【 手術説明同意書 】アルツハイマー認知症母の介護奮闘記2024/05/26
昨日緊急入院となった病院に面会に行きました。前回と同じく、面会時間は14:00〜16:00 1日1回 2人まで 10分間のみ。手指消毒、マスクも必須です。世間一般のマスク率がだいぶ少なくはなってきましたが、病院という特殊な環境下では先生や看護師さんの素顔を見ることはなかなか叶いません。マスク込みの顔認証にも違和感なく対応できてしまう社会がちょっと怖く感じます。
さて、昨日のnoteを何回か書き直しました。母の骨折場所が右か左かわからなくなってしまったからです。グループホームの施設長さんの話では、「左脚」だと聞いていたので、最初は「左大腿骨骨折」と記しました。しかし、姉からLINEで送られてきた手術説明同意書には、「右大腿骨骨折」の方に丸が付けられていたからです。
あれ、「右」だったら前回の恥骨骨折の時と同じ側だったのか?右脚の方が弱くなってるのかな〜と解釈して、「左」を「右」と編集画面で書き直しました。そして、姉に「右脚」だよね?と確認のLINEをすると、「いや、左脚だよ。」と返ってきます。施設長さんからの最初にかかってきた電話口でも確か「左脚」だと言われたし、姉も口頭では「左脚」だと言います。
「でも、この手術説明同意書には『右』に丸が付けられているし、下の説明用のレントゲン写真も『右脚』が写ってるよ。」
と聞くと、姉もこんがらがってきて
「あれ〜どっちだったっけ?先生が間違えるわけないよね!」
こんな会話が繰り広げられ、今日はその確認をするという大役も仰せつかっての面会です。
母はベッドに仰向けで横になっていました。最近行うようになってきた、顔をさすり続ける行為によって皮膚を掻き破らないように白い伸縮性のある手袋状の布で両手先を覆われていました。指先が出なくはなっていますが、その白い手で顔を触っていました。1リットルの酸素のチューブも鼻に付けられていましたが、点滴などの管は付いていません。
「お母さん」
と呼びかけると薄目を開けて「はい」とは答えてくれましたが、おぼろな目つきで焦点が定まっていません。
「私が誰かわかる?大変やったね。」
と話しかけましたが、今日は最後まで私の名前を言ってくれませんでした。母の日に会った時からまだ2週間しか経っていないのに、こんなにもレベルが低下してしまうのかと驚きです。時々痛いのか、顔をクシャッと歪めたりしますが、すぐに目をつぶってしまいます。
会話も続かないし、面会時間も10分間しかないので、私なりに母の全身状態を観察してみました。布団を軽くめくってみると、右脚に白い弾性のソックスが履かされていました。そのソックスのせいか、右脚はまっすぐに伸びています。そして左脚はというと、枕を当てられてほんの少しくの字に曲げられていました。左の太ももには茶色い湿布が貼られています。
「やっぱり左脚が痛いんだよね〜」
と確認して、ナースステーションに向かいました。姉からLINEで送られてきた写メを見せながら
「どちらの足の骨折なんですか?」
と若い女の看護師さんに聞きました。その子は、カルテを確認したり手術説明同意書の控えを引っ張り出したり、行ったり来たりしていました。そして、たぶん上司にあたる男性の看護師さんにバトンは渡されました。
「先生の書き間違いでしょうね〜」
とのお言葉を導き出すことができてホッとしました。手術説明同意書の「右丸」に小さく二重線が引かれ、「左」に丸を書き足したコピーを受け取ることができました。
水曜日の手術の日に「左脚」と「右脚」を間違えずに手術してもらえるよう祈るような気持ちです。
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