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俺とダイエット

こんなことを書くと、女性から反感をくらいそうだが、俺はまったく太れない体質だ。世には痩せたいと悩む人が多いのは知っているが、俺は「もうちょっと太りたい」と悩んでいるくらい、まったく太れない。

以前のこの記事。

実は、科学的には「寒さに慣れる」というより、いわゆる燃費を上げて、代謝の高い体に変化し、褐色脂肪細胞を燃焼させるから体温がキープできるのだが、果たして俺に燃やすものがあるのか…。
(高校生の頃は寒さに強かったと書いたが、当時は体重55キロあったので、燃やすものがあった(?)のかもしれない)

その辺は一抹の不安だが、ここは精神性、イメージング、集中力、気合などでカバーできる、いや、する!と、覚悟を持って臨んでいる…。

さて、そんな激痩せ体型のオレ。“太りたくても太れない”という、女性から羨ましがられる悩みは深刻だ。なんせ、脂肪がつかないと筋肉も付かないのだ。

「食べればいいじゃん」

と、思うかもしれないが、俺の場合は「食べたら太る」にはならない。俺は食べすぎると→下痢をする。そして余計に痩せる。もしくは、コロナ自粛中が典型的だったが、テイクアウトで油っこいものたくさん食べて、東京暮らしに浮かれてスイーツをたくさん食べて、酒量もかなり増えていた。

普通は「太る」という現象が起こるのかもしれないが、俺は皮膚の炎症とか、慢性的疲労感のようになって現れるので、脂肪としてため込むことがなく、すぐにそうやって波動に見合った形で排出される。つまり、粗悪なものは、早い段階で粗悪は症状になった、というわけだ。

ちなみに、ちょっと病的な数字を出してドン引きするかもしれないが、公表すると、俺は身長177センチで、体重が51キロという、驚異的な痩せ型である。体脂肪率は常に8%以下だ。

ただ、これは体質だ。筋肉がつかない、太らない。十九歳の頃、この痩せている体が嫌で嫌で、土建会社に入り、毎日超ハード労働をこなした時期があった。筋トレなんて続けられないから、仕事すれば強制的にやるしかないだろうと。

俺は憧れたのだ…。太い腕…。厚い胸板。割れた腹筋。女子たちから「頼り甲斐ある〜」というオーラを醸し出したかったのだ…。

慣れない肉体労働…。初めは全身筋肉痛で死ぬかと思ったし、周りの土方のおっちゃんたちから「おいおいにーちゃん、お前は向いてねーよ、やめとけ」と散々言われたが、「自分、根性だけは負けないっす!」とか言って続けた。

するとどうだろう。1ヶ月後には筋肉痛もなくなり、重い荷物を楽々運べるようになり、一日中釘を打ったり、スコップで砂利をひたすらかき集めたりできるようになった。2ヶ月後には立派な「戦力」になっていた。

しかし!

まったく太くならない…。(おかしい!力がついたのに、見た目に変化がないなんて…!)

そして、3ヶ月後に腰を痛くしてやめた。俺のマッチョ計画は、完全に頓挫した。

(俺は、一生筋肉がつかないのだ…)と、諦めたのだ。俺の「痩せてる体」というのは、それほど業が深い…!

しかし、そんな俺でも人生で一度だけ、64キロという体重を記録したことがある。たった一度、一時期だが、なぜか体重が見る見る内に増えた。

もちろん、それでも身長にしたら適正体重以下かもしれないが、オレなりには「ふっくら」したのだ。

理由はなんだろう?54キロ→64キロ。短期間に10キロ増えるってなかなかのことだ。しかも、54から+10だから、自分の体重の20%増量なのだ。80キロから90キロになるのとは訳が違う。

おそらく考えられるのは、当時、喘息気味になりタバコをやめたことと、今の嫁さんに出会って、とにかく飯がうまくて(胃袋掴まれたタイプですね笑)、さらに嫁さんも当時はよくお酒飲む人だったから、毎日けっこうな酒量があったことが考えられるが、そういうシチュエーションはその後もあったが、人生で太ったのは一度キリだ。

しかし、最初は「体重が増えた!」と喜んだが、明らかに体が重くなり、動きが鈍くなった。体力も落ちた感じがした。

(こ、これはやばい…)

と危機感を抱き、

人生で一度かぎりの「ダイエット」をしたのだ。

やはり、筋肉より「健康」が一番大事だ。体を壊したことがあるので、何よりそれが身に染みていた。

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