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Vol.35【メリデ〜アルスーア】スペイン巡礼おばさん奮闘記

20/06/2023 巡礼4日目

とうとうやってしまいました。メリーデからアルスーアに向かうとても黄色い矢印の多い巡礼道を外れて、

ルートロス

してしまうなんて。本当にどこで間違えたのか全然記憶がありません。

気持ちよく、音楽を聴きながらルンルン気分で歩いていたんです。今日はお天気も良く、朝の清々しさと森林の中の凛とした空気が美味しくて、足元も軽くズンズン進んでいました。確かに、後ろから人が来ないな〜とは思っていました。
林を抜けて遠くに人家が一つ二つ見えて来た所です。正面の角の家から黒いワンちゃんが駆けてきました。少しだけ吠えて私の周りをクルクルしています。「人懐っこい犬だな」よしよししようとすると、右手の奥から1人のおばさんが何か叫びながら近付いて来ます。てっきり、ワンちゃんに向かって「帰っておいで」と、呼び寄せているのかと思っていたら、どうも私に向かって何か言ってきます。
「こっちは違うよ。カミーノの道じゃないよ!」と教えに来てくれたのです。

こんな樹々の間を
気持ちよく歩いていました。
看板も撮影していました。でも、確かにカミーノマークはありません。
正面のオレンジ色の屋根の家からワンちゃんが駆けて来ました。おばちゃんは右手奥のお家からわざわざ教えに出て来てくれました。

このまま真っ直ぐ進んでいくと、ポルトデモクロス貯水池まで行ってしまっていたかもしれません。

巡礼道に引き返している途中に地図を確認したのでほんのちょっとしか外れて無かったと思われるでしょうが、だいぶ戻りました。時間にして20分くらいでしょうか?
1km程は外れていたので、往復2km、40分余分に歩いてしまいました。

親切なおばちゃんとワンちゃんのおかげでちゃんと巡礼道に戻れてホッとしています。本当に感謝です。

今日はサリアからサンティアゴまでの114kmのうち、14.6km歩行予定と、一番短い距離のカミーノだったので良かったと言えばよかったです。

ルートロスの話題で少し暗い感じになってしまいましたが、

今日は基本、楽しい1日

でした。

メリデを出てすぐから、お馬さんカップルや
こんな可愛いワイン屋さんの車や
野良のワンちゃん(首輪はしてたかな)
そして、ドッグカミーノ中のご夫婦。このワンちゃんは名前がトーイと言って、今回で2回目の巡礼だそうです。石の橋を私が渡っていると、私の股の間をくぐり抜けて駆けて行きました。なんとも可愛らしいです。

カミーノをするのは人だけではなくて犬も巡礼するそうで、犬用の巡礼手帳もあるそうです。興味深いです。
また、歩いて巡礼するか、自転車で巡礼するか、もしくは馬で巡礼するかを最初の巡礼事務所で申請しなければいけません。
自転車の巡礼者はちょくちょく見かけますが、馬はまだ見かけません。

乗馬倶楽部で私が操る馬はなかなか言うことをきいてくれませんが、さすがに自在に操っています。

と思っていたら、向こうから馬に乗った人が来るではありませんか。すわ馬の巡礼者?と思いましたが、何か制服を着ているので警備の人か何かでしょうか?2頭連れで現れたので、慌てて写メの準備をしましたが、後ろの一頭しか撮影できませんでした。前に乗ってた人もしっかり笑顔をくれていたのに残念。

ルートを戻して、カフェ・オ・レチェ(ミルク入りコーヒー)をいただきながら気を改めて

アルスーア

までのカミーノを続けます。

サンティアゴまで43.743km
お昼近いからか、道に映る影が進行方向に変わりました。
いろんな国旗が飾られてカラフルになってる道標
サボテンの花が綺麗
途中一緒になった日本人のご夫妻とアルスーアに到着してからランチをシェアしました。これにワイン🍷2杯飲んでお腹いっぱいです。
Cafe Bar LUIS
到着記念にパチリ。今日は番留京子さん作の熊野古道Tシャツを着ています。

本日(巡礼4日目)の振り返り


⚫︎メリデのアルベルゲを出発する際、ルルドスで購入した記念のボトルを落として割ってしまい、部屋の床に水が飛び散って大変だったこと。

⚫︎道を間違えた事。

⚫︎荷物配送サービスの料金€4が無くて、€5札を入れていたのにお釣りが入ってなかった事。

⚫︎アルスーアの宿のおじいさんがスペイン語しか話せず、翻訳アプリで内容を聞こうとすると、そのアプリが「スペイン語も英語も話せないのに・・・」なんて翻訳してきて、おじいさんの本音を聞いてしまったようでビックリした事。

などなど、今日は本当にいろいろあった1日でしたが、本当に気持ち良い歩きのできた思い出深いカミーノとなりました。

カミーノも残すはあと2日です。

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