。これってメンタルヘルスはもちろん、コミュニケーションにも役立ちます。

「特別性と、マウントについて」


ビジネスの世界では、ここ10年くらいはスマホやSNSなどの普及もあり、

「何を売るかより、誰が売るか?」

という、商品力よりも発信者のインフルエンサー力が大きく影響しています。

おんなじ商品でも、無名の人が「とても良い商品です」とメリットをたくさん述べても、ジャニーズタレントがテレビで一言「僕も使ってます」と言うだけで違いますよね?

有形商品はもちろん、無形の情報商材の方が顕著で、つまりそれって、

「何を言うかより、誰が言うか?」

に重きが置かれているということです。

自分の好きなカリスマ作家のAさんが「人生はあなたの思考できています」と言うのと、自分の嫌いな人が「人生はあなたの思考できています」と同じことを言っても、まったく違うどころか、「偉そうに!」とか「あんたに何がわかるのよ!」って腹立ちますよね?

よくあるのが親子や夫婦。

子供は基本的に親の忠告やアドバイスなんて聞かないし、配偶者もそうです。

それよりも、その人が尊敬するYoutuberとか(うちの息子がそうですね笑)、自分の身の回りの尊敬する先輩とか、作家さんとかのアドバイスには素直に従います。

みなさんも経験あると思いますが、親やパートナーが同じことを言ってもむしろ反発しますし、反発したこともあると思います。

今日はその心理について説明したいと思います。そして、そこからさらに一歩進めた、真理に根ざした考え方や生き方について。

身近の人のアドバイス


どうして人は身近な人のアドバイスを素直に聞けないのか?

まさしく「誰が言うか?」ですね。

同じ言葉の内容でも、自分の尊敬する人や、場合によっては社会的肩書きがある人が言うのとではまったく違う反応になります。

これはつまり、何度も探求クラブでお伝えしている「特別性」でもあります。特別な人が言うから、特別なアドバイスや特別な意見になる。

本来ならば、アドバイスや意見に大切なことは「内容」です。

内容の精度を問うべきです。しかし、内容よりも、特別性を優遇しているってことは、まったく見当違いなことを起こしかねないリスクがあり、特別性を抱いた相手からころっと騙されてもわからないわけです。

あ、ちなみにこの話は、自分が「言う側」場合はもちろんだけど、「言われる側」に立ってくださいね。多分誰しも、内容よりも「人」で選んでる部分って否めないですから。

探求の道すがら、特別性で選ぶのではなく、真理という名の愛で選ぶ自分に、還って行きたいですね。

前回の話で「上位」の存在を「損失」と感じると書きましたが、損失感があるからこそ、上位の人間は自分の抱えている「欠損」を埋めてくれる、という潜在意識が働きます。だから上位の人間の意見は聞くのです。

しかし自分と同等か、もしくは自分より「下」に感じる人間の意見はどうでしょう? 

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